口座も開設し、資金も入金したら、どの企業の株を買うかを選びます。
株価の値上がりを重視するのか、或いは配当金を重視するのかで、選び方が違ってきます。
といっても、値上がりする銘柄は、そんなに簡単にわかるはずがありませんよね。
まずは、銘柄の基本情報くらいは、理解しておいたほうが良いでしょう。
■PERとPBR
PERは株価収益率のことをいい、PBRは株価純資産倍率のことをいいます。
どちらも今の株価が割安なのか、あるいは割高なのかを判断するのに、とてもわかりやすい指標です。
PERは1株あたりの利益に対して何倍まで買われているのか、PBRは1株あたりの資産に対して何倍まで買われているのかが、数字でわかります。
よって、100倍などは割高、0.1倍などは割安という判断が出来ます。
しかし、あくまでひとつの指標ですので、同業他社の企業と比べるなどの参考にする程度が良いでしょう。
■証券会社の銘柄分析を利用する
証券会社によっては、アナリストが銘柄の分析をしているところもあります。
その企業の株が割安なのか、リスクの大小、企業の成長や収益性、安全性などを対象に銘柄分析を行なっています。
口座開設の証券会社を選ぶときは、このような銘柄分析やアナリスト予測がある会社を選ぶと、銘柄選びの参考になりますよ。
■配当利回り
中長期トレードを考えている人にとって、気になるのが配当金です。
権利確定日にその企業の株を保有しておくと、配当金がもらえる場合もあります。
各銘柄の基本情報に、前回の配当金と配当利回り、権利確定日が表示されていますので、それを参考に購入を検討するのも良いでしょう。
■流動性リスク
数多くの企業の株式が上場されていますが、中にはほとんど売買されていない銘柄もあります。
株を購入したはいいが、いざ売ろうとした時に誰も買ってくれなければ困りますよね。
そのようなリスクを流動性リスクといいます。
出来高を見て、流動性の高い銘柄を選ぶのが安全です。
このようにして株を購入したら、株価の上昇や配当金を待っているだけではなく、株価変動にも備えなくてはなりません。
次は、株価が動く要因について見ていきましょう。