【4480】メドレー新規上場で気になる株価は!?

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20191212日に東証マザーズ市場へ上場する「メドレー」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

メドレーの上場日は!?期待度は?

企業名

メドレー

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

4480

事業内容

人材採用システム「ジョブメドレー」及びクラウド診療支援システム「CLINICS」、医療関連メディア「MEDLEY」等、医療ヘルスケア領域におけるインターネットサービスの開発提供

所在地

東京都港区

設立

2009年

従業員

357名

会社HP

https://www.medley.jp/

監査法人

EY新日本

上場日

2019年12月12日(木)

主幹事

大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券

BB期間

2019年11月27日(水)~2019年12月3日(火)

価格決定日

2019年12月4日(水)

購入申込期間

2019年12月5日(木)~2019年12月10日(火)

同社は医療向けのプラットフォームや医療系人材採用サイトを運営する会社です。

人材不足に悩まれている医療機関の人材マッチングが行えるサービスを提供し、事業拡大を行ってきました。厚生労働省が進めているオンライン診療におけるプラットフォームサービスも提供し、医療向けで期待される上場案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://job-medley.com/

同社は2009年に医療ヘルスケア分野の課題解決のために設立した会社です。創業者の瀧口浩平現社長は18歳で起業した実績のある方で、親族の病気を発端に医療分野に対する事業意欲を持ち、医療分野に特化した事業を始めました。

同社の事業は主に「人材プラットフォーム事業」と「医療プラットフォーム事業」で運営されています。

人材プラットフォーム事業は、日本最大級の医療ヘルスケア分野の人材採用マッチングサイト「ジョブメドレー」を運営しており、医療・介護・保育の各分野に従事可能な求職者と、人材不足に悩む事業者をつなぐ役割を担っています。

全てオンライン上で完結できるようになっており、ダイレクトスカウト機能を有するなど独自の機能を有しています。その他同業の人材紹介会社の成果報酬が20%35%のところ、2%~13%と成果報酬を安く設定しており、利用者の門戸を広げています。

20199月末現在、顧客事業所数が17.5万件で、全国の事業所全体の27%が利用している計算となります。

医療プラットフォーム事業では、2016年より本格的にスタートした事業で、オンライン診療システム「CLINICS」の提供によって、オンライン診療が可能となっております。

また、2015年からは医療メディア「MEDLEY」を運営しており、病気や薬、医療機関に関する情報を提供するサービスを行っています。

今後は医療機関の業務のSaaS化に向けて取り組み、自社サービス拡大に努めていく方針です。

売上や成長性は?

 

2014年12月期

2015年12月期

2016年12月期

2017年12月期

2018年12月期

売上高(百万円)

116

243

729

1,712

2,933

経常利益(百万円)

△16

△342

△429

38

△88

当期純利益(百万円)

△16

△372

△449

36

△154

純資産額 (百万円)

131

501

52

1,230

1,090

BPS(円)

△55,911

0

△19

47

41

EPS(円)

△18,602

△18

△19

1

△6

自己資本比率(%)

85.9

84.3

11.8

69.8

46.6

ROE(%)

5.6

配当性向(%)

業績は拡大しているものの引き続き投資が先行しています。売上高は5期連続増収ですが、経常利益は直前期で88百万円のマイナスで、ほぼ赤字を続けています。ただし、201912月期3Q20199月末)の売上高は3,675百万円、経常利益は458百万円と好調で、黒字化並びに過去最高業績を記録する模様です。なお、配当は赤字状態だったため無配で、当面内部留保を確保のため無配としています。

公募株数

総数13,760,000株             (内、公募2,530,000株、売出11,230,000株)

OA分

2,064,000株

発行済み株数

27,624,400株

想定価格

1,280円(100株単位・13万円)

仮条件

1,280円~1,300円

初値予想

2,000円~3,000円

想定PER

約-倍

想定PBR

約8倍

配当利回り

なし

想定時価総額

353億円

今回の上場にあたっての吸収金額は202億円で、時価総額が353億円です。東証マザーズー上場銘柄としては、中規模サイズで吸収金額も大きいため初値高騰は見込みにくいです。

株主名

保有割合

ロックアップ

瀧口 浩平

21.76%

180日間

豊田 剛一郎

14.01%

180日間

グリー(株)

6.50%

 

MSIVC2012V 投資事業有限責任組合

4.94%

 

インキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合

4.84%

90日間or1.5

山田 進太郎

2.77%

90日間or1.5

白崎 杏輔

2.77%

90日間or1.5

イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合

2.77%

90日間or1.5

ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合

2.77%

90日間or1.5

日本生命保険相互会社

2.63%

90日間or1.5

同社の大株主は、創業者の瀧口社長で、同社株の22%を保有しています。2位は共同代表であり医師でもある豊田剛一郎氏で14%を保有します。その他従業員や役員が株式を保有しますが、グリーが第3位で7%を保有する他、VCPEファンド等複数のファンドによる出資を受けています。

今回の売出は複数のファンドや個人を含めた39者で1,123万株の売出です。

公募は32億円の資金調達で、システム開発費や人材採用費および人件費、その他広告宣伝費や人員増に伴う追加の地代家賃、借入金の返済等に充当する予定です。大株主には180日もしくは90日および公募価格1.5倍のロックアップ条項がついています。

今回は売出が公募よりも大きいエグジット案件となり、初値高騰が見込みにくい上場案件となります。創業者である瀧口社長も一部売却を行う他、ファンドの多くがエグジットを行ってくるため、希少価値がそこまで高くありません。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「メドレー」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

大和証券

みずほ証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

幹事

クレディ・スイス証券

今回の主幹事は大和証券とみずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の3社が共同主幹事を務めます。またクレディ・スイス証券も幹事会社を務めます。今回は一部海外売出も行う予定です。

著者のまとめ

医療分野で存在感を示していた同社の上場です。株数が多く初値高騰は見込みにくいですが、売りが一掃された後には上昇する可能性が高いです。201912月期で期待される案件の一つです。

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