2018年7月5日に東証マザーズ市場へ上場する「キャンディル」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
キャンディルの上場日は!?期待度は?
企業名 |
キャンディル |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
1446 |
事業内容 |
建築サービス関連事業(リペアサービス、住環境向け建築サービス、商環境向け建築サービス等) |
所在地 |
東京都新宿区 |
設立 |
2014年 |
従業員 |
630名 |
会社HP |
https://www.candeal.co.jp/ |
監査法人 |
新日本 |
上場日 |
2018年7月5日(木) |
主幹事 |
野村證券 |
BB期間 |
2018年6月19日(火)~2018年6月25日(月) |
価格決定日 |
2018年6月26日(火) |
購入申込期間 |
2018年6月27日(水)~2018年7月2日(月) |
同社は建築関連サービスの提供を行う企業です。
同社は建設業という立ち位置ではなく、住宅のリペアサービスやアフターサービス、商業施設のレイアウト変更や内装仕上げといった建築に関連した周囲サービスを包括的に行っています。
リノベーション等が普及している現代における新しい特化型サービスを行っており、今後の成長に期待できそうな会社です。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.candeal.co.jp/)
同社は1995年に現社長の林晃生氏によって設立されました。創業当初より建築リペアサービスを中心にビジネス展開をしていました。2014年に子会社3社を傘下に持株会社体系に移行しました。
同社のビジネスモデルは建物の内装建材や家具等に発生した傷・不具合を補修する「リペアサービス」と住宅引き渡し後のアフター定期点検等のサービスを担う「住環境向け建築サービス」、商業施設の内装仕上げやオフィス移転時の家具移動等の「商環境向け建築サービス」、リペア材等の販売を行う「商材販売」の4事業で構成されています。
ビジネスの相手はハウスメーカーやゼネコン、工務店等が中心となり、表向きには有名ではありませんが、業界内では高い存在感を有しています。今後ほ商材販売を通じて一般消費者との接点を増やして行く予定です。
売上や成長性は?
|
2014年9月期 |
2015年9月期 |
2016年9月期 |
2017年9月期 |
売上高(百万円) |
– |
135 |
10,491 |
11,959 |
経常利益(百万円) |
△154 |
△54 |
129 |
286 |
当期純利益(百万円) |
△154 |
27 |
△32 |
112 |
純資産額 (百万円) |
1,846 |
1,873 |
2,224 |
2,453 |
BPS(円) |
46,148 |
46,814 |
484 |
508 |
EPS(円) |
△3,852 |
667 |
△7 |
23 |
自己資本比率(%) |
41 |
39.5 |
32 |
34.6 |
ROE(%) |
– |
1.4 |
– |
4.8 |
配当性向(%) |
- |
- |
- |
- |
同社は2014年に持株会社化したため売上高が計上されていませんが、その後の連結化によって大幅な増収増益を記録しています。引き続きの成長が期待できます。また配当政策は人材採用や積極的なM&Aのための投資へ充てるため無配を予定しています。
公募株数 |
総数1,150,000株 (内、公募200,000株、売出950,000株) |
OA分 |
172,500株 |
発行済み株数 |
5,000,200株 |
想定価格 |
1,160円(100株単位・12万円) |
仮条件 |
1,160円~1,180円 |
初値予想 |
1,500円~2,500円 |
想定PER |
約52倍 |
想定PBR |
約2倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
58億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は15億円とまずまずで、時価総額が58億円とマザーズでは中規模での上場となります。初値は高く始まってくることが想定されます。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
新生クレアシオンパートナーズ2号投資事業有限責任組合 |
61.0% |
90日間 |
林 晃生 |
18.6% |
90日間 |
(株)TRAキャピタル |
5.8% |
90日間 |
(株)アスク |
1.8% |
90日間 |
キャンディルグループ従業員持株会 |
1.48% |
|
阿部 利成 |
1.18% |
90日間 |
佐藤 一雄 |
1.18% |
90日間 |
玄々化学工業(株) |
1.07% |
90日間 |
大槻 慎二 |
0.87% |
90日間 |
藤原 泉 |
0.73% |
90日間 |
同社は過去にMBOをしており、その際に引き受けした新生銀行系ファンドが現在大株主です。その他は林社長を中心に役員・従業員が大株主です。また取引先企業も大株主に名を連ねています。
売出は大株主の新生銀行系ファンドと林社長の資産管理会社2社で、95万株です。
公募によって調達する2.1億円はコールセンター開設費用と既存システムの更新に充てられる予定です
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「キャンディル」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
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株数 |
割当率 |
主幹事 |
野村証券 |
-株 |
-% |
幹事 |
SBI証券 |
-株 |
-% |
みずほ証券 |
-株 |
-% |
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SMBC日興証券 |
-株 |
-% |
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いちよし証券 |
-株 |
-% |
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岡三証券 |
-株 |
-% |
今回は業界大手の野村證券が主幹事です。株数が非常に少なく獲得確率は低いです。モデルとしては大きく値を上げることが想定されます。
著者のまとめ
7月上場銘柄の中でも地味な分野が上場しますが、同社の戦略を見ていると期待できるものばかりです。リノベーションが定着しつつある中、リペアサービスへのニーズは益々拡大してくことが想定されます。
またM&Aを積極的に行っていく意向が同社にあるため、上場後の成長には期待したいものです。公募価格があまり大きくないため爆発的な初値は狙えないかもしれませんが、上値を狙う意味でもセカンダリーを含めて見て行きたい銘柄と言えます。