逆日歩（ぎゃくひぶ）という聞きなれない言葉ですが、このデータをうまく活用すれば、株式投資を有利に進めることが出来ます。
■逆日歩とは
空売りの場合には、証券会社は顧客に株を貸している状態です。
しかし、顧客の空売りが多くなりますと、他の証券金融会社から株を調達して来なくてはいけません。
タダでは株を貸してくれませんので、当然お金を払って借りることになります。
そのお金のことを品貸料と言ったり、逆日歩と言ったりしており、空売りをしている顧客が負担しなければならないものです。
■逆日歩の高い銘柄を狙う手も
前の章で貸借倍率のことをお話ししましたが、貸借倍率の低い銘柄（1.0倍未満）には、逆日歩が発生している銘柄もあります。
逆日歩が発生するということは、空売りが多く、証券会社が他の証券金融会社に株式を借りている状態ですよね。
いってみれば株不足が生じているわけですが、多くの空売りで株が不足すればするほど、品薄になった株の品貸料は高くなり、よって逆日歩の支払いも高くなります。
例えば、とある銘柄を1000株空売りしていたとしますと、逆日歩が1円発生すれば1000円を支払わなければなりません。
さらなる株不足が生じて翌日は逆日歩が2円になれば、さらに2000円の支払いですから、空売りをしている人にとっては、かなりの負担です。
空売りをしている人たちが、高い逆日歩の負担を嫌って大量に決済すれば、株価上昇の要因になりますので、そのタイミングをうまく狙って株式を購入する方法もあります。
どの銘柄に逆日歩がいくらついているのか等のデータも、証券会社等のサイトで確認することが出来ますよ。もちろんマネーボックスの銘柄別ページ左メニューの信用取引データかたも無料で見ることができます。
■信用取引の買いのメリット
以上、逆日歩のことをお話ししましたが、信用取引の買いで株を購入した場合に、その銘柄に逆日歩が発生しますと、なんと、逆日歩を受け取ることが出来ます♪
証券金融会社を通して、空売りをしている人に株を貸している形なので、株の品貸料として受け取れるのです。
その他に、配当金も受け取ることが出来ますよ。
（空売りしているひとは、逆に配当金を支払わなければなりません。）
