リニア新幹線は超電導磁気浮上方式で走行する。車両には超電導磁石が搭載されており、地上にはコイルが取り付けられる。この磁石とコイルとの間に発生する磁力によって車両を浮上させて走る仕組みになっている。
超電導磁石の関連銘柄は、超電導用電線を手がける住友電気工業(5802)や超電導コイルを開発する昭和電線ホールディングス(5805)、リニアモーターを開発製造する東洋電機製造(6505)などがあげられる。
東芝(6502)は東海旅客鉄道との共同で高温超電導磁石を開発しており、これがリニア車両に搭載されることになる。中部電力(9502)はリニア新幹線の走行に不可欠な超電導コイルを開発しており、世界最高強度の電磁力に耐えるコイルとなっている。
三菱重工業(7011)と日本車両製造(7102)はリニア新幹線(LO系)車両を受注している。新幹線の製造は日立製作所(6501)も強いのだが、航空機製造技術を持つ三菱重工業と国内初の磁気浮上式リニアの車両を手がけた日本車両製造が組んだ最強のコンビとも言える。ほかに車両製造関連としては川崎重工業(7012)や近畿車輛(7122)などもあげられる。
車両の細部については、リニアライン専用自動ドアを手がけるナブテスコ(6268)、座席を手がけるシロキ工業(7243)とトヨタ紡繊(3116)、信号関連としては日本信号(6741)も関連としてあげられる。