2019年12月11日に東証マザーズ市場へ上場する「マクアケ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
マクアケの上場日は!?期待度は?
企業名 |
マクアケ |
上場市場 |
東証マザーズ |
銘柄コード |
4479 |
事業内容 |
クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営等 |
所在地 |
東京都渋谷区 |
設立 |
2013年 |
従業員 |
60名 |
会社HP |
https://www.makuake.co.jp/ |
監査法人 |
トーマツ |
上場日 |
2019年12月11日(水) |
主幹事 |
大和証券 |
BB期間 |
2019年11月26日(火)~2019年12月2日(月) |
価格決定日 |
2019年12月3日(火) |
購入申込期間 |
2019年12月4日(水)~2019年12月9日(月) |
同社はクラウドファンディングサイト「Makuake」を運営する会社です。
インターネット上で個人や企業と投資家をつなぐ「クラウドファンディング」プラットフォームを提供し話題を集めています。今回の上場に期待する声が多く、初値に注目が集まります。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.makuake.co.jp/service/)
同社は2013年にサイバーエージェントの100%子会社として誕生した会社です。創業来クラウドファンディングサービスのプラットフォーマーとして運営を行ってきました。
クラウドファンディングとは、不特定多数の人がインターネット上で資金等協力を行うもので、企業や組織、または個人が生み出した商品やアイデアを評価する投資家が、資金の捻出を行い、企業や個人を支援する形の、融資や出資と形が異なる資金調達方法です。
同社が運営する「Makuake」は、プロジェクト実行者が商品やサービスを掲示し、プロジェクト支援者となる投資家からの資金支援を引受け、一定の手数料を受領しプロジェクト実行者に支払う形を取っている。
支援者に対しては、将来的なリターンの共有はもちろんですが、実行者が作る製品を持って支援という形を取るケースもあり、新たなクラウドファンディングの可能性を高めています。
過去には、自転車とバイクを組み合わせた「ハイブリッドバイク」や、映画「この世界の片隅に」の支援を行っています。
2019年9月期の会員数は67万人、決済総額は17億円となっており、年々決済額を増やしています。
売上や成長性は?
|
2015年9月期 |
2016年9月期 |
2017年9月期 |
2018年9月期 |
2019年9月期 |
売上高(百万円) |
110 |
205 |
479 |
958 |
1,344 |
経常利益(百万円) |
△84 |
△87 |
62 |
156 |
127 |
当期純利益(百万円) |
△66 |
△61 |
43 |
113 |
89 |
純資産額 (百万円) |
30 |
△31 |
83 |
196 |
285 |
BPS(円) |
7,782 |
△7,975 |
8 |
20 |
29 |
EPS(円) |
△20,123 |
△15,757 |
5 |
11 |
9 |
自己資本比率(%) |
17.5 |
△12.2 |
14.5 |
20.5 |
– |
ROE(%) |
– |
– |
166.4 |
80.8 |
– |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
– |
業績は右肩上がりの成長を見せています。売上高は5期連続増収で、経常利益は直前期で減益であるものの着実に伸ばしています。なお、配当はこれまでも無配で、当面内部留保を確保のため無配としています。
公募株数 |
総数2,545,000株 (内、公募980,000株、売出1,565,000株) |
OA分 |
381,700株 |
発行済み株数 |
10,966,000株 |
想定価格 |
1,550円(100株単位・16万円) |
仮条件 |
1,500円~1,550円 |
初値予想 |
2,000円~3,000円 |
想定PER |
約151倍 |
想定PBR |
約10倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
169億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は45億円で、時価総額が169億円です。東証マザーズー上場銘柄としては、中規模サイズで初値高騰は見込みにくいものの、元々上場を期待されていた1社であるため、期待された買いが入る可能性が高いです。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
(株)サイバーエージェント |
71.36% |
90日間or1.5倍 |
KSK ANGEL FUND LLC |
13.71% |
90日間or1.5倍 |
中山 亮太郎 |
5.05% |
90日間or1.5倍 |
坊垣 佳奈 |
2.45% |
90日間or1.5倍 |
木内 文昭 |
2.45% |
90日間or1.5倍 |
堀越 寶世 |
1.83% |
90日間or1.5倍 |
生内 洋平 |
0.55% |
1.5倍 |
矢内 加奈子 |
0.37% |
|
森 恵 |
0.37% |
|
中村 剛 |
0.27% |
|
同社の大株主は、創業元の親会社であるサイバーエージェントで、同社株の71%を保有しています。2位はプロサッカー選手である本田圭佑氏が運営するKSK Angel Fundで14%を保有します。その他中山社長を始め従業員や役員が株式を保有します。
今回の売出はサイバーエージェントとKSKファンドで157万株の売出です。
公募は15億円の資金調達で、システム改修および開発、人材採用費および人件費、借入金の返済等に充当する予定です。大株主には90日および公募価格1.5倍のロックアップ条項がついています。
今回は売出が公募よりも大きいエグジット案件となり、親会社のサイバーエージェントの支配力の低減と、本田圭佑氏率いるファンドのエグジットが目的となります。新たなビジネスであるクラウドファンディングのトップ企業として上場してくるため、買いを集める可能性は高いでしょう。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「マクアケ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
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|
割当率 |
株数 |
主幹事 |
大和証券 |
–% |
–株 |
幹事 |
みずほ証券 |
–% |
–株 |
SBI証券 |
–% |
–株 |
|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
–% |
–株 |
|
SMBC日興証券 |
–% |
–株 |
|
マネックス証券 |
–% |
–株 |
|
岩井コスモ証券 |
–% |
–株 |
今回の主幹事は大和証券が主幹事を務めます。その他みずほ証券を含めた6社が幹事を務めます。
著者のまとめ
上場前より期待されていた会社の一つでもあるマクアケの上場です。新たな資金調達手段としてクラウドファンディングが期待されている中、業界トップ企業として初値動向が気になるところです。
新たな事業領域の企業ということもあり、値動きが予想できない部分もあるため慎重な投資スタンスが必要かと思われます。