カゴメ(2811)は1998年に生鮮トマトの栽培を開始し、現在では全国で8ヶ所の大型菜園がある。養分を含んだ水で育てる「養液栽培」を採用し、トマトの状態に合わせて必要成分を調整し年間品質のバラつきを少なくするために、天候により給液量などをコンピュータで管理している。
ワタミ(7522)はワタミファームを設立し、全国の生産者と連携、有機農業を積極的に推進している。
セブン&アイHD(3382)は農業法人を設立し、イトーヨーカドー店舗から出る食品残さからつくった「堆肥」を直営農場で活用して野菜を育て、イトーヨーカドーで販売する「環境循環型農業」を実践している。
ドレッシング類を中心に販売するキユーピー(2809)では、野菜の価格と供給の安定化は重要な課題であることから、サラダ菜などの葉菜類の改良を進めている一方で、植物工場の開発にも力を注ぎ実際にサラダ菜やリーフレタス等を生産している。
ローソン(2651)は農家と共同出資により農業生産法人を設立した。ローソン/ローソンストア100の生鮮食品売場などで販売される野菜を生産し、今後は農地の活用と生産性向上を通じ、地域農業の発展へ貢献する役割も目指す意向である。