【9266】一家ダイニングプロジェクト新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

2017年12月12日に東証マザーズ市場へ上場する「一家ダイニンングプロジェクト」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

一家ダイニングプロジェクトの上場日は!?期待度は?

同社は関東圏を中心に自社ブランドの居酒屋運営やブライダル事業を行う飲食業です。

具体的には「おもてなし」の心を重視したサービス重視の居酒屋ブランドとして「こだわりもん一家」や「屋台屋 博多劇場」等を44店舗運営しています。

また、「おもてなし」の最上級としてブライダル事業に参入し、東京タワーを一望できる場所にブライダル施設「The Place of Tokyo」を平成24年に開設以来好評を得ています。

飲食業界の上場企業は多いものの、同社は「お客様満足」と「従業員満足」の双方を満たす飲食業界を目指す経営を取っている点は評価できるでしょう。

どんなことをしている会社なの?

同社は現社長の武長太郎氏によって1997年に創業した「(有)ロイスカンパニー」が源流で、同年に千葉県市川市でオープンした「くいどころバー一家本八幡店」から居酒屋事業を開始しました。

同社の創業時からのブランドである「こだわりもん一家」は、「お客様の第二の我が家」をコンセプトにした居酒屋業態で、お出迎えが「おかえりなさい」とスタッフが声掛けするなど老若男女問わず、どこか田舎に戻った気持ちにさせるお店作りをしています。

お客様とスタッフの距離を縮めるためにもオープンキッチン形式をとっており、カウンターからはその日に取れた魚を並べるなど視覚的にも楽しめるようになっています。また、カウンターとキッチンの間には畳が設置されており、その畳の上を着物の女性スタッフ「通称・女将」によって接客を行うのが「こだわりもん一家」ブランドの特徴です。スタッフとお客様との会話によってにぎやかなお店作りが可能となっています。上場時点で13店舗オープンしています。

同社居酒屋ブランドで一番店舗数が多い「屋台屋 博多劇場」は上場時点で29店舗展開しております。名前の通り、福岡・博多の観光名所でもある「中洲の屋台街」をイメージしたつくりとなっており、屋台形式の店舗作りや提灯、個室ではなくオープンな店構えが特徴のブランドです。

鉄鍋餃子やもつ鍋など博多名物の料理を提供し、九州の酒蔵から寄せた焼酎なども扱うなど、九州人にとっては懐かしいお店作りとなっています。スタッフも元気な掛け声で接客をするなど居心地の良い居酒屋ブランドと言えましょう。

その他イタリアンを気軽に楽しめるワイン食堂「Trattoria&WineBar TANGO」と職人が市場まで足を運び新鮮な食材を調達し、巧みな腕さばきで握る江戸前寿司を楽しめる「鮨 あらた」をそれぞれ1店舗ずつ展開しています。

2012年から同社はブライダル事業を行っています。同年に「想い出の場所は始まりの場所となり、永遠の場所となる」をコンセプトに東京都港区の東京タワーの真下にブライダル施設「The Place of Tokyo」をオープンさせました。

同施設は6階に天井がガラス張りになっている開放的なチャペルを有し、真上に東京タワーを拝むことができます。また3種類の披露宴会場を有しているため、ご自身にあったお部屋を選ぶことができます。居酒屋から始まった会社ということもあり、婚前料理のレベルが高く、オリジナルのウエディングケーキを作ることもできます。

屋上には会員制のスカイバーがあり、1階には世界各地の食材を利用したレストランを有しているため、結婚式以外にも利用できます。特に当施設で結婚式を行った2人には、スカイバーの永久会員カードを進呈され、挙式後の1年後に同施設のレストランでのディナー招待券をもらうことができます。

売上や成長性は?

同社は成長途中にあるといえます。

売上については5期連続で増収となっており、業容拡大傾向にあります。また利益については業容拡大に伴う投資がかさんでしまう年もあり、波はあるものの前期、前々期の2期連続で増益となっています。

同社のような飲食店の場合店舗拡大が業績を左右するため、上場後の動きに期待したいところです。

同社は居酒屋運営が主体のため、店舗の新規開設が会社の将来的な成長を占います。従って利益分は新規店舗出店等の投資に使っているためこれまで配当を出しておりません。上場後は継続的な配当が可能と判断した場合は配当を出していく方針ですが、基本は内部留保を優先するためしばらく「無配」を貫くと想定されます。

今回のIPOによって市場より吸収される金額が6.5億円ほどで、市場に与えるインパクトは少ない上場となります。流動株数も少なく小粒な上場となるため初値高騰が期待できそうです。

同社株は創業者であり現社長である武長太郎氏が50%ほどの株式を有しており、武長氏の資産管理会社である「(株)TKコーポレーション」が保有している約28%の持ち株を含めると約80%の株式を保有している計算になります。

その他同業である上場会社の「(株)DDホールディングス」や取引会社である「(株)ベクトル」や「The CFO Consulting(株)」が株式を保有しており、アルコール等を提供している「サントリー酒類販売(株)」も同社株を有しております。その他役員および従業員で同社株の株主は構成されています。

今回は大株主の内の約9割に180日ロックアップが掛かっているため、初値高騰が非常に期待できると言えましょう。

売出は武長太郎社長の93,000株のみであり、売却後も同社の筆頭株主であります。

公募分で調達する約3.2億円の資金は、平成31年3月期に新規出店を予定している14店舗のうち、9店舗(「屋台屋 博多劇場」7店舗、「こだわりもん一家」2店舗)に対する設備投資資金へ充当する予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「一家ダイニングプロジェクト」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

今回は中小IPOに定評があるSMBC日興証券が主幹事を獲得しております。

ねらい目として、ネット証券であるSBI証券とマネックス証券で申込むことで当選の可能性を上げたいものです。

著者のまとめ

12月12日は不動産会社のカチタスとの同時上場となります。両社とも人気が高く初値高騰が見込めそうですが、特に一家ダイニングプロジェクトの浮動株の少なさは株価上昇を期待できそうです。

飲食業界の上場についていいイメージをもたれない投資家は多いですが、上場後の動きを見てみると、「鳥貴族」や「串カツ田中」といった低価格業態の居酒屋企業や、磯丸水産等を運営する「SFPダイニング」の株価は初値を大きく上回って推移しています。

飲食業界のブラックなイメージを払拭するためにも従業員の働き方に着目を置いている点は評価に値するといえるでしょう。

今後の同社ブランドが展開を図り、多くの方を喜ばせる店舗運営ができれば業績も株価もうなぎ昇りでしょう。

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