【4397】チームスピリット新規上場で気になる株価は!?

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2018822日に東証マザーズ市場へ上場する「チームスピリット」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

チームスピリットの上場日は!?

企業名

チームスピリット

上場市場

東証マザーズ市場

銘柄コード

4397

事業内容

勤怠管理、経費精算、工数管理等を一体化したクラウドサービス「TeamSpirit」等の提供

所在地

東京都中央区

設立

1996年

従業員

65名

会社HP

https://corp.teamspirit.com/

監査法人

あずさ

上場日

2018年8月22日(水)

主幹事

EY新日本

BB期間

2018年8月6日(月)~2018年8月10日(金)

価格決定日

2018年8月13日(月)

購入申込期間

2018年8月14日(火)~2018年8月17日(金)

同社はSaaSを活用した勤怠管理・経費管理・工数管理システム「Team Spirit」の開発運営を行う企業です。

SaaSとは「Software as a Service」の略語で、クラウドを活用してどこでもシステムにリンクできるサービスであり、働き方改革の中でも注目されている分野です。

通常勤怠管理と経費管理は別々のシステムを利用していることが多いのですが、同社システムはすべてワンストップで行うことができるという強みがあり、市場の優位性が高い会社の上場となります。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://corp.teamspirit.com/ja-jp/

同社は1996年に現社長の荻島浩司氏によって設立されました。独立後は紆余曲折ありながら東芝関係のシステム開発に従事していました。

その後2010年に米国のクラウドシステム大手のセールスフォースとパートナー契約を行い、自社開発によるSaaSシステムの開発を行っていきました。

そして20113月に現主力サービスである「Team Spirit」のサービス開始を行い、平成305月時点で契約者数932社、契約ライセンス数129,944人まで伸ばしています。

同社システムの強みはパソコンやスマホで業務に必要な機能を全てまとめたものになっており、リアルタイムでどこでも確認を行うことができます。また合わせて働き方改革の流れに沿ってシステムの情報を集め、ビッグデータとして活用することで業務コンサルサービスを提供しています。

同社のサービスはサブスクリプションモデルのため、顧客数が増えればストックが伸びていくというモデルのため、非常に高い成長が見込めそうです。

売上や成長性は?

 

2013年8月期

2014年8月期

2015年8月期

2016年8月期

2017年8月期

売上高(百万円)

90

170

306

540

773

経常利益(百万円)

△90

△114

△119

△139

△97

当期純利益(百万円)

△91

△115

△120

△139

△97

純資産額 (百万円)

1

△114

171

32

204

BPS(円)

△7,896

△12,196

△14,278

△94

△103

EPS(円)

△3,582

△4,301

△4,272

△22

△16

自己資本比率(%)

1

△54.8

30

6

22

ROE(%)

配当性向(%)

同社の業績は右肩上がりに成長しています。売上高は5期連続増収できれいな右肩上がりです。一方の利益はシステム開発や顧客数獲得のための先行投資が多かったため、5期連続のの経常損失ですが、20188月期は黒字化を予想しています。また配当政策は内部留保優先のため無配です。

公募株数

総数480,000株             (内、公募400,000株、売出80,000株)

OA分

72,000株

発行済み株数

7,310,000株

想定価格

1,000円(100株単位・10万円)

仮条件

1,000円~1,200円

初値予想

2,000~2,500円

想定PER

ー倍

想定PBR

約13倍

配当利回り

なし

想定時価総額

73億円

今回の上場にあたっての吸収金額は5.5億円と小さく、時価総額が73億円というサイズ感です。マザーズにしては時価総額的に重たく、赤字企業という点はあるものの、ビジネスモデルと業界に対しては高い評価を得られそうです。

株主名

保有割合

ロックアップ

荻島 浩司

36.35%

90日間

Draper Nexus Technology Partners2号投資事業有限責任組合

13.58%

90日間or1.5倍

salesforce.com, inc.

12.64%

90日間or1.5倍

NVCC7号投資事業有限責任組合

7.73%

90日間or1.5倍

ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合

6.88%

90日間or1.5倍

SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合

6.49%

90日間or1.5倍

増山 秀信

3.90%

90日間

有本 陽助

1.69%

90日間

SMBCベンチャーキャピタル3号投資事業有限責任組合

1.58%

90日間or1.5倍

都 賢治

1.30%

90日間

同社の大株主は荻島社長が筆頭株主です。3分の1以上保有しているため拒否権を有しています。今回のチームスピリットの場合VCが多く入っているのが特徴です。赤字企業であったため投資のための出資を受けていたことが見受けられます。

また2011年の東日本大震災近辺で厳しい状況であった同社を助けた取引先である「セールスフォース」も大株主に名を連ねています。

売出は荻島社長のみで、8万株です。

公募によって調達する3.6億円はシステム開発と人員増強、広告宣伝費やオフィス移転費用等に充てられる予定です

今回VCに対してはロックアップがかかっていますが、公募価格が1.5倍となった場合には売却可能となるため、ファンドのエグジットには注意が必要です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「チームスピリット」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

野村證券

480,000株

87.0%

幹事

SMBC日興証券

38,400株

7.0%

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

24,000株

4.4%

SBI証券

9,600株

1.7%

今回は野村證券が主幹事です。審査が厳しいといわれる野村證券が主幹事ということもあり、信頼度は高いといえます。完全抽選のSBI証券も入っていますが、獲得は非常に難しいでしょう。

著者のまとめ

働き方改革とIT、サブスクリプションモデルという今後のビジネスの中でも高い期待をされやすい同社が上場してきます。

同業種の株価は好調な背景もあるため、初値に期待できます。ただしVCが多い点には注意したいですね。

チームスピリット株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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