2018年3月2日に東証マザーズ市場へ上場する「SERIOホールディングス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
SERIOホールディングスの上場日は!?期待度は?
企業名 |
SERIOホールディングス |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
6567 |
事業内容 |
子育て中の女性向け就労支援事業・放課後事業及び保育事業を行う子会社の経営管理等 |
所在地 |
大阪府北区 |
設立 |
2016年 |
従業員 |
297名 |
会社HP |
|
監査法人 |
あずさ |
上場日 |
2018年3月2日(金) |
主幹事 |
野村證券 |
BB期間 |
2018年2月14日(水)~2018年2月20日(火) |
価格決定日 |
2018年2月21日(水) |
購入申込期間 |
2018年2月22日(木)~2018年2月27日(火) |
同社は、子育て女性向けの就労支援事業と学童クラブ等の放課後事業、認可保育事業といった公益性の高い事業を行ってます。
働き方改革や女性の就労意欲向上を呼びかけている政府がいる一方で、育休後の職場復帰が今尚難しさを見せている今日を打開するための事業展開を行っているため、官公庁を中心に注目を見せています。
どんなことをしている会社なの?
同社は2016年に子会社の単独株式移転によって設立された持株会社であり、現在3事業を展開しています。
まずメイン会社である「セリオ」が設立された2005年より続けている事業である「就労支援事業」は、仕事と家庭を両立する女性を徹底的に支援し、賛同を受けた事業所等への人材紹介や業務委託等を通じて就労支援を行っています。主に東京・名古屋・大阪・広島で事業展開しており、拡大意欲が高い事業です。
次に「放課後事業」は自治体や私立学校からの委託事業として放課後教室を運営する事業です。自治体からは放課後教育の一貫して行う「放課後子ども教室(文科省管轄)」や両親の就労をフォローするための「放課後児童健全育成事業(厚労省管轄)」をはじめ、児童館運営など125の施設を業務委託にて運営しています。
また認可保育所運営の「保育事業」では14ヶ所で認可保育園および小規模認可保育園を運営しています。
同社は2005年に現社長の若濱久氏によって設立され、子育て世代女性とその子供に目を向けた事業を展開しています。
売上や成長性は?
|
2013年5月期 |
2014年5月期 |
2015年5月期 |
2016年5月期(連結) |
2017年5月期(連結) |
売上高(千円) |
1,255,564 |
1,358,281 |
2,117,241 |
3,010,809 |
4,065,748 |
経常利益(千円) |
60,495 |
10,679 |
51,436 |
42,234 |
43,439 |
当期純利益(千円) |
37,636 |
9,664 |
34,766 |
35,113 |
27,751 |
純資産額 (千円) |
116,918 |
120,532 |
154,108 |
179,600 |
235,522 |
BPS(円) |
584,590.45 |
602,664.46 |
770.54 |
898.00 |
102.40 |
EPS(円) |
188180.02 |
48,321.01 |
173.83 |
175.57 |
13.86 |
自己資本比率(%) |
30.8 |
17.9 |
17.1 |
16.5 |
16.8 |
ROE(%) |
38.4 |
8.1 |
25.3 |
21.2 |
13.4 |
配当性向(%) |
16.1 |
12.3 |
20.2 |
– |
27.5 |
同社の業績推移ですが、売上高は5期連続で増収となっています。2014年5月期より放課後事業が急激に増加しており、年々業務委託先が増えています。利益面では投資先行な部分も見受けられますが、心配ないでしょう。配当は上場前より出しており、昨年度は1株につき19円の配当を出しています。配当性向等の言及はないものの安定配当が期待できます。
公募株数 |
総数720,000株 |
OA分 |
108,000株 |
発行済み株数 |
3,000,000株 |
想定価格 |
1,780円(100株単位・18万円) |
仮条件 |
1,700円 ~1,780円 |
初値予想 |
2,000円~2,500円 |
想定PER |
約192倍 |
想定PBR |
約4倍 |
配当利回り |
未定 |
想定時価総額 |
53億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は15億円ほどとさほど大きくはないため公募割れのリスクは少ないでしょう。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
若濵 久 |
50.92% |
90日間 |
(株)KDT |
19.09% |
90日間 |
セリオグループ従業員持株会 |
12.73% |
|
海老 雅和 |
3.39% |
90日間 |
中村 明裕 |
3.39% |
90日間 |
廣田 純孝 |
3.39% |
90日間 |
朝山 貴文 |
1.70% |
90日間 |
中川 修 |
0.90% |
90日間 |
麻田 祐司 |
0.85% |
90日間 |
猪俣 慎二 |
0.85% |
90日間 |
同社株は創業社長である若濱社長が約51%、資産管理会社で約2割を保有しているため、完全なオーナー企業です。今回の売出分は大株主第4位の海老雅和氏が有する同社株の内、2万株を主幹事の野村證券が買取、その上での売出となります。従って今回はほぼ資金調達のための上場と言えます。
今回の新規発行によって調達する約11億円は、既開設の保育園建設による借入金の返済および新規保育園開設のための資金、その他放課後事業や人材採用費に充てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「SERIOホールディングス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
証券会社名 |
割当率 |
株数 |
主幹事 |
野村證券 |
89.31% |
643,000株 |
幹事 |
大和証券 |
2.92% |
21,000株 |
SMBC日興証券 |
2.92% |
21,000株 |
|
みずほ証券 |
1.94% |
14,000株 |
|
SBI証券 |
0.97% |
7,000株 |
|
エース証券 |
0.97% |
7,000株 |
|
岡三証券 |
0.97% |
7,000株 |
今回は大手証券の野村證券が主幹事を務めております。野村證券主幹事銘柄は当選確率が高くないため人気化の可能性が高いです。
マザーズ銘柄ですが、保育園事業よりも女性が働きやすい社会を作るという点に共感を受けた大口資金が向かう可能性は高いので、上場後の値動きに期待できそうです。
著者のまとめ
男女参画の世の中で、女性が仕事と育児の両立を図れるよう様々な企業も取り組みを見せています。同社はそのような時代の流れに沿って業容を拡大してきました。
待機児童問題が地方を中心にある中、事業として公益性の高い仕事を積極的に行っていることからも高い評価を受けてもいいでしょう。
荒れたマーケットに咲く一輪の花のように上場後の飛躍に期待です。
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