【7065】ユーピーアール新規上場で気になる株価は!?

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2019年6月12日に東証2部市場へ上場する「ユーピーアール」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ユーピーアールの上場日は!?期待度は?

企業名 ユーピーアール
上場市場 東証2部市場
銘柄コード 7065
事業内容 パレットなどの物流機器のレンタルおよび販売など
所在地 山口県宇部市
設立 1979年
従業員 186名
会社HP https://www.upr-net.co.jp/
監査法人 EY新日本
上場日 2019年6月12日(水)
主幹事 野村證券
BB期間 2019年5月27日(月)~2019年5月31日(金)
価格決定日 2019年6月3日(月)
購入申込期間 2019年6月4日(火)~2019年6月7日(金)

同社は物流等に利用されるパレットの製造および販売、レンタルを行う会社です。

山口県宇部市で創業した地方の有力会社の上場となります。東証二部への上場であるため注目度はやや低くなりますが、今後も成長性が期待できそうな案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.upr-net.co.jp/pallet/

同社は1979年に山口県宇部市にて「ウベパレット株式会社」として創業し、パレットの製造およびレンタルを今日まで続けてきました。

パレットは「荷物等の輸送のために利用される薄い荷台」のことで、製造業や物流業において、利便性を高めるアイテムとして欠かせません。

創業当初はパレットの製造を行っていましたが、時代が流れるにつれて顧客に合わせたパレットをレンタルするビジネスで事業拡大をしていきました。

現在約400万枚のパレットを全国174か所のデポ(拠点)より供給しています。

また近年はパレットにRFIDタグを取り付け、物流施設における在庫管理や、輸送時における位置確認や温度等の管理ができるアクティブパレットを開発し、随時提供しています。既存のパレットレンタルのみならず、IoTやソフトウエアを駆使した最先端パレットへの比率を拡大し、付加価値による収益拡大を狙います。

売上や成長性は?

2014年8月期 2015年8月期 2016年8月期 2017年8月期 2018年8月期
売上高(百万円) 7,292 7,905 8,863 9,312 10,367
経常利益(百万円) 573 525 648 270 803
当期純利益(百万円) 341 464 360 155 567
純資産額 (百万円) 2,130 3,592 3,404 3,653 4,121
BPS(円) 27,880 47,018 59,302 3,164 3,572
EPS(円) 4,454 6,073 4,880 135 494
自己資本比率(%) 26.7 30.9 24.1 27.6 28.6
ROE(%) 17.5 16.2 10.3 4.4 14.7
配当性向(%) 1.1 1.7 1 1.9 0.5

業績についてはまずまずの上昇です。売上高は5期連続で増収となっており、利益については変動があるものの、直前期で最高益となっています。売上高は100億円の大台を突破しています。

公募株数 総数460,400株             (内、公募384,000株、売出76,400株)
OA分 69,000株
発行済み株数 1,532,000株
想定価格 3,130円(100株単位・31万円)
仮条件 3,200円~3,500円
初値予想 3,130円~3,300円
想定PER 約8倍
想定PBR 約0.9倍
配当利回り 0.1%
想定時価総額 48億円

今回の上場にあたっての吸収金額は16.5億円で、時価総額が48億円です。東証2部上場となりますが、株価としては同業種の中では割安に上場していきますので、初値割れの可能性は低いでしょう。また配当についてはこれまでも多少ではあるものの出してきているため、上場後も配当を出していく方針です。

株主名 保有割合 ロックアップ
酒田 義矢 71.78% 90日間
酒田 三男 13.94% 90日間
酒田 加代子 5.57% 90日間
酒田 健治 5.40% 90日間
ユーピーアール従業員持株会 2.09% 180日間
中村 康久 0.61% 90日間
町田 敏明 0.35% 90日間
大矢 隆司 0.17% 90日間
髙井 健介 0.09% 90日間

同社の大株主は現社長の酒田社長で同社株の72%を保有しており、全体の3分の2を保有するオーナーです。第2位には同社の創業者である酒田三男氏で14%を有しています。

その他従業員持株会もありますが、役員以外は酒田家で9割以上を有しています。

売出は酒田社長と酒田専務氏の2名で7.64万株の売出です。

公募では11億円の資金調達で、調達資金はレンタル用のパレットの仕入れに全額充てられる予定です。

売出よりも公募がメインの上場なので、市場からは評価される案件です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ユーピーアール」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 野村證券 -% -株
幹事 東海東京証券 -% -株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 -% -株
SMBC日興証券 -% -株
SBI証券 -% -株
ひろぎん証券 -% -株
松井証券 -% -株

今回の主幹事は大手の野村證券が主幹事を務めます。非常に厳しい審査の中勝ち抜いたIPO銘柄であるため、期待できそうです。また山口エリアに近いひろぎん証券も幹事に名を連ねています。株式の獲得は野村證券主幹事ということもあり難しいですが、山口県在住の個人や法人であれば獲得できる可能性はあります。

著者のまとめ

2019年は東証の上場目線が厳しくなっていることもあり、1部直接上場の会社は大きく減ってきています。一方東証2部市場がジャスダックと統合されることもあり、新興銘柄の多いマザーズ市場と、優良会社の多い東証2部市場と様相が変わりそうです。

その中で同社は物流の効率化が叫ばれる今日において、パレットレンタルという付加価値の高い事業を行っており、地味ではあるものの市場での成長が見込めそうな会社であるといえます。

大幅な初値は難しいかもしれませんが、堅調な株価を見せてくれそうな案件です。

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