【7097】さくらさくプラス新規上場で気になる株価は!?

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20201028日に東証マザーズ市場へ上場する「さくらさくプラス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

さくらさくプラスの上場日は!?期待度は?

同社は認可保育所を運営する教育事業を行う会社です。

地域によっては待機児童の問題が発生する中、民間の保育所へのニーズが高まっており、同社にとっても事業環境は良好であると言えます。

今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。

企業名

さくらさくプラス

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

7097

事業内容

認可保育所を中心とした保育所等の運営

所在地

東京都千代田区

設立

2017年

従業員

1,105名

会社HP

https://www.sakurasakuplus.jp/

監査法人

東海会計社

上場日

2020年10月28日(水)

主幹事

SMBC日興証券

BB期間

2020年10月13日(火)~ 2020年10月19日(月)

価格決定日

2020年10月20日(火)

購入申込期間

2020年10月21日(水)~ 2020年10月26日(月)

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.sakurasakuplus.jp/business/

同社は2017年に持株会社として設立された会社ですが、スタートは2009年に設立された株式会社ブロッサムに遡ります。同年に共同創業者であり、現取締役副社長の中山隆志氏が大阪にて保育園の事業譲渡を受けたところから同社はスタートしています。

その後、現代表取締役社長の西尾義隆氏と共に、信用度強化のため法人化を果たしました。認証保育所より事業の進めていき、認可保育所の開設まで事業拡大を図ってきました。

同社の子会社は主に「さくらさくみらい」と「さくらさくパワーズ」で構成されています。さくらさくみらいはメイン事業である認可保育所の運営を行っており、「さくらさくみらい」ブランドで認可・認証保育所を約60施設運営しています。

また、付随事業として「さくらさくパワーズ」において保育事業における拠点及び施設に関する不動産事業を行っており、保育運営に最適な物件取得や設備の整備等を行う体制をとっています。

近年では海外から日本の保育ノウハウを高く評価されており、同社はベトナム・ハノイで保育所の運営をスタートしています。

待機児童の問題が根強い日本ですが、民間企業による保育所運営は自治体にとっても助かるお話であるため、今後も引き続き成長をさせていく方針を持たれています。

 

2018年7月期

2019年7月期

売上高(百万円)

3,244

5,154

経常利益(百万円)

749

1,396

当期純利益(百万円)

367

698

純資産額 (百万円)

652

1,350

BPS(円)

173

357

EPS(円)

97

185

自己資本比率(%)

17.1

20.60

ROE(%)

78.2

69.7

配当性向(%)

業績は急拡大の傾向にあります。20187月期に設立されたためレコードは少ないですが、売上高・利益ともに拡大中です。さくらさくみらいのオープンが順調に進んでおり、着実に収益が挙げられている点は評価できるでしょう。

認可保育所事業は、売上は自治体からのものが大半であるため、安定した収入獲得ができる傾向があります。

尚、20207月期3Q20204月末)の売上高は5,375百万円、経常利益は1,400百万円と既に前期を大幅に上回る決算を見せています。施設が60施設まで増加しており、順調な成長を遂げています。

配当はこれまでも無配でしたが、上場後は内部留保の確保を優先しつつも株主還元を行っていく方針です。尚、当面は無配が予想されます。

公募株数

総数677,400株             (内、公募350,000株、売出327,400株)

OA分

101,600株

発行済み株数

3,780,000株

想定価格

2,230円(100株単位:22万円)

仮条件

2,230円 ~ 2,330円

初値予想

2,500円 ~4,000円

想定PER

約13倍

想定PBR

約5倍

配当利回り

なし

想定時価総額

84億円

今回の上場にあたっての吸収金額は17億円で、時価総額が84億円と東証マザーズ上場銘柄としてはやや中規模案件です。収益性は高いものの、保育事業に対する投資家の評価はそこまで高くないため初値高騰は望めないでしょう。

株主名

保有割合

ロックアップ

(株)だいぎ

15.29%

180日間

(株)TKS

15.29%

180日間

西尾 義隆

12.68%

180日間

中山 隆志

12.68%

180日間

田中 順也

4.80%

180日間

(株)クリエイトバリュー

3.70%

180日間

森田 周平

3.43%

180日間

村田

1.92%

180日間

幸一郎

1.71%

180日間

周平

1.71%

180日間

同社の株主構成ですが、共同創業者である西尾社長と中山副社長でそれぞれ28%を保有する共同オーナー体制をとっています。その他は、役員・従業員を中心とした株主構成となっており、一部事業会社も株主に名を連ねていますが、基本VC等のファンドは入っていない模様です。

今回の売出は経営陣を含めた11名で、327,400株の売出です。西尾社長と中山副社長は同数の売出のため、上場後も同比率を有することになります。

今回の公募によって調達する資金は7億円で、調達資金はさくらさくみらいの新規開設費用に全て充てられる予定です。

大株主には180日のロックアップがかかっており、基本的にエグジットリスクは少ない案件です。

今回は公募が売出を上回る資金調達案件ですが、ほぼ同額に近いため、既存株主のエグジットイベントとしても起こったと言えます。当面は問題はないものの、西尾社長と中山副社長の中で意見の相違が起きた場合の経営リスクはやや否めないでしょう。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「さくらさくプラス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

SMBC日興証券

91.35%

711,600

幹事

野村證券

3.04%

23,700

SBI証券

3.04%

23,700

岩井コスモ証券

1.30%

10,100

マネックス証券

0.42%

3,300

エース証券

0.42%

3,300

楽天証券

0.42%

3,300

今回の主幹事はSMBC日興証券が主幹事を務めます。その他野村證券を含む6社が幹事を務めます。

著者のまとめ

認可保育所の開設は、自治体より補助金を受ける一方で開設から数年間は収支面で不安が残る状況が一般的です。同社も借り入れ等によってここまでの施設数を伸ばしてきましたが、今後を考えるとIPOによる資金調達が必要となると言えます。ビジネスとしては評価される業種ですが、株価についてはある程度安定した推移が予想されます。

さくらさくプラス株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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