GeolocationTechnology[ジオロケーションテクノロジー]新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

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2021年9月13日に福証Q-Board市場へ上場する「GeolocationTechnology」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

GeolocationTechnologyの上場日は!?期待度は?

2021年9月13日に福証Q-Board市場へ上場する「GeolocationTechnology」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

GeolocationTechnologyの上場日は!?期待度は?

同社はIPアドレスを活用したビジネスを手がける会社です。

TOKYO PRO Market市場に既に上場していた会社ですが、更なる知名度向上を目指すためにステップアップ上場となります。

今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。

企業名 GeolocationTechnology
上場市場 福証Q-Board市場
銘柄コード 4018
事業内容 IPアドレスデータベース『SURFPOINT』を基にした技術・サービスの提供など
所在地 静岡県三島市
設立 2000年
従業員 37名
会社HP https://www.geolocation.co.jp/
監査法人 トーマツ
上場日 2021年9月13日(月)
主幹事 エイチ・エス証券
BB期間 2021年8月27日(金)~ 2021年9月2日(木)
価格決定日 2021年9月3日(金)
購入申込期間 2021年9月6日(月)~ 2021年9月9日(木)

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.geolocation.co.jp/)

同社は2000年に「サイバーエリアリサーチ株式会社」として東京で創業した会社です。その後静岡県三島市に本社を移し今日に至っています。

同社はIP Geolocation事業とIPアドレス移転事業の2セグメントで運営されています。

まずIP Geolocation事業は自社データベースである「SURFPOINT」を活用し、広告運用・セキュリティ対策を顧客向けに提供しています。インターネット上の住所であるIPアドレスでは、位置情報や組織属性、回線状況等検知することができ、IPアドレスによる趣向をチェックした上で、顧客のサイト閲覧者の趣向にあった広告発信を行うことで、更なる広告の精度を高めることが可能となります。

その他、位置情報から特定の地域のみ広告を配信することができる他、IPアドレスによる不正アクセス防止にも活用することができます。現在自社サービスである「SURFPOINT」や「どこどこJP」、「らくらくログ解析」はサブスクリプションモデルで運営されており、利用社数はや約700社を窺う状況です。

その他、使用されていないIPアドレスの売買仲介を行うなど、IPアドレスを軸とした事業展開で、更なる事業拡大に向けたIPOとなります。

2020年12月にプロ投資家向け市場であるTOKYO PRO Market市場に上場をしており、世の中的には上場会社の仲間入りを果たしているものの、今後事業拡大を狙っている九州エリアの証券取引所である福岡証券取引所への単独上場を図ることで、九州エリアでの知名度向上を図りたい意図が今回の上場にあります。

2016年6月期 2017年6月期 2018年6月期 2019年6月期 2020年6月期
売上高(百万円) 324 321 539 459 475
経常利益(百万円) 30 △65 63 18 32
当期純利益(百万円) 8 △38 42 21 23
純資産額 (百万円) 95 52 95 116 138
BPS(円) 33,094 18,141 32,843 201 240
EPS(円) 2,726 △13,250 14,702 37 39
自己資本比率(%) 48 24 35 45 46
ROE(%) 9.3 57.7 20.1 17.9
配当性向(%)

業績はやや足踏み状態です。売上高は2018年6月期をピークに減収となっていますが、徐々に回復は見せています。一方利益も同様で2018年6月期を上回っていない状況です。

尚、2021年6月期の売上高は584百万円、経常利益は50百万円となっており、売上高は過去最高売上となっています。2022年6月期は更なる業績向上を狙う模様です。

配当はこれまで無配で、上場後も当面は内部留保を確保するため無配方針です。

公募株数 総数100,000株
(内、公募100,000株、売出0株)
OA分 15,000株
発行済み株数 696,000株
想定価格 2,030円(100株単位:20万円)
仮条件 2,040円 ~ 2,240円
初値予想 2,500円 ~ 4,000円
想定PER 約62倍
想定PBR 約4倍
配当利回り なし
想定時価総額 14億円

今回の上場にあたっての吸収金額は2.3億円で、時価総額が14.1億円と福証上場銘柄としては小型案件です。取引状況としてあまり活況ではない福証上場としては、今年は2社目で、2年ぶりの単独上場会社となります。事業モデルから評価を集め、取引量拡大がやや見込めそうです。

株主名 保有割合 ロックアップ
小川武重 29.19%
株式会社エレファント 27.18%
株式会社キャピタルバンク 18.12%
山本敬介 7.85%
Geolocation Technology従業員持株会 2.35%
遠藤寿彦 2.01%
新井穣 1.68%
星久 1.68%
福井隆一 1.68%
道順健雄 1.34%

同社の株主構成ですが、創業者である山本社長は株主4位で、外部株主が一定割合を有している状況です。

尚、今回は売出は実施しません。

今回は公募で1.8億円の資金調達を行い、調達資金は社債の償還費用や開発資金、運転資金に充てる予定です。

なお、大株主には特段ロックアップ制限がかかっておりませんが、流動性の観点からエグジットリスクはあまり高くないものと思われます。

今回は公募のみの資金調達案件ですが、既に上場していたこともあり、静かな上場となりそうです。事業拡大を期待した中長期資金が入っていることが予想されます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「GeolocationTechnology」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 エイチ・エス証券 90.43% 104,000株
幹事 SBI証券 4.35% 5,000株
西日本シティTT証券 2.61% 3,000株
岡三証券 1.74% 2,000株
マネックス証券 0.87% 1,000株

今回の主幹事はエイチ・エス証券が主幹事を務めます。その他をSBI証券含めた4社が幹事を務めます。

著者のまとめ

福証単独上場銘柄としては約2年ぶりとなり、福証界隈では盛り上がりがあるものの、マザーズ上場に比べてやや見劣りする感は否めません。事業としては成長している状況ですので、今後に期待したいところです。

GeolocationTechnology株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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