【5070】ドラフト新規上場で気になる株価は!?

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2020317日に東証マザーズ市場へ上場する「ドラフト」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ドラフトの上場日は!?期待度は?

企業名

ドラフト

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

5070

事業内容

空間(オフィス、商業施設、都市開発、環境設計、その他)の企画デザイン・設計・施工

所在地

東京都渋谷区

設立

2008年

従業員

137名

会社HP

https://draft.co.jp/

監査法人

あずさ

上場日

2020年3月17日(火)

主幹事

SMBC日興証券

BB期間

2020年3月2日(月)~2020年3月6日(金)

価格決定日

2020年3月9日(月)

購入申込期間

2020年3月10日(火)~2020年3月13日(金)

同社はオフィスや商業施設の企画デザインおよび設計・施工を行う会社です。

働き方改革など、オフィス環境の改善を求める企業も多く、同社のようなデザイン性高い設計会社へのニーズは高まっています。空間デザインを提供する会社の上場となります。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://draft.co.jp/

同社は2008年に現代表取締役社長で創業者である山下泰樹氏によって設立されました。

創業当初からオフィス内装のデザインおよび施工を手掛けてきましたが、時代の流れを背景に「効率化」が求められていたオフィス内装から、「安らぎ」といった働きやすいオフィス環境を求める会社が増えてきたこともあり、現在はデザイン性を重視したオフィス内装にこだわって取り組んでいます。

働き方改革の流れから、これまでのオフィス概念が変わってきており、フリーアドレス性やコミュニケーションエリアの拡充など企業によって様々ですが、同社は自社でデザイン設計を内製化できており、多くの企業のニーズに応えられる体制を構築しています。

また、建設業界では少々遅れているIoTの導入や、3Dイメージパースの取組によって、従業員およびクライアントに付加価値の高いものを提供できています。

山下社長を筆頭に、従業員の約6割はデザインに関わる部署に従事するなど、様々な見地を集約し、顧客のニーズに応えるデザイン設計を提供できています。

今後はオフィス内装に限らず、商業施設の設計などデザイン性が求められる内装施設案件の受託に努めてく方針です。

売上や成長性は?

 

2015年3月期

2016年3月期

2017年3月期

2018年3月期

2019年3月期

売上高(百万円)

2,100

2,953

3,125

4,341

4,697

経常利益(百万円)

△33

142

△68

247

366

当期純利益(百万円)

△33

107

△79

173

261

純資産額 (百万円)

15

122

43

200

403

BPS(円)

19,564

162,389

56,810

53

107

EPS(円)

△44,276

142,825

△105,579

46

70

自己資本比率(%)

2

10.5

3.7

10.7

18.5

ROE(%)

157

152.1

86.4

配当性向(%)

39.8

6.9

業績は着実な成長をみせています。20183月期より連結決算となっているため単純比較はできませんが、経常利益は建築士等の採用費用の影響もあり赤字が出ている期があるものの、売上高は5期連続増収です。尚、20203月期3Q201912月末)売上高は3,238百万円、経常利益は76百万円と進捗率べースでは出遅れている印象です。

配当はこれまで出してきており、前期は39.8%の配当性向でした。上場後は内部留保の拡充を優先しつつ配当を出していく予定です。

公募株数

総数1,180,000株             (内、公募720,000株、売出460,000株)

OA分

177,000株

発行済み株数

4,470,000株

想定価格

1,520円(100株単位:15万円)

仮条件

1,520円~1,580円

初値予想

1,400円~1,700円

想定PER

約26倍

想定PBR

約5倍

配当利回り

0.2%

想定時価総額

68億円

今回の上場にあたっての吸収金額は21億円で、時価総額が68億円とマザーズ上場銘柄としては中サイズの案件です。事業に対するニーズはうかがえるものの、投資対象としては旨味に欠ける印象があり、初値はあまり期待できないでしょう。

株主名

保有割合

ロックアップ

山下 泰樹

69.90%

180日間

TDA(株)

25.42%

180日間

長谷川 幸司

0.48%

180日間

荒浪 昌彦

0.38%

180日間

黒田 直子

0.36%

180日間

那須 俊貴

0.23%

継続保有

平野 紗枝子

0.19%

継続保有

松永

0.19%

継続保有

吉岡 隆之

0.18%

継続保有

深澤 伸行

0.15%

継続保有

同社の大株主は、創業者の山下社長で同社株の約70%を保有しています。株主第2位の資産管理会社「TDA㈱」の25%を合わせれば全体の95%を保有するオーナーです。残りは従業員および役員が保有しており、ファンド等は入っていません。

今回の売出は山下社長のみで、46万株の売出です。

公募によって9.9億円の資金調達を実施し、人材採用費用やオフィス移転費用、広告宣伝費に充てる予定です。大株主には180日のロックアップ制限もしくは継続保有条件がかかっているため、エグジットリスクは低いでしょう。

今回は公募が売出を上回る資金調達案件で、事業拡大の資金調達に充てる点と株主数を増やすことを目的としたIPOとなります。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ドラフト」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

SMBC日興証券

86.96%

1,180,000株

幹事

みずほ証券

8.70%

118,000株

SBI証券

1.30%

17,700株

野村証券

1.30%

17,700株

極東証券

0.87%

11,800株

いちよし証券

0.87%

11,800株

今回の主幹事はSMBC日興が主幹事を務めます。その他みずほ証券を含めた5社が幹事を務めます。

著者のまとめ

コロナウイルスによる市場ショックもあり、初値高騰は非常に難しい状況です。特に建設系銘柄は東京オリンピック開催の有無に左右されている印象で、オフィス内装の同社への業績も十分に注意が払われる可能性が高いでしょう。しかしながら手堅くビジネスを展開してきたことから上場後の値動きに期待したいところです。

ドラフト株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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