「目を付けている企業の株を購入したいのだけれど、今ある資金では少ししか買えない。
もっと購入したいが、何とかならないものか・・・」
「景気が不安定なので、株式相場も下落しそう。
株価が下落しても、利益が出るような方法はないものか・・・」
信用取引は、このような投資家の声にこたえてくれるものです。
株価が上昇したら利益が出る「信用取引の買い」と、株価が下落したら利益が出る「信用取引の売り」の2つに分かれます。
簡単に説明しますと、信用取引の買いはお金を借りて株を購入するもので、信用取引の売りは、いわゆる「空売り」と呼ばれ、株を借りてその株を市場で売るものです。
それなりのリスクはありますが、株式投資家にとっては非常に役立つものですよ。
それではまず、信用取引について、わかりやすく質問形式で見ていきましょう。
信用取引のメリットはどのようなもの?
資金の3.3倍までの株を購入することが出来ますので、少ない資金でも大きな利益を得ることが可能です。
さらに、株の空売りをすることも出来ますので、株価の下落局面でも利益を得ることが可能です。
株の空売りとは、どのようなもの?
信用取引の買いの場合は、お金を借りて株を購入するという仕組みなので、とてもわかりやすいのですが、信用取引の売り(空売り)の場合は少し複雑です。
証券会社は株式を多く保有しており、その株式を顧客に貸し出すことが出来ます。
顧客は借りた株を株式市場で売り、値下がりしたところで買い戻すと利益が出る仕組みです。
例えば、顧客が証券会社から10万円の株価の株を借りて市場で売り、9万円に下がったところで買い戻して証券会社に返却すれば、1万円の利益が出ますよね。
信用取引には、どのようなリスクがあるの?
投資資金の3.3倍までの株式売買出来ますので、利益が出ても損失が出てもその分の大きさになります。
さらに信用取引の売りの場合は、株価の上昇が損を生みますので、連日のストップ高などになれば、どこまで損失が大きくなるかわかりません。
ですので、大きな損失が出ないうちに、徹底したロスカットが必要になります。
手数料は払うの?
委託手数料を払います。
その他、信用取引の買いの場合は金利を払い、信用取引の売りの場合は貸株料と品貸料等を払います。
信用取引は簡単に口座開設が出来るの?
多くの証券会社では、インターネット経由で簡単に口座を開設出来ますが、委託保証金として、最低30万円の入金が必要です。
口座開設費、口座管理費はほとんどの会社が無料です。
次のステップでは、信用取引口座の開設を説明していきます。