【7372】デコルテ・ホールディングス新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

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2021年6月22日に東証マザーズ市場へ上場する「デコルテ・ホールディングス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

デコルテ・ホールディングスの上場日は!?期待度は?

同社はフォトウエディングサービスやフィットネスジムを運営する会社です。

ウエディングフォトやアニバーサリーフォトの撮影やスタジオ運営やフィットネスジムを運営しており拡大してきた会社ですが、今回コロナ禍でのダメージがある中での上場となります。

今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。

企業名 デコルテ・ホールディングス
上場市場 東証マザーズ
銘柄コード 7372
事業内容 フォトウエディング、アニバーサリーフォト等のサービスを提供するスタジオ事業、及びフィットネス事業
所在地 兵庫県芦屋市
設立 2016年
従業員 357名
会社HP https://www.decollte.co.jp/
監査法人 PwC京都
上場日 2021年6月22日(火)
主幹事 SMBC日興証券、大和証券
BB期間 2021年6月7日(月)~ 2021年6月11日(金)
価格決定日 2021年6月14日(月)
購入申込期間 2021年6月15日(火)~ 2021年6月18日(金)

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.decollte.co.jp/brand/st_aqua.php)

同社は2016年に設立された会社ですが、創業は2001年に同社現社長である小林健一郎氏によって設立された「株式会社デコルテ」となります。

創業当初はエステサロン経営を行っていましたが、チャペルウエディングプロデュースをスタート後、ウエディングビジネスを拡大させ、2008年より現主力事業であるフォトウエディングサービスを開始しました。

同社の事業は、スタジオ事業とフィットネスジム運営事業の2事業で運営されています。

スタジオ事業では、自社専用スタジオや、屋外でのフォトウエディング撮影サービスを行っております。上場時点で首都圏に6店舗、関西に4店舗のほか、名古屋、福岡、北海道、沖縄に自社スタジオを有しており、都市部を中心にフォトウエディングサービスを提供しています。

結婚式開催についてのあり方は、近年変わって来ており、結婚式を行わない方が増える中、フォトウエディングへのニーズはある程度安定して発生しており、日本における市場規模は521億円まで増加しています。

同社はフォトウエディングサービスのパイオニアとして事業拡大することを目的にIPOを行う模様です。

フィットネスジム運営事業では、パーソナルトレーニングジムとして2拠点を運営しており、ボディーメイクを求める層へサービスを提供しています。

2016年に投資ファンドのキャス・キャピタル・ファンドの傘下に入り、事業再構築を行なってきましたが、上場を機に会社としての認知度向上を目指す模様です。

  2019年9月期 2020年9月期
売上高(百万円) 4,704 3,670
経常利益(百万円) 886 417
当期純利益(百万円) 468 172
純資産額 (百万円) 2,954 3,126
BPS(円) 528 558
EPS(円) 84 31
自己資本比率(%) 28 29
ROE(%) 17.2 5.7
配当性向(%)

業績は芳しくはないでしょう。2016年に設立後、合併等実施しているためトラックレコードが少ないですが、減収減益となっています。コロナ禍によってスタジオ営業やフォトウエディング撮影の延期等が発生していることが要因です。

尚、2021年9月期2Q(2021年3月)の売上高は2,370百万円、営業利益は586百万円と推移しており、利益面では回復を見せていますが、売上高は引き続き厳しい状況です。

配当は創業来無配で、上場後も内部留保確保を優先するため当面無配が予想されています。

公募株数 総数3,676,600株
(内、公募70,000株、売出3,606,600株)
OA分 551,400株
発行済み株数 5,670,000株
想定価格 1,720円(100株単位:17万円)
仮条件 1,470円 ~1,720円
初値予想 1,220円 ~2,000円
想定PER 約56倍
想定PBR 約3倍
配当利回り なし
想定時価総額 98億円

今回の上場にあたっての吸収金額は73億円で、時価総額が98億円と東証マザーズ上場銘柄としては中型案件です。投資ファンドによるエグジットイベントとなる他、業績面でも不安感が残るため公募割れの可能性が高いでしょう。

株主名 保有割合 ロックアップ
投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド六号 87.52% 360日間or1.5倍
小林 健一郎 9.72% 180日間
水間 寿也 0.38% 180日間
デコルテ従業員持株会 0.37% 180日間
岩切 大祐 0.26% 180日間
髙木 真一郎 0.17% 継続保有
辻本 哲士 0.10% 継続保有
新井 賢二 0.07% 180日間
藤田 瞳 0.07% 継続保有
海原 道枝 0.07% 継続保有

同社の株主構成ですが、キャス・キャピタル・ファンド系が88%程度を保有しています。その他、創業者の小林社長が10%程度保有しており、他役員・従業員が株主となっています。

今回の売出は、大株主のファンドと小林社長の2者で、計3,606,600株の売出となります。

今回は公募で1億円の資金調達を行い、調達資金は店舗出店資金等に充てる予定です。

尚、大株主には180日もしくは90日のロックアップ、継続保有の制限がかかっていますが、キャス・キャピタル・ファンドは公募価格1.5倍での解除条項がついているため、上場後もその金額近辺が一つの山となりそうです。

今回は売出が公募を上回るエグジット案件であり、公募割れの可能性が極めて高い状況です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「デコルテ・ホールディングス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

    割当率 株数
共同主幹事 SMBC日興証券 72.07% 2,147,900株
大和証券 22.23% 662,600株
幹事 野村證券 4.07% 121,400株
SBI証券 1.63% 48,500株

今回の主幹事はSMBC日興証券と大和証券が共同で主幹事を務めます。その他野村證券を含めた2社が幹事を務めます。

著者のまとめ

コロナ禍で一番ダメージを受けているウエディング業界ということもあり、上場のタイミングとして初値高騰の可能性は極めて低いでしょう。公募割れの可能性が極めて高いため、上場後の動向を伺った上での投資が望ましいでしょう。

デコルテ・ホールディングス株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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