【著名な投資家|ロバート・キヨサキ】
ロバート・キヨサキは、大ベストセラーになった『金持ち父さん 貧乏父さん』をはじめ、金持ち父さんシリーズの著者としても有名な米国の起業家で、投資家でもある。
1947年、ハワイで4人弟妹の長男として生まれた。日系4世である。父のラルフ・キヨサキはハワイ州の教育局長を務めており、母のマージョリーは看護師としてアメリカの赤十字社で働いていた。
子ども時代をハワイのヒロ(日系人が多く居住している地域)で過ごす。1962年、当時15歳だったロバートや弟妹たちはみな、アメリカがクリスマス島で行った核実験に衝撃を受けてその後の人生にも影響を及ぼしたと語っている。
1965年、ハイスクールを卒業したロバートは、推薦を受けてニューヨーク州キングズポイントの合衆国商船アカデミーに入学。卒業後はスタンダード・オイル社に入社して石油関係の職に就いたが、6か月で退社。軍の上級訓練を受けて海兵隊の士官、ガンシップのパイロットとしてベトナム戦争に出征した。
ベトナムから帰還したロバートは、ホノルルのゼロックス社でセールスの仕事に就いた。ゼロックス社で働いた4年間で営業成績が優秀なセールスパーソンとなり収入が増えていったが、企業で昇進するよりも人生のハシゴを上っていきたいと考えるようになっていった。
1977年起業し、ナイロンとベルクロを使用したサーファー用の財布を考案して販売する会社を設立して大儲けした。その後いくつかの会社を起こしている。
1985年、47歳でビジネス界から引退したロバートは、ビジネスと投資に関する教育機関を世界中の子どもたち向けに設立。子どもたちに経済やお金、投資についてを教えるための「キャッシュフローゲーム」というシュミレーションゲームを考案し、世界中で多くの子どもたちに利用されるようになった。
『金持ち父さん 貧乏父さん』を執筆するとたちまち世界的大ベストセラーになり、金持ち父さんシリーズの著書は51ヵ国語に翻訳され109ヵ国で読まれている。販売冊数の多さから2005年には、オンライン書店アマゾンの殿堂入りを果たした。
ロバートは積極的に不動産投資も行っているが、この理由としては、不動産という資産は急激な変化がないから儲けたお金を自分でコントロールしやすいからだと述べている。
現在、リッチダッドカンパニーとして多くの会社を率いるロバートは、不動産管理を妻のキムに任せる一方、世界中の人々にお金についての考え方をレクチャーする教育者としての情熱を抱き続けている。
参考図書:『リッチブラザー リッチシスター』 エミ・キヨサキ+ロバート・キヨサキ 著