2018年3月28日に東証マザーズ市場へ上場する「アジャイルメディア・ネットワーク」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
アジャイルメディア・ネットワークの上場日は!?期待度は?
企業名 | アジャイルメディア・ネットワーク |
上場市場 | 東証マザーズ市場 |
銘柄コード | 6573 |
事業内容 | ソーシャルメディアや体験を通じたファン発見・活性化・分析サービス『アンバサダープログラム』の提供 |
所在地 | 東京都港区 |
設立 | 2007年 |
従業員 | 49名 |
会社HP | http://agilemedia.jp/ |
監査法人 | トーマツ |
上場日 | 2018年3月28日(火) |
主幹事 | みずほ証券 |
BB期間 | 2018年3月9日(金)~2018年3月15日(木) |
価格決定日 | 2018年3月16日(金) |
購入申込期間 | 2018年3月19日(月)~2018年3月23日(金) |
同社はソーシャルメディア(SNS)を活用して企業のマーケティングを支援する「アンバサダープログラム」提供企業です。
SNSが活発に利用されている現代においては、企業の商品やサービスについても多くの口コミが日々飛び交っています。
同社はこれらの投稿を収集し、企業におけるマーケティングをより良いものにするためのノウハウやソリューションの提供を行なっています。
新分野を開拓する企業の上場ということで大きく期待したい銘柄です。
どんなことをしている会社なの?
同社は2007年に東京都新宿区にて、ブログ上での広告配信の目的で設立しました。その後SNSの発展に伴い、現ビジネスである「アンバサダー事業」へ転換していきました。
具体的には企業の商品やサービスについて好きなファンを組織し、SNS等での口コミによる情報発信を行うことで、企業の販促が捗るという一連の過程に携わる事業です。
自発的に商品やサービスについてコメントしているものを調査・分析を行い、契約した顧客に情報提供を行い、これらのファンに対して商品の体験会等を行いより発信をしてもらうよう取りまとめていきます。
ファンからはファンの友人に広がっていくことで商品の良さを伝播することができるため、企業にとって一番効率の良い広告宣伝となっています。
同社はこれらの事業を創業以来行っており、NTTドコモをはじめとするVCからの資金調達を元に事業拡大をしてきました。
売上や成長性は?
2013年12月期 | 2014年12月期 | 2015年12月期 | 2016年12月期 | 2017年12月期 | |
売上高(百万円) | 378 | 489 | 499 | 555 | 735 |
経常利益(百万円) | △18 | 34 | 33 | 21 | 68 |
当期純利益(百万円) | △23 | 31 | 46 | 11 | 64 |
純資産額 (百万円) | 175 | 206 | 252 | 283 | 347 |
BPS(円) | △24,520 | △21,392 | △841 | △623 | 594.00 |
EPS(円) | △2,264 | 3,128.00 | 228.00 | 52 | 235 |
自己資本比率(%) | 86.4 | 81.8 | 86.9 | 89.3 | 83.3 |
ROE(%) | – | 16.4 | 19.9 | 4.2 | 20.3 |
配当性向(%) | – | – | – | – | – |
同社の業績推移ですが、売上高は年々拡大しています。利益についてはシステム等の先行投資があるため波はあるものの、成長過程にあると言えます。配当は上場後も無配の予定です。
公募株数 | 総数124,000株 (内、公募70,000株、売出54,000株) |
OA分 | 18,600株 |
発行済み株数 | 654,000株 |
想定価格 | 2,640円(100株単位・26万円) |
仮条件 | 2,800円~3,000円 |
初値予想 | 4,500円~7,000円 |
想定PER | 約27倍 |
想定PBR | 約3倍 |
配当利回り | なし |
想定時価総額 | 17億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は4億円と非常に少ないため、大幅な初値高騰が狙えます。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
MICイノベーション3号投資事業有限責任組合 | 16.43% | 90日間or1.5倍 |
MICアジアテクノロジー投資事業有限責任組合 | 16.33% | 90日間or1.5倍 |
徳力基彦 | 12.40% | 180日間 |
上田怜史 | 10.90% | 180日間 |
NTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合 | 9.75% | 180日間 |
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合 | 6.85% | 90日間or1.5倍 |
髙柳慶太郎 | 3.96% | 180日間 |
御手洗大祐 | 3.50% | 180日間 |
電通デジタル投資事業有限責任組合 | 3.35% | 180日間 |
(株)インテージ | 3.35% | 180日間 |
同社株はNTTドコモとみずほ証券を中心とした「モバイル・インターネットキャピタル」を中心の株主構成になっており、オーナー性は強くありません。
売出は「MICファンド」2社および、大株主1名による売出となり、5.4万株と少数となっています。
公募によって調達する1.7億円はシステム強化や広告宣伝費等に充てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「アジャイルメディア・ネットワーク」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
証券会社名 | 割当率 | 株数 | |
主幹事 | みずほ証券 | 82.2% | 101,900株 |
幹事 | 岡三証券 | 8.0% | 9,900株 |
SBI証券 | 6.9% | 8,600株 | |
SMBC日興証券 | 1.9% | 2,400株 | |
エース証券 | 0.5% | 600株 | |
極東証券 | 0.5% | 600株 |
今回は大株主ファンドの株主でもあるみずほ証券が主幹事を獲得しています。株数が本当に少ないため初値高騰は必至です。
著者のまとめ
FacebokやInstagram等のSNSが主流となっている今日、有名人が使用した商品やサービスをSNSで紹介した途端大ブームになるというニュースが大きく取り上げられています。
それほどネットの広告力は無視できなくなっています。同社はこれらのノウハウを企業側に提供していくことでWin-Winな関係を築けるビジネスモデルを生み出しています。
まったく新しい業態であるため未知数な部分がありますが、IPOらしい銘柄であると言えます。
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