2018年7月27日に東証マザーズ市場へ上場する「プロレド・パートナーズ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
プロレド・パートナーズの上場日は!?
企業名 |
プロレド・パートナーズ |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
7034 |
事業内容 |
成果報酬型の経営コンサルティングの提供 |
所在地 |
東京都港区 |
設立 |
2008年 |
従業員 |
72名 |
会社HP |
https://www.prored-p.com/ |
監査法人 |
新日本 |
上場日 |
2018年7月27日(金) |
主幹事 |
みずほ証券 |
BB期間 |
2018年7月10日(火)~2018年7月17日(火) |
価格決定日 |
2018年7月18日(水) |
購入申込期間 |
2018年7月19日(木)~2018年7月24日(火) |
同社は成果報酬型の経営コンサルティングサービスを展開している企業です。
多くのコンサルティング会社が上場しておりますが、同社の特徴は成果報酬型であり、成果にコミットすることで報酬を得るという双方にとってメリットのある事業展開を行なっています。
上場案件としては注目されやすい経営コンサルティング会社の上場ですので楽しみです。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.prored-p.com/)
同社は2008年に現・PwCコンサルティング等で経営コンサルタントをしていた佐谷進氏と、アクセンチュア出身の山本卓司氏が共同で設立した経営コンサルタント会社です。
同社は特にコストマネジメントコンサルに強みを持っており、合わせて成果報酬型のコンサルティングをモットーとしています。
顧客目線の経営戦略を提供することに専念し、明確な成果を上げた上で報酬を獲得するという業界内でも異端な仕組みによって上場会社のキタムラやテイクアンドギブ・ニーズ等との取引実績もあります。
今後はAIやRPA等の導入による経営戦略コンサルの強化や、経営課題のある企業に対するターンアラウンドコンサルを強化し、ミスマッチのないコンサルを提供していくことが想定されます。
売上や成長性は?
|
2013年10月期 |
2014年10月期 |
2015年10月期 |
2016年10月期 |
2017年10月期 |
売上高(百万円) |
159 |
252 |
401 |
515 |
1,014 |
経常利益(百万円) |
24 |
50 |
55 |
46 |
279 |
当期純利益(百万円) |
17 |
32 |
46 |
33 |
199 |
純資産額 (百万円) |
39 |
72 |
115 |
148 |
347 |
BPS(円) |
39,192 |
71,500 |
114,539 |
148 |
346 |
EPS(円) |
24,125 |
32,309 |
45,768 |
33 |
199 |
自己資本比率(%) |
43 |
49.4 |
41 |
39.6 |
47.8 |
ROE(%) |
61 |
58.4 |
49 |
25.2 |
80.5 |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
– |
同社の業績は右肩が上がりに成長しています。コンサル業界ですので優秀な人材の採用等でコストが先行しているものの、しっかりとして利益を出せています。また配当政策は内部留保優先のため無配です。
公募株数 |
総数620,000株 (内、公募465,000株、売出155,000株) |
OA分 |
93,000株 |
発行済み株数 |
2,465,000株 |
想定価格 |
4,100円(100株単位・4万円) |
仮条件 |
4,100円~4,250円 |
初値予想 |
5,500円~7,000円 |
想定PER |
約51倍 |
想定PBR |
約5倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
101億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は29億円と中規模で、時価総額が101億円とマザーズではある程度のサイズ感です。従って大幅な初値が見込みにくいという見方もありますが、公開価格が4000円台と初値次第では1万円台に載ってもおかしくないような上場案件です。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
(株)SHINKインベストメント |
56.7% |
180日間 |
佐谷 進 |
21.2% |
180日間 |
(株)カプセルコーポレーション |
8.5% |
180日間 |
山本 卓司 |
8.0% |
180日間 |
遠藤 昌矢 |
1.9% |
|
安藤 一郎 |
0.5% |
|
大谷 眞五 |
0.3% |
|
佐伯 真也 |
0.2% |
|
細田 和典 |
0.2% |
|
粟屋 友博 |
0.1% |
|
同社の大株主は役員で構成されている資産管理会社、2社と創業者の佐谷社長と山本取締役によって9割近くが占められています。
今回の売出は佐谷社長と山本取締役の2者で、計15.5万株です。
公募によって調達する17.4億円は、人員確保のための採用費や本社移転費用、コンサルティングサービスに活用するシステム導入費、海外進出のための費用、事業拡大のための運転資金等に充てられる予定です
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「プロレド・パートナーズ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
|
株数 |
割当率 |
主幹事 |
みずほ証券 |
951,700株 |
93.0% |
幹事 |
SMBC日興証券 |
18,600株 |
1.8% |
SBI証券 |
15,500株 |
1.5% |
|
東海東京証券 |
6,200株 |
0.6% |
|
岡三証券 |
6,200株 |
0.6% |
|
岩井コスモ証券 |
6,200株 |
0.6% |
|
マネックス証券 |
6,200株 |
0.6% |
|
楽天証券 |
6,200株 |
0.6% |
|
いちよし証券 |
3,100株 |
0.3% |
|
エース証券 |
3,100株 |
0.3% |
今回の主幹事はみずほ証券が務めます。主幹事がほぼほぼ株式を確保しているため、みずほ証券に口座のある方は申し込む方が良いでしょう。その他ネット証券の抽選で僅かな望みをかけて申し込むこともありでしょう。
著者のまとめ
経営コンサルティング業界は人が資本であり、優秀な人材をどれだけ確保できるかが成長の鍵となります。同社は着実に人員を伸ばしており、その結果業績にも現れています。
同社の考え方である「成果報酬型コンサル」の考え方は、導入企業を検討している企業としては非常にありがたい仕組みでしょう。
成果をあげ続けることが求められる同社ですが、非常に真っ当なビジネスを展開していると感じますので、上場後も安心して成長を見て行くことができるでしょう。
セカンダリーでも取り組みたい銘柄ですね。