2018年6月19 日に東証マザーズ市場へ上場する「メルカリ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
メルカリの上場日は!?
同社はCtoC向けマーケットプレイスをネット上で提供する会社です。
ネットフリマアプリの「メルカリ」を運営しており、以前より上場がささやかれていた会社です。2017年に上場の動きまでしていましたが、個人情報管理等の内部体制の再整備が必要であったため延期となっていました。
今回いよいよ上場となり、機関投資家以上に個人投資家の注目が集まることが想定されるます。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.mercari.com/jp/)
同社は2013年に現会長の山田進太郎氏によって創業されました。創業時は「株式会社コウゾウ」という社名で、2013年7月に携帯フリマアプリ「メルカリ」を配信後瞬く間に拡大しました。
メイン事業の「メルカリ」は、個人の方が自分が不要になった物を自由に値段を決めて出品できるという「フリーマーケット」の仕組みをスマホアプリ上で完結できるように作られた仕組みで、2018年3月末時点で日本と配信している米国合わせて1億ダウンロードを達成しています。
個人同士の取引のためトラブルが起きてしまうリスクがありましたが、このような形で取引を決済まで全てを同社がシステム上で管理することで、リスク低減を図っています。同社は取引の際に発生する取引手数料や、決済等での決済手数料、広告費等で収益を稼いでいます。
上場によって世界的に知名度の向上や社会的信用の獲得に努めていくようです。創業者の山田会長は大学時代に楽天オークションの立ち上げに参画し、卒業後「ウノウ」というスタートアップの会社を創業し、オンラインゲーム等の配信を行っていましたが、2010年に米国の同業であったジンガにM&Aされた経験があリます。海外からも注目される企業を作ってきた実績のある方です。
売上や成長性は?
同社の業績推移ですが、2013年に創業後2年間は売上がなく、2015年度に初めて売上高を計上しています。その後3年間の売上高の伸びは凄まじいものがあります。一方利益はシステム開発等が大いに必要のため5期連続で赤字を計上しています。配当政策は先行投資優先のため無配です。
今回の上場にあたっての吸収金額は1067億円と非常に大きく、これまでのマザーズ上場銘柄の中でも最大規模となります。通常のサイズ感であれば初値割れの心配はありますが、個人投資家中心に人気が集まる可能性が高いため、強く上場してくることが想定されます。
同社は山田社長が筆頭株主で、その他上場会社のユナイテッドを始め多くのVCが大株主に名を連ねています。
売出はユナイテッド社を含めた19人約1465万株となっています。
公募によって調達する105億円はメルカリのTVCM等の広告等に充てられる予定です。
その他海外公募分で約330億円を予定しており、今後の課題である米国事業への投資に当てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「メルカリ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
今回は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2社が共同主幹事を務めています。ラクスルに続いて2社が大きい案件を獲得しています。
株数は多く発行されますが、多く配分を受けられる可能性は高くありません。
人気化が予想されますので申し込みだけでもする価値はあります。
著者のまとめ
言わずもがな一般の方の生活スタイルの一部になりつつある「メルカリ」がいよいよの上々です。上場にあたっては様々な困難に直面していたものの、社内体制をきっちりと構築してきた点からも優秀な人材が在籍していると言えます。
今後の成長に拍車がかかることが想定されますので、上場後の動きには大いに注目したいです。
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