【7059】コプロ・ホールディングス新規上場で気になる株価は!?

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2019年3月19日に東証マザーズ市場へ上場する「コプロ・ホールディングス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

コプロ・ホールディングスの上場日は!?期待度は?

企業名 コプロ・ホールディングス
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 7059
事業内容 建設業界に特化した人材派遣事業を行う事業子会社の管理・運営
所在地 愛知県名古屋市
設立 2006年
従業員 1,738名
会社HP https://www.copro-h.co.jp/
監査法人 あずさ
上場日 2019年3月19日(火)
主幹事 大和証券
BB期間 2019年3月4日(月)~2019年3月8日(金)
価格決定日 2019年3月11日(月)
購入申込期間 2019年3月12日(火)~2019年3月15日(金)

同社は建設向け技術者派遣を専門とする人材派遣会社です。

既に上場会社では同業種が複数社上場しており、事業内容としての目新しさはありませんが、人材不足で悩まれている企業が多い中注目を集める可能性がある案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.copro-h.co.jp/company/group/)

同社は2006年に創業した会社です。創業者であり現代表取締役社長である清川甲介氏は、大手建設系アウトソーシング会社の日構シーエスエス(現テクノプロ・コンストラクション)にて26歳の若さで代表取締役社長に就任した実力者です。

その後独立し、建設エンジニア専門の人材派遣会社として今日までビジネスをしてきました。

同社は自社運営の求人サイト「現キャリ」や紹介および人材紹介会社を活用し建設エンジニアの採用を行い、自社教育の上クライアント先に従業員を派遣しています。

現在北は札幌、南は福岡と全国に拠点を擁し、大手ゼネコン向けに有能な人材の派遣を行っています。

今後は建設エンジニアのみならず、プラント向けエンジニア派遣等他業種へも進出し、拡大していく方針です。その他外国人人材の活用や海外拠点での人材派遣事業を行うことを想定しています。

また事業拡大におけるM&Aを積極的に活用することで、グループとしての拡大を見据えています。

売上や成長性は?

2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期
売上高(百万円) 4,942 5,825 456 7,701 8,963
経常利益(百万円) 764 735 198 901 885
当期純利益(百万円) 464 503 116 541 608
純資産額 (百万円) 993 1,497 1,487 2,190 2,704
BPS(円) 2,423,127 3,650,453 3,625,684 534 660
EPS(円) 1,131,243 1,227,325 282,231 132 148
自己資本比率(%) 38.4 47.2 69.1 42.4 50.1
ROE(%) 60.9 40.4 7.8 27.3 24.9
配当性向(%) 108.8 155.5 223.8

業績については、着実に伸ばしています。2016年3月期は一時的に売上高が減収となっていますが、持株会社制移行による一時的なものであり、現在は連結決算を取っているため実質的には増収傾向にあります。利益については人件費高騰もあり出辛い状況ではあるものの、しっかりと収益を稼いでいる点は評価できます。配当については2016年3月期より出しており、上場後も出していく方針です。

公募株数 総数1,400,000株             (内、公募400,000株、売出1,000,000株)
OA分 210,000株
発行済み株数 5,000,000株
想定価格 2,090円(100株単位・21万円)
仮条件 2,050円~2,090円
初値予想 2,000円~2,200円
想定PER 約17倍
想定PBR 約3倍
配当利回り 約1.5%
想定時価総額 104億円

今回の上場にあたっての吸収金額は34億円で、時価総額が104億円とマザーズとして吸収額の大きい案件です。個人投資家からは事業の目新しさがないためそこまでの人気は強くない可能性があります。

株主名 保有割合 ロックアップ
(株)リタメコ 49.05% 180日間
清川 甲介 46.72% 180日間
小粥 哉澄 1.05% 継続保有
越川 裕介 0.82% 継続保有
齋藤 正彦 0.45% 継続保有
向井 一浩 0.41% 継続保有
松岡 宏樹 0.18%
小林 昌弘 0.16%
北方 雄一朗 0.12%
但木 祐太 0.11%

同社の大株主は創業者の清川甲介社長の資産管理会社「株式会社リタメコ」で49%の株式を保有します。社長個人でも47%を保有しているため、上場に当たっては清川社長が同社株の9割以上を保有するオーナー会社です。その他は従業員が株式を保有しています。

売出は清川社長のみで、100万株の売出です。大株主の大半には180日および継続保有のロックアップがかかっていますので、値崩れするリスクが大いに少ないです。

公募は8.3億円の資金調達で、自社のシステム更新と設備投資、その他運転資金に充当される予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「コプロ・ホールディングス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 大和証券 -% -株
幹事 東海東京証券 -% -株
SMBC日興証券 -% -株
野村證券 -% -株
SBI証券 -% -株
エース証券 -% -株

今回は大手の大和証券が主幹事を務めます。その他大手証券会社を中心に幹事会社を務めています。株数は多くないため獲得は容易ではありません。

著者のまとめ

再び人材派遣に対するまなざしが厳しくなっている一方、自ら求めて働く方も増えているなど、労働者派遣の市場への需要は高いです。

中でも建設系エンジニアへのニーズは非常に高く、東京オリンピックや大阪万博、その他都心の再開発において人材が足りていない状況です。

コプロ・ホールディングスは従業員を非常に大事にする企業で、従業員の働く環境をきっちり考えた上での業務の紹介を行っているため。定着率も低くありません。

今回は3月期にIPOが集中するため、大きな初値は狙いにくい銘柄ですが、長期保有するのに向いている案件であるといえます。

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