【著名な日本人投資家|B・N・F】
B・N・Fは日本人投資家で、若くして巨額の富を手中にした強者トレーダーである。1978年3月5日、千葉県市川市に生まれた。都内の私立大学法学部に進学し、3年生のころからそれまでの貯金やアルバイトで得た資金で株式投資を始めている。卒業まであと2単位というところで大学を中退。
2チャンネルのハンドルネームからB・N・Fという名が浸透しているが、その由来は米国のヘッジファンドマネージャーであるヴィクター・ニーダーホッファーをもじったものだという。
2009年にオリックス株を大量保有していたことから、定時株主総会招集通知に記載されていた「小手川隆」という本名が世間に知られることとなった。
彼はある事件をきっかけにその素顔を世間に知られることとなった。それは、2005年に起きたジェイコム株大量誤発注事件に由来する。
2005年12月8日、東証マザーズに新規上場した総合人材サービス会社ジェイコムの取引で、みずほ証券担当者が「61万円1株売り」と注文するところを「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力してしまい、市場に混乱が生じた。そのとき幸運にもB・N・Fは7,100株を取得し、ジェイコム株の売買益だけでも約20億円超を得たのだ。
こうした強運によって得た巨額の富の一部は、資産を分散するために秋葉原のビルや港区の高級マンションなど不動産の購入に充てている。また、市川市に両親が住むための豪邸を購入するなど、親孝行な面もある。
その他の資金は日々の運用資金として一日に数十億もの金を動かしており、特別な用事がない限りは外出もせず、自分専用のトレードルームにこもって投資を行っているという。
彼の投資スタイルは、株価がドスンと下がったときに安値で購入してあとは反発するのを待つという逆張りで、1日から1週間で売り抜けるスイングトレードが主流である。売買金額が大きいため、早めの損切りによって回避しながら確実に利益を出しているという。
また銘柄選択の際は、業種にこだわらず出来高が多くて流動性の高い東証の大型株を中心に取引しており、売買のタイミングは相場の雰囲気や空気を読みながら行っている。とは言うものの、市場に関係する為替動向やイベントの日程なども意識するなど、緻密な面も見られる。
株式投資に関しては強い意欲があるわけではなく、儲けられるチャンスがある限りそれを無視することはできないというスタンスを保持している。
市場の動きは大海原のごとく大小さまざまな波が押し寄せてくるが、彼はその流れに身を任せながら自身の持つ抜群の感性で今も淡々とトレードを続けているのだろう。