リニア中央新幹線の品川-名古屋間には86%がトンネル区間となっており、その大部分は大深度地下で地下40メートル以下まで掘らなければならない。したがってトンネル工事に実績のある建設会社にとっては大きな恩恵を受けることになるだろう。
トンネル工事に強い企業としては、北陸新幹線建設時にトンネル工事を受注した安藤ハザマ(1719)をはじめ、大林組(1802)、大成建設(1801)、西松建設(1820)、錢高組(1811)、熊谷組(1861)、植木組(1867)、東亜建設工業(1885)などが関連として浮上する。またJR東海が筆頭株主となっている名工建設(1869)や名古屋地盤の矢作建設工業(1870)、シールド工法に強みを持つ奥村組(1833)なども注目される。
地盤改良など基礎工事を専業とする日本基礎技術(1914)はトンネル補助工事にも参入しており、アンブレラアーチを形成する工法などさまざまな技術により運用実績をあげている。
そのほかトンネル工事用機械を製造している古河機械金属(5715)や、世界最大の泥土圧シールド掘進機を手がける日立造船(7004)などもトンネル工事関連として注目したい。
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