自動運転車が走行するために欠かせないのが地図情報や道路情報である。自動車産業が拡大するのに伴い、カーナビ市場も需要が増すとして期待されている。
道路情報システムを手がけている日本無線(6751)は、試験車両の動態をリアルタイムで管理できる車両動態システムや、道路上の視程観測や乾燥湿潤など路面状態を観測する気象観測システムなど、自動走行に必要な情報提供を行うとしている。
カーエレクトロニクスを展開するパイオニア(6773)は、音声対話型ドライブエージェントサービスを利用することで天気や渋滞状況などをリアルタイムに入手したり、ナビ機能の操作ができるテレマティス端末の製品化に向けて開発を進めている。
測量・土木ソフト開発を手がけるアイサンテクノロジー(4667)は、自動運転開発に取り組むベンチャー企業のZPNと共同で公道実証実験を行っている。またJAXAなど公的機関と共に衛星測位活用検討コンソーシアムを設立し、自動走行システムの実現に向けた調査業務を行うとしている。
ネクス(6634)は、ZPNと共同で自動車テレマティクス分野におけるマーケティングを開始。同社の通信技術とZPNの車両情報解析の技術を組み合わせて、車両の状態監視や走行時の音声・画像データ送信などシステム開発において事業提携すると発表している。