中南米市場の中核となるブラジル市場は、2010年には新車需要が2005年比で倍増の約350万台となり、中国、米国、日本に次ぐ世界第4位の市場に発展している。
トヨタ自動車(7203)はサンパウロに車両工場を設け、2015年後半にはエンジン工場も新設を計画している。「必ず日本をしのぐ市場に成長する」との期待から販売拡大に努めると報じられている。
マツダ(7261)は中南米市場の事業強化を目指し、2014年にもブラジルでの現地生産を検討していると報じられている。
日信工業(7230)は4輪用も生産する2輪ブレーキ世界最大手だが、取引先自動車メーカーからの需要に対応するため、四輪車用ブレーキ製品などを生産する工場をブラジルに新設すると報じられている。
日東電工(6988)はブラジルの自動車市場でのシェア拡大のため、高機能部材を一貫生産する新工場を2013年に建設することを決定している。自動車の燃費向上や車内の静寂性向上等に寄与する製品から生産を開始すると発表している。
ブリヂストン(5108)は2007年にブラジルでは2番目のタイヤ生産工場を開所し、乗用車用および小型トラック用ラジアルタイヤを生産、ブラジル国内および米州域内へ供給している。