ジョージ・ソロス

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【著名投資家:ジョージ・ソロス】

ジョージ・ソロスは、ハンガリー系でユダヤ系の米国人で、投資を行いながら国際的慈善活動家でもある。

 

1930年、ソロスはハンガリーのブタペストに生まれた。父親は弁護士でありエスペラント語の新聞を発行するなど著作活動を行っていた。兄のポール・ソロスは、機械メーカーを創業した実業家でありエンジニアで、ニューヨークの名士としても有名である。

 

ソロスの少年時代は第二次世界大戦の真っただ中にあり、ハンガリーがナチス・ドイツに占領されたこともあって一家は隠れ家に住んでいた。ナチス・ドイツ軍とソ連軍が熾烈な市街戦を繰り広げる中を生き延びた経験から、若いうちから苦境の中でもエキサイティングに生き残る術を学んだとのちに語っている。

 

1947年には単身でイギリスに渡り、1952年にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学位を取得している。

 

ソロスは最初、金融とは無縁のイギリスの装身具メーカーに見習社員として入社したが、1953年にはロンドンの金融機関であるシンガー&フリードランダーに入社した。

 

1956年にはアメリカに移り、友人の父親が所有する証券会社で国際裁定取引の仕事を始めた。その後、ワーサム証券で欧州株担当のアナリスト兼トレーダーとして働いた。

 

1961年から1966年の間には、学位論文『認識の重荷』という哲学論文を執筆しているが、これはロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで哲学者のカール・ポパーに感銘を受けたことに起因している。

 

1970年頃からクォンタム・ファンドをスタートし、1973年にはソロス・ファンドとして資本金約1200万ドルで独立を果たす。投資家のジム・ロジャーズと組んで投資を行い、10年間で3,365%という驚異的なリターンを出している。

 

1979年には「オープン・ソサエティ・ファンド」を創設し、世界各地に「ソロス財団」を設立して慈善活動を始めた。これは、ユダヤ人としてナチスに追われた時代の「閉ざされた社会」とその後イギリスで経験した「開かれた社会」から、平和に共生するための機関が必要であるとの思想が原点となっており、南アフリカや東欧などへの寄付金総額は80億ドルを超えている。

 

ソロスの投資手法は、レバレッジ(借り入れ)の活用と、為替や債券、インデックス先物などの金融資産を短期長期に運用するなど、大きなトレンドを掴んで投資する株や業界を選んで運用することで高いリターンを得るというものだ。

 

また、こうして稼ぎ出したお金を慈善事業として寄付するときには、自身が世界の救世主のように感じることもあると述べている。

 

参考図書:『株の天才たち』  ニッキー・ロス 著

 

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