【7091】リビングプラットフォーム新規上場で気になる株価は!?

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2020317日に東証マザーズ市場へ上場する「リビングプラットフォーム」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

リビングプラットフォームの上場日は!?期待度は?

企業名

リビングプラットフォーム

上場市場

東証マザーズ

銘柄コード

7091

事業内容

介護事業、保育事業、障がい者支援事業

所在地

北海道札幌市

設立

2011年

従業員

976名

会社HP

http://www.living-platform.com/

監査法人

EY新日本

上場日

2020年3月17日(火)

主幹事

野村證券

BB期間

2020年2月28日(金)~2020年3月5日(木)

価格決定日

2020年3月6日(金)

購入申込期間

2020年3月9日(月)~2020年3月12日(木)

同社は介護・保育・障がい者支援事業を運営する会社です。

社会インフラとして求められている介護・保育・福祉に関する事業を展開し、事業拡大してきた会社です。北海道を事業舞台としているなど地方銘柄として注目されています。

どんなことをしている会社なの?

(参照:http://www.living-platform.com/

同社は2011年にアクセンチュアやヘルスケア系アセットマネジメント会社を経て起業した、金子洋文氏によって北海道で設立されました。

創業後は北海道を事業舞台として、介護施設や障がい者支援を行ってきましたが、積極的なM&Aや事業承継によって事業所の拡大を図ってきました。

介護事業は43施設を運営しており、訪問介護や住宅型有料老人ホームを中心に定員1,936名を抱えています。事業セグメントの88%を占めているため介護事業が同社の主軸事業です。

また、障がい者支援事業は就労支援やグループホーム事業を展開しており、13事業所210名の定員で運営されています。

保育事業では、認可保育園や企業主導型保育所の運営を行っており、8360名の定員となっています。

施設数の約半数はM&Aによって取得しており、積極的な投資によって事業を拡大している会社です。

上場後も引き続き各事業において開設していく方針で、IPOによる資金調達と知名度向上によって利用者数の増加を狙います。

売上や成長性は?

 

2015年3月期

2016年3月期

2017年3月期

2018年3月期

2019年3月期

売上高(百万円)

628

1,091

1,735

5,679

6,628

経常利益(百万円)

36

31

△13

145

231

当期純利益(百万円)

21

9

△21

76

159

純資産額 (百万円)

178

1,578

1,298

241

408

BPS(円)

654,190

2,290,817

2,063,329

180

304

EPS(円)

102,143

33,061

△31,884

61

119

自己資本比率(%)

34.3

66.9

40.6

4.2

7

ROE(%)

12

0.6

266.6

49

配当性向(%)

業績は順調な伸びを見せています。20183月期より連結決算となっているため、売上高や経常利益は急増していますが、M&Aによる事業買収が功を奏し業容拡大が図れています。尚、20203月期3Q201912月末)売上高は5,591百万円、経常利益は106百万円で、前期を上回るペースで業績を拡大させています。

配当はこれまで無配で、引き続き施設投資や内部留保の拡充を優先するため無配を予定しています。

公募株数

総数291,000株             (内、公募155,000株、売出136,000株)

OA分

43,600株

発行済み株数

1,533,000株

想定価格

3,340円(100株単位:33万円)

仮条件

3,530円~3,900円

初値予想

3,500円~4,200円

想定PER

約32倍

想定PBR

約6倍

配当利回り

なし

想定時価総額

51億円

今回の上場にあたっての吸収金額は11億円で、時価総額が51億円とマザーズ上場銘柄としては小ぶりですが、事業に対する期待感は乏しく場合によっては公募割れという予想です。

株主名

保有割合

ロックアップ

(株)HCA

59.26%

90日間

金子洋文

30.50%

90日間

大和PIパートナーズ(株)

4.26%

90日間

(有)ミロス

2.04%

90日間

77ニュービジネス投資事業有限責任組合

1.31%

90日間

ほくほくキャピタル(株)

0.26%

90日間

伊藤浩太郎

0.26%

継続保有

小林伸也

0.26%

継続保有

林隆祐

0.26%

継続保有

井﨑義博

0.15%

継続保有

同社の大株主は、創業者の金子社長の資産管理会社「㈱HCA」で、同社株の59%を保有しています。2位の金子社長個人の31%を合わせ、同社株の88%を有するオーナーです。残りは従業員および役員が保有する他、大和PIパートナーズ等PEファンドが株主となっています。

今回の売出は金子社長を含めた3者で、136,000株の売出です。一部PEファンドの売りもあります。

公募によって4.7億円の資金調達を実施し、子会社の介護施設開設資金や人材採用費用に充てる予定です。大株主には90日のロックアップ制限もしくは継続保有条件がかかっているため、エグジットリスクは低いでしょう。

今回は公募と売出をやや上回る資金調達案件で、事業拡大の資金調達に充てる点と株主数を増やすことを目的としたIPOとなります。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「リビングプラットフォーム」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

野村證券

91.33%

305,600

幹事

大和証券

3.47%

11,600

SBI証券

2.60%

8,700

みずほ証券

0.87%

2,900

エース証券

0.87%

2,900

極東証券

0.87%

2,900

今回の主幹事は野村證券が主幹事を務めます。その他大和証券を含めた5社が幹事を務めます。

著者のまとめ

直近で同様の事業会社が上場してくるなど、事業の目新しさはあまり感じられない案件です。公募価格は仮条件の上限で決まっていますが、公募割れリスクがあるため注意が必要です。札幌におけるドミナント戦略をM&Aを駆使しながら拡大してきたため、引き続き成長が見られれば投資対象として魅力的になるでしょう。

リビングプラットフォーム株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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