大阪、京都、兵庫からなる「関西圏」が国家戦略特区に指定された背景には、先端医療を推進し関連産業の集積による国際ビジネス拠点を目指す構想がある。
関西にはiPS細胞など再生医療の研究機関が多く集まっており、産業基盤が整っていることも指定を後押ししたとされる。大阪に本社を置く医薬品メーカーとしては、武田薬品工業(4502)や小野薬品工業(4528)、ジェネリック医薬品大手の東和薬品(4553)などが関連企業としてあげられる。
iPS細胞関連としては、研究試薬の販売を手がけるタカラバイオ(4974)やリプロセル(4978)、特殊ペプチドから医薬品候補物質研究を手がけるペプチドリーム(4587)なども今後の拡大が期待されている。
医療設備・機器販売を手がけるシップヘルスケアホールディングス(3360)も、順調に売り上げを伸ばしている。今後の医療や介護関連として注目されている企業である。
沖縄県の石垣島で微細藻ミドリムシを量産化するユーグレナ(2931)も、予防医療という観点で注目されている企業のひとつである。ミドリムシはバイオジェット燃料としても期待されている。