【4931】新日本製薬新規上場で気になる株価は!?

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2019年6月27日に東証マザーズ市場へ上場する「新日本製薬」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

新日本製薬の上場日は!?期待度は?

企業名 新日本製薬
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 4931
事業内容 化粧品、健康食品、医薬品の企画および通信販売、店舗販売、卸売販売
所在地 福岡県福岡市
設立 1992年
従業員 363名
会社HP https://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp/
監査法人 トーマツ
上場日 2019年6月27日(木)
主幹事 みずほ証券
BB期間 2019年6月11日(火)~2019年6月17日(月)
価格決定日 2019年6月18日(火)
購入申込期間 2019年6月19日(水)~2019年6月24日(月)

同社は通信販売や直営店舗販売を通じ、化粧品および健康食品の販売を行う企業です。

九州・福岡発の会社であり、地方銘柄として注目が集まる可能性が高い案件です。ただし、マザーズ上場銘柄として規模が大きい点がややネックな案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp/

同社は1992年に山田栄二郎氏によって福岡県で創業した会社です。創業当初は健康食品の通信販売を行ってきました。

その後基礎化粧品の販売も開始し、化粧品ブランド「RAffINE(ラフィネ)」シリーズを皮切りに、化粧品の企画販売を展開することで事業拡大をしてきました。

現在は、基礎化粧品シリーズ「PERFECT ONE(パーフェクトワン)」として製品ラインナップを拡大し、通信販売および店頭販売にて展開しています。また、健康食品や医薬品の企画販売についても手掛けております。

同社の強みは、自社で整備したコールセンターや物流部門による一貫流通体制が取れている点で、CMや広告等の問い合わせに対してダイレクト販売を行うことで、高級化粧品の質でありつつも安価で提供できる体制が整っています。

IPOによって会社知名度の向上に努め、パーフェクトワンシリーズの拡大と海外展開、他事業への進出を狙っていく方針です。

売上や成長性は?

2015年3月期 2016年3月期 2016年9月期 2017年9月期 2018年9月期
売上高(百万円) 19,240 23,697 12,465 28,372 31,210
経常利益(百万円) 1,583 1,663 839 2,275 2,499
当期純利益(百万円) 818 1,082 715 1,477 1,751
純資産額 (百万円) 995 1,635 2,583 2,685 4,191
BPS(円) 248,922 394,642 631,677 262 410
EPS(円) 204,616 270,663 178,791 148 174
自己資本比率(%) 22 25.1 34.2 30.7 43.6
ROE(%) 89.1 84.1 34.8 57.3 51.8
配当性向(%) 61.1 55.4 195.8 20.7 20.1

業績については拡大傾向にあります。2016年9月期から9月決算に変更し、前期が2016年3月期と半期のみの変則決算となりました。しかしながら業績は順調に伸ばしており、売上高・利益共に積みあがっています。配当についてはこれまでも出してきており、上場後も引き続き継続する模様です。

公募株数 総数4,870,000株             (内、公募300,000株、売出4,570,000株)
OA分 730,000株
発行済み株数 20,881,300株
想定価格 1,470円(100株単位・15万円)
仮条件 1,350円~1,470円
初値予想 1,400円~1,700円
想定PER 約18倍
想定PBR 約7倍
配当利回り 約1.2%
想定時価総額 306億円

今回の上場にあたっての吸収金額は82億円で、時価総額が306億円とマザーズ銘柄として大きめの上場案件です。

ダイレクト化粧品販売を行っていることから利益率も悪くなく、評価はされそうな一面を持つ一方で、目新しさに欠ける案件です。

株主名 保有割合 ロックアップ
(株)ラプリス 28.11% 90日間
山田 英二郎 27.92% 90日間
山田 恵美 19.42% 90日間
公益財団法人新日本先進医療研究財団 10.92% 90日間
後藤 孝洋 8.86% 90日間
八重樫 宏志 2.38% 90日間
新日本製薬社員持株会 0.47%
福原 光佳 0.41% 90日間
松下 大樹 0.22%
和田 一廣 0.21%

同社の大株主は株式会社ラブリスで、同社株の28%を有しています。この会社は創業者である山田英二郎氏の資産管理会社で、山田英二郎氏は28%、奥様の山田恵美氏が19%、同氏が管理する財団が11%と実質オーナー会社となります。

売出は山田氏を含めた7者で457万株の売出です。

大株主の大半には90日ロックアップ制限がかかっているため売買による株価変動リスクは比較的小さいでしょう。

公募では4億円の資金調達を行い、社内システムへの設備投資資金や商品開発費、チャネル開拓に向けた諸費用等に充てられる予定です。

今回は売出株が公募株を大きく上回るエグジット案件で、創業者利益の確定がIPO目的ともとらえられます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「新日本製薬」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 みずほ証券 82.61% 4,626,000株
幹事 SMBC日興証券 6.96% 389,600株
大和証券 3.48% 194,800株
SBI証券 2.61% 146,100株
マネックス証券 1.74% 97,400株
西日本シティTT証券 0.87% 48,700株
東海東京証券 0.87% 48,700株
いちよし証券 0.87% 48,700株

今回の主幹事はみずほ証券が主幹事を務めます。その他SMBC日興証券を含め7社が幹事会社として名を連ねています。株式の取得はみずほ証券に口座をお持ちであれば獲得できる可能性は高いです。

著者のまとめ

地方銘柄のマザーズ上場となります。基礎化粧品や健康食品のダイレクト販売チャネルを持った同社の上場はやや面白みに欠ける一方で、業績を伸ばしている点からもやや期待感が持てます。

マザーズにしては大きめの案件のため、初値動向はやや重いことが想定されますが、同業に比べても利益率は悪くないため、見直し買いの可能性もあります。注目していきましょう。

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