トーマス・ロウ・プライス

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【著名な投資家|トーマス・ロウ・プライス】

トーマス・ロウ・プライスは、資金運用会社のT・ロウ・プライス・アソシエーションの創設者で、将来性を重視した成長株投資(グロース投資)で一財産を築いた投資家である。

 

1898年、プライスは米国メリーランド州のグリンドンで生まれた。父親は町医者だった。

高校卒業後、スワスモア・カレッジに入学。化学を専攻したプライスは、卒業して数年後にデュポン社の化学者として働きだした。

 

会社員となったプライスはデュポン社の福利厚生制度や研究開発部門のあり方に感動し、事業報告書を他社のものとを比較するうちに企業のビジネス面に興味を持ちはじめた。そのうちに経済動向や財務、製品技術の調査のほうが化学者の仕事よりもはるかに刺激的だと感じるようになっていった。

 

その後2回転職をしているが、1回目のエナメル装飾の会社は無能な経営陣だったため会社が倒産、2回目の会社では経営陣に失望して退職している。

 

こうして証券業界に足を踏み入れたプライスは、従業員関係や福利厚生制度が整備されていて研究開発によって高品質な製品の製造をする企業を中心に調査するようになった。2度の転職経験は、結果的に優良企業を選ぶ基準として役に立ったのだ。

 

1937年、証券会社を退社したプライスは、機関投資家や富裕層を対象にした資産運用会社を設立した。

 

1950年にはグロース・ミューチュアル・ファンドを立ち上げた。次第に大手企業の年金運用も行うようになり、ファンドを大きく発展させていった。
プライスの投資ステップには情報収集と集めた情報の評価、決断の3ステップがある。

 

情報収集については、ウォールストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズなどのビジネス誌から手がかりを得て、日ごろから経済動向や政府の政策、経済政策などのニュースも注意深くチェックし、記事をスクラップしていた。

 

情報を評価するときは、会社員時代の経験をもとに設定した基準の、経営陣の能力や評判、増収・増益・増配の実績、確かな研究開発とそれを証明する一流の製品があるか、などいくつかのチェック項目を満たすかどうかに重点を置いている。

 

そして最終決断の際は、モニターしている企業のROE、ROIや売上高利益率に加えて、不利益な事情がないかどうかやその業界に競争相手の増減までチェックしてから投資するようにしている。

 

プライスの投資哲学は、「常に顧客の利益を一番に考えて、資金運用とその関連サービスを提供することに専念する」ということだった。

 

T・ロウ・プライス・アソシエーツはこの意思を引き継いで、この哲学を経営方針として掲げて投資プロセスを遵守し続けている。

 

参考文献:『株の天才たち』 ニッキー・ロス 著

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