2020年3月31日に東証マザーズ市場へ上場する「Macbee Planet」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
Macbee Planetの上場日は!?期待度は?
企業名 |
Macbee Planet[マクビープラネット] |
上場市場 |
東証マザーズ |
銘柄コード |
7095 |
事業内容 |
データを活用したマーケティング分析サービスの提供 |
所在地 |
東京都渋谷区 |
設立 |
2015年 |
従業員 |
47名 |
会社HP |
https://macbee-planet.com/ |
監査法人 |
東陽 |
上場日 |
2020年4月31日(火) |
主幹事 |
SBI証券 |
BB期間 |
2020年4月12日(木)~2020年4月18日(水) |
価格決定日 |
2020年4月19日(木) |
購入申込期間 |
2020年4月24日(火)~2020年4月27日(金) |
同社はWebマーケティング事業を行う会社です。
自社開発ツールを用いてWeb広告の一元管理を行うことができるなど、Web広告が主流になりつつある現代において重要な役割を担うWebマーケティング企業の上場となります。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://macbee-planet.com/business/overall/)
同社は2015年に創業しました。インターネットメディアを運営するまくびーインターナショナル出身の小嶋雄介現代表取締役社長が、まくびー社の助力によって起業しました。
同社は主にWebマーケティング事業を行っており、データ解析プラットフォーム「ハニカム」を提供しています。ハニカムは、複数のメディアに出稿しているWeb広告を一元管理することができ、成果報酬型広告(CPA)の最適化に寄与しています。
また、Web接客ツール「Robee」は、データ解析とAIを駆使して、消費者のランディングページ(LP・広告等から飛ぶクライアントページ)流入に繋がる、離脱防止POPやチャットボットを提供しています。
Webが主流になる中、いかに自社のページを閲覧してもらえるかがクライアントの重要なポイントとなっており、同社はこれらのニーズに応えるビジネスを行っています。
報酬獲得は、「成果報酬型」と「サブスクリプション型」に分けており、顧客に合わせたビジネスモデルを提供しています。
主に、金融系と美容系の企業をクライアントに有しており、上場後は更に顧客数の増加を狙います。
売上や成長性は?
|
2016年4月期 |
2017年4月期 |
2018年4月期 |
2019年4月期 |
売上高(百万円) |
6 |
720 |
3,362 |
4,685 |
経常利益(百万円) |
0 |
104 |
109 |
196 |
当期純利益(百万円) |
0 |
68 |
80 |
139 |
純資産額 (百万円) |
9 |
77 |
157 |
296 |
BPS(円) |
10,037 |
87,555 |
59 |
112 |
EPS(円) |
37 |
77,518 |
30 |
53 |
自己資本比率(%) |
64.7 |
26 |
16.9 |
22 |
ROE(%) |
0.4 |
158.9 |
68.1 |
61.6 |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
業績は堅調に推移しています。売上高・経常利益共に伸びており、サブスクリプションモデルでの収益拡大が今後の業績成長に寄与していくことが予想されます。尚、2020年4月期2Q(2019年10月末)の売上高は3,643百万円、経常利益は325百万円と、過去最高業績になる見通しです。
配当はこれまで無配で、上場後も当面は内部留保確保のため無配が予定されています。
公募株数 |
総数1,003,500株 (内、公募370,000株、売出633,500株) |
OA分 |
150,500株 |
発行済み株数 |
3,010,000株 |
想定価格 |
1,860円(100株単位:19万円) |
仮条件 |
1,830円~1,990円 |
初値予想 |
1,800円~2,500円 |
想定PER |
約40倍 |
想定PBR |
約6倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
56億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は21億円で、時価総額が56億円とマザーズ上場銘柄としては中規模案件です。類似業種がある中初値はあまり期待できませんが、株価は堅調に推移することが予想されます。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
MG合同会社 |
49.72% |
180日間 |
小嶋 雄介 |
26.30% |
180日間 |
松本 将和 |
11.66% |
180日間 |
長谷川 正和 |
5.55% |
90日間 |
浦矢 秀行 |
3.24% |
180日間 |
千葉 知裕 |
0.72% |
|
高原 英実 |
0.51% |
|
小嶋 美穂 |
0.46% |
|
前橋 匠 |
0.36% |
|
高松 ちひろ |
0.26% |
|
同社の株主構成ですが、まくびーインターナショナル社の松本社長の資産管理会社である「MG合同会社」で、同社株の約50%を保有しています。松本社長はその他個人で12%保有しているため、3分の2以下ですが実質オーナーです。小嶋社長は26%を保有するため、おおよそ取締役で保有されている会社です。
今回の売出はMG合同会社、松本氏、小嶋社長で、633,500株の売出です。
公募によって6.2億円の資金調達を実施し、ソフトウエアの機能追加費用や広告宣伝費用、人材採用費用および借入金返済に充てる予定です。大株主には180日もしくは90日のロックアップ制限がかかっています。ファンドが入っていないためエグジットリスクは非常に少ないです。
今回は売出が公募を上回るエグジット案件ですが、まくびーインターナショナルからの独立が主旨であるため、市場上場銘柄としては健全になりますので一定の評価はできるでしょう。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「Macbee Planet」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
|
割当率 |
株数 |
主幹事 |
SBI証券 |
86.98% |
1,003,800株 |
幹事 |
SMBC日興証券 |
3.47% |
40,100株 |
みずほ証券 |
3.47% |
40,100株 |
|
岩井コスモ証券 |
0.87% |
10,000株 |
|
エース証券 |
0.87% |
10,000株 |
|
極東証券 |
0.87% |
10,000株 |
|
東海東京証券 |
0.87% |
10,000株 |
|
マネックス証券 |
0.87% |
10,000株 |
|
藍澤證券 |
0.43% |
5,000株 |
|
エイチ・エス証券 |
0.43% |
5,000株 |
|
東洋証券 |
0.43% |
5,000株 |
|
むさし証券 |
0.43% |
5,000株 |
今回の主幹事はSBI証券が主幹事を務めます。その他SMBC日興証券を含めた11社が幹事を務めます。
著者のまとめ
類似業種の上場会社が複数社あるため、初値高騰はあまり期待できません。しかしながら、データ解析ツールの独自性とサブスクリプションモデル採用というところから、上場後の見直し買いの可能性が多いにあるため、要注目銘柄です。
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