重粒子線がん治療 – がん治療関連銘柄

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重粒子線治療とは、放射線の線量を調節しながら、がんの場所や形状、大きさに合わせてがん細胞を狙い撃ちする最先端の治療法のこと。重粒子線(炭素イオン)を集中的にがん病巣に照射して攻撃し、切らずに治療する最先端治療となっている。

 

手術の必要がなく副作用も少ないため、体に負担がかからないというメリットがある。特に、局所に留まっているがんや悪性黒色腫などの治療には有効とされている。

 

治療に用いられる重粒子線装置は、独立行政法人放射線医学総合研究所において巨額の国費で開発している。重粒子線装置の開発を手掛ける企業としては、東芝、日立製作所、三菱電機が挙げられる。

 

東芝(6502)は、神奈川県立がんセンターの重粒子線治療施設において装置製造を受注している。同センターでは平成27年度中の治療開始を予定している。

 

日立製作所(6501)も、加速した粒子を腫瘍に照射する加速器技術を活かした粒子線がん治療装置を国内外の医療施設に納入してきている。

 

三菱電機(6503)も国内8カ所に粒子線治療装置を納入し、稼働させている。

 

治療にはまだ保険が適用されていないため、高額費用が普及に歯止めをかけている。しかし、患者のQOL(生活の質)を落とさずにがん治療ができるメリットや、施設の増加により治療実績が上がってくれば、いずれ公的な健康保険適用へと格上げされるのではないかと期待されている。

 

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