ASEAN東南アジア諸国連合は、タイやインドネシア、シンガポールなど東南アジア10か国の経済・社会・政治・安全保障・文化における地域協力機構のことで、本部はインドネシアのジャカルタに置かれている。
日本とは発足当初から今日に至るまで緊密な関係を維持しており、貿易や観光、文化などさまざまな分野での交流により協力関係を築いている。
経済規模ではEUや米国に劣るが、人口が多くGDPが低いことから今後の経済発展により市場拡大が予想されている。また、ASEANとインドとの間にFTA(自由貿易協定)の交渉が締結されたことで、2015年には巨大な経済市場が誕生する。
10か国の経済発展の進捗はさまざまだが、どの国も生活水準が向上してきているのは確実で、今後は経済共同体創設に向けてインフラ整備が急速に進むことが予想される。
すでにタイ、マレーシアには自動車や繊維など多くの日本企業が進出して経済発展の牽引役も果たしている。また、中国に進出した日本企業の多くが日中関係の悪化を受けて、進出先をタイやマレーシア、インドネシアなどに転換し始めている。