2018年3月30日に東証マザーズ市場へ上場する「日本リビング保証」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
日本リビング保証の上場日は!?期待度は?
企業名 | 日本リビング保証 |
上場市場 | 東証マザーズ市場 |
銘柄コード | 7320 |
事業内容 | 住宅設備の保証サービス、中古不動産の住宅設備などに対する検査補修サービス及び電子マネー発行サービス等のおうちのトータルメンテナンス事業並びにBPO事業 |
所在地 | 東京都渋谷区 |
設立 | 2009年 |
従業員 | 57名 |
会社HP | https://www.jlw.jp/ |
監査法人 | 太陽 |
上場日 | 2018年3月30日(金) |
主幹事 | みずほ証券 |
BB期間 | 2018年3月13日(火)~2018年3月19日(月) |
価格決定日 | 2018年3月20日(火) |
購入申込期間 | 2018年3月22日(木)~2018年3月27日(火) |
同社は住宅設備の保証サービス及び中古不動産の住宅設備検査補修サービスを行っている企業です。
メーカーが保証する期間を超える分についての保証サービスという新しい切り口での保証サービスを手掛けている変わり種の会社で、株式市場に新しい波を運んでくれる企業であると言えます。
どんなことをしている会社なの?
同社は2009年に現取締役の4名の共同出資にて創業され、当初は新築住宅の販売を行う住宅事業者向けに「住宅設備の保証サービス」を提供していました。
その後既存の住宅における設備保証サービスに着手して行き現在に至ります。事業は主に3事業で、メインの「住宅設備保証サービス」と「電子マネーサービス」、「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業」となっています。
住宅設備保証サービスは、メーカーの保証が切れた設備でも対応するなど幅広い需要を喚起できる可能性があります。
また将来のリフォーム等に充当する目的で、自社の電子マネーサービスを利用してもらい、住宅設備に関するサービスを割り引いて利用することができます。
その他保証料の集金など住宅設備メーカーの業務の一部をアウトソーシングとして受ける事業も行っており、同社の利益を引っ張る事業となっています。
目の付け所は鋭い同社ですが、行っている事業には法規制がほぼなく非常に参入障壁が低いため、今後の業界動向には注目する必要はあります。
売上や成長性は?
2013年6月期 | 2014年6月期 | 2015年6月期 | 2016年6月期 | 2017年6月期 | |
売上高(百万円) | 155 | 375 | 704 | 869 | 1,032 |
経常利益(百万円) | △92 | △162 | 76 | 46 | 77 |
当期純利益(百万円) | △92 | △163 | 75 | 73 | 90 |
純資産額 (百万円) | △182 | △345 | △228 | △181 | △88 |
BPS(円) | △82,935 | △156,870 | △33,188 | △132 | △64 |
EPS(円) | △43,588 | △73,956 | 18,964.00 | 53 | 65 |
自己資本比率(%) | △65.1 | △56.3 | △20.0 | △7.8 | △2.6 |
ROE(%) | – | – | – | – | – |
配当性向(%) | – | – | – | – | – |
同社の業績推移ですが、売上高は拡大傾向となっていますが、利益についてはここ3年で黒字化に転じています。これまでの繰損があるため、純資産がマイナスである点も多少気になります。配当についても内部留保を優先するため無配が予想されています。
公募株数 | 総数160,500株 (内、公募110,000株、売出50,500株) |
OA分 | 24,000株 |
発行済み株数 | 1,562,500株 |
想定価格 | 1,700円(100株単位・17万円) |
仮条件 | 1,700円~1,760円 |
初値予想 | 1,850円~3,400円 |
想定PER | 約30倍 |
想定PBR | 約36倍 |
配当利回り | なし |
想定時価総額 | 27億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は3億円と非常に小さく、大幅な初値高騰が狙えそうです。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
安達 慶高 | 17.95% | 90日間or1.5倍 |
荒川 拓也 | 15.96% | 90日間or1.5倍 |
竹林 俊介 | 15.96% | 90日間or1.5倍 |
愛田 司郎 | 10.64% | 90日間or1.5倍 |
森永 秀一 | 8.64% | 90日間or1.5倍 |
吉川 淳史 | 7.79% | 90日間or1.5倍 |
三井不動産レジデンシャル(株) | 4.81% | |
吉崎 憲 | 3.99% | 90日間or1.5倍 |
北野木材(株) | 2.66% | 90日間or1.5倍 |
あいおいニッセイ同和損害保険(株) | 2.66% | 90日間or1.5倍 |
同社は安達社長、荒川会長、竹林取締役、吉川取締役の4者の共同出資で創業されており、同社株の大株主でもあります。
売出は吉川取締役を除く3者と残り4者を合わせた7者による売出で、50,500株を予定しています。
公募によって調達する約1.7億円はシステム投資と開発資金等に充てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「日本リビング保証」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
証券会社名 | 割当率 | 株数 | |
主幹事 | みずほ証券 | 90.0% | 144,500株 |
幹事 | SMBC日興証券 | 2.5% | 4,000株 |
SBI証券 | 2.5% | 4,000株 | |
岡三証券 | 1.0% | 1,600株 | |
エース証券 | 1.0% | 1,600株 | |
丸三証券 | 1.0% | 1,600株 | |
水戸証券 | 1.0% | 1,600株 | |
マネックス証券 | 1.0% | 1,600株 |
今回は大手のみずほ証券が主幹事です。公募株数が少ないため当選は非常に難しいでしょう。。
著者のまとめ
今回は住宅設備保証というこれまでにない事業体の企業が上場してきます。2018年3月最後の上場案件となりますが、サイズ感と今後の事業展開を見据えると大きく値上がりしそうな予感がします。
参入障壁が低い点と純資産がマイナスである点は多少気になりますが、資金調達によって解消していければ問題ないでしょう。
是非参加したいものです。
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