2021年9月22日に東証マザーズ市場へ上場する「コアコンセプト・テクノロジー」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
コアコンセプト・テクノロジーの上場日は!?期待度は?
同社は製造業・建設業向けにDX支援やITエンジニアの提供を手がける会社です。
同日に複数社の上場が予定されていますが、DX関連銘柄として注目を集めている会社の上場です。
今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。
| 企業名 | コアコンセプト・テクノロジー | 
| 上場市場 | 東証マザーズ市場 | 
| 銘柄コード | 4371 | 
| 事業内容 | 製造業・建設業をはじめとしたデジタルトランスフォーメーション実現支援、IT人材調達支援等 | 
| 所在地 | 東京都豊島区 | 
| 設立 | 2009年 | 
| 従業員 | 234名 | 
| 会社HP | https://www.cct-inc.co.jp/ | 
| 監査法人 | トーマツ | 
| 上場日 | 2021年9月22日(水) | 
| 主幹事 | 大和証券 | 
| BB期間 | 2021年9月6日(月)~ 2021年9月10日(金) | 
| 価格決定日 | 2021年9月13日(月) | 
| 購入申込期間 | 2021年9月14日(火)~ 2021年9月17日(金) | 
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.cct-inc.co.jp/service/)
同社は2009年に金型設計会社で当時注目を集めていた「旧インクス」出身の下村克則氏によって設立されました。元経営陣も旧インクス出身の方が多く、製造業向けのビジネスで拡大してきました。
同社は主に「DX支援」と「IT人材調達支援」の2事業で運営されていますが、基本はDX支援が9割以上を占めています。
DX支援としては、同社が独自で提供する「Orizuru」を駆使し、クライアントに合わせたサービス提供を行っています。Orizuruには「設計」「調達」「製造」の3つのレイヤーに分け、3D設計や見積もり等を簡単にできるような機能が組み込まれています。中小企業が多い製造業や建設業にとっては、人材難に喘いでいる中DX化に取り組めていない先も多いのが現状です。
同社はそこに対して簡単かつ高機能のサービスすることで業容を拡大してきました。また同社のノウハウを生かしたITエンジニアの人材調達プラットフォーム「Ohgi」を提供しており、大手クライアントと中小零細のIT会社を繋ぐ架け橋となるべく21年2月よりリリースしています。
DX市場は引き続き好調が予想されており、またIT人材不足が非常に叫ばれている中、そのストライクをいくビジネスモデルのため、上場後も当面成長が期待できます。
| 2016年12月期 | 2017年12月期 | 2018年12月期 | 2019年12月期 | 2020年12月期 | |
| 売上高(百万円) | 793 | 2,192 | 3,372 | 4,767 | 5,535 | 
| 経常利益(百万円) | 59 | 196 | 133 | 184 | 188 | 
| 当期純利益(百万円) | 41 | 118 | 95 | 118 | 125 | 
| 純資産額 (百万円) | 137 | 255 | 431 | 566 | 716 | 
| BPS(円) | 52,830 | 98,039 | 125,903 | 162 | 199 | 
| EPS(円) | 15,827 | 45,208 | 27,874 | 34 | 36 | 
| 自己資本比率(%) | 28 | 32 | 28 | 31 | 33 | 
| ROE(%) | 35.2 | 59.9 | 27.8 | 23.7 | 19.5 | 
| 配当性向(%) | – | – | – | – | – | 
業績は右肩上がりに成長しています。売上高は5期連続増収となっており、利益も右肩上がりに成長しています。
尚、2021年12月期2Q(2021年6月)の売上高は3,444百万円、経常利益は225百万円となっており、通期も最高業績が見込める模様です。
配当はこれまで無配で、上場後も当面は内部留保を確保するため無配方針です。
| 公募株数 | 総数370,000株 (内、公募200,000株、売出170,000株) | 
| OA分 | 55,500株 | 
| 発行済み株数 | 3,787,000株 | 
| 想定価格 | 3,350円(100株単位:34万円) | 
| 仮条件 | 3,350円 ~ 3,500円 | 
| 初値予想 | 4,800円 ~ 7,500円 | 
| 想定PER | 約102倍 | 
| 想定PBR | 約9倍 | 
| 配当利回り | なし | 
| 想定時価総額 | 126億円 | 
今回の上場にあたっての吸収金額は14億円で、時価総額が126億円と東証マザーズ上場銘柄としては中型案件です。業種柄人気を集める可能性が高いため、初値高騰には期待できます。
| 株主名 | 保有割合 | ロックアップ | 
| 金子 武史 | 16.72% | 180日間 | 
| 芸陽線材(株) | 9.29% | 180日間 | 
| 下村 克則 | 8.59% | 180日間 | 
| 田口 紀成 | 8.36% | 180日間 | 
| (株)SHIMOMURA | 8.13% | 180日間 | 
| 津野尾 肇 | 6.50% | 180日間 | 
| 髙盛 豊文 | 5.11% | 180日間 | 
| 中島 数晃 | 5.11% | 180日間 | 
| 田中 浩和 | 4.65% | 180日間 | 
| グッドエコ(株) | 4.64% | 180日間 | 
同社の株主構成ですが、代表取締役社長CEOの金子武史氏が筆頭株主で同社株の17%を有しています。また、創業者である下村会長も資産管理会社を合わせると第2位の株主となっている他、取引先や役員従業員と株式が分散している構図です。
今回の売出は金子CEOを含めて8者によって、計170,000株の売出を行います。
今回は公募で6.6億円の資金調達を行い、調達資金は人材採用費や社内システム導入費用に充てる予定です。
なお、大株主には180日のロックアップがかかっており、エグジットリスクは極めて低いです。
今回は公募が売出を上回る資金調達案件ですので一定の評価を受けるものの、上場後の値動きは公募取得者による売買にて変動しそうです。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「コアコンセプト・テクノロジー」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
| 割当率 | 株数 | ||
| 主幹事 | 大和証券 | 89.57% | 381,100株 | 
| 幹事 | みずほ証券 | 2.61% | 11,100株 | 
| 楽天証券 | 2.61% | 11,100株 | |
| SMBC日興証券 | 1.74% | 7,400株 | |
| SBI証券 | 1.74% | 7,400株 | |
| 岩井コスモ証券 | 1.74% | 7,400株 | 
今回の主幹事は大和証券が主幹事を務めます。その他をみずほ証券含めた5社が幹事を務めます。
著者のまとめ
同日に複数社の上場が控えていますが、業種柄評価は集めそうです。ただし、今後の見通し次第では株価が低調に推移する可能性がありますので、業績動向からは目が離せません。
コアコンセプト・テクノロジー株価、PTS株価、ADR株価はこちら

 
						 
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		            