【2934】ジェイフロンティア新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

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2021年8月27日に東証マザーズ市場へ上場する「ジェイフロンティア」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ジェイフロンティアの上場日は!?期待度は?

同社はヘルスケア関連の事業を手がける会社です。

健康食品の自社開発及び販売や医薬品通信販売、ヘルスケア企業向けの広告代理店事業等幅広く事業展開を行なっている会社で、コロナ禍を通じて益々進むヘルスケア業界のオンライン化に対応している会社の上場となります。

今回は同社の概要を通して事業の成長性等分析していきたいと思います。

企業名 ジェイフロンティア
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 2934
事業内容 ヘルスケア関連商品・医薬品のEC販売事業、オンライン診療・オンライン服薬指導・薬の宅配プラットフォーム『SOKUYAKU』の提供およびヘルスケア関連サービスのインターネット広告代理店事業
所在地 東京都渋谷区
設立 2008年
従業員 45名
会社HP https://jfrontier.jp/
監査法人 アヴァンティア
上場日 2021年8月27日(金)
主幹事 SBI証券
BB期間 2021年8月12日(木)~ 2021年8月18日(水)
価格決定日 2021年8月19日(木)
購入申込期間 2021年8月20日(金)~ 2021年8月25日(水 )

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://jfrontier.jp/service/medicalcaresales/)

同社は2008年に現代表取締役である中村篤弘氏によって京都で設立された会社です。創業当初はヘルスケア向け広告代理店事業を手掛けてきましたが、その後事業領域を拡大していき今日に至ります。

同社は主に3つのセグメントで事業を行なっており、「ヘルスケアセールス事業」、「ヘルスケアマーケティング事業」、「メディカルケアセールス事業」で運営されています。

まず「ヘルスケアセールス事業」は同社売上高の70%を占める主力事業で、主に自社企画の健康食品の通信販売を行なっています。主力商品は「酵水素328選ブランド」であり、生スムージーや生サプリメントといった独自性の高い商品の販売を行なっています。

2つ目のセグメントである「メディカルケアセールス事業」は、売上の約2割となっており、同社の中でも成長セグメントです。こちらでは医薬品・医薬部外品の通信販売を手掛けており、漢方を中心とした商品を自社運営のオンラインショップ「JFD」で販売を行なっています。

その他、オンライン診療・服薬指導プラットフォーム「SOKUYAKU」の提供を行なっており、患者のニーズに合っている薬や病院の紹介をオンライン上で対応できるサービスとなっています。SOKUYAKUではオンライン診療を実施することができ、診療後提携先の薬剤師によるオンライン服薬指導も可能としています。コロナ禍で大幅に高まったニーズである「オンライン診療」の流れに対応しています。

3つ目は「ヘルスケアマーケティング事業」で、自社通販で培った広告代理店事業を手掛けており、著名人のキャスティングに強みを有する他、店舗やテレビ通販の卸売販売チャネルの提供を顧客向けに行なっています。

今後の戦略として、SOKUYAKUにおける医薬品の宅配サービスを強化し、「調剤薬局業界のUber」を目指しています。上場を皮切りに更なる事業拡大を狙うものです。

2016年5月期 2017年5月期 2018年5月期 2019年5月期 2020年5月期
売上高(百万円) 2,025 4,000 5,198 6,126 7,106
経常利益(百万円) 51 518 589 367 174
当期純利益(百万円) 24 322 399 6 96
純資産額 (百万円) 18 340 739 746 843
BPS(円) 4,713 88,540 385 194 219
EPS(円) 6,367 83,827 208 2 25
自己資本比率(%) 3 25 50 39 41
ROE(%) 809.9 179.8 74 0.8 12.2
配当性向(%)

業績は拡大傾向にあります。売上高は5期連続で増収となっています。一方で利益は減益基調にあります。事業成長の中での減益であるものの、やや不安が残るところです。

尚、2021年5月期3Q(2021年2月)の売上高は6,569百万円、経常利益は1,014百万円となっており、既に前期を上回る見込みが高い状況です。

配当はこれまで無配で、上場後も当面は内部留保を確保するため無配方針です。

公募株数 総数800,000株
(内、公募750,000株、売出50,000株)
OA分 80,000株
発行済み株数 4,587,000株
想定価格 4,120円(100株単位:41万円)
仮条件 3,950円 ~ 4,190円
初値予想 3,900円 ~ 4,800円
想定PER 約196倍
想定PBR 約5倍
配当利回り なし
想定時価総額 188億円

今回の上場にあたっての吸収金額は36億円で、時価総額が188億円と東証マザーズ上場銘柄としては中型案件です。事業成長がなされている状況ではあるものの、想定PERが極めて割高水準のため初値高騰が見込みにくいでしょう。

株主名 保有割合 ロックアップ
中村 篤弘 59.31% 90日間
㈱篤志 24.04% 90日間
竹尾 昌大 11.30%
古川 一輝 4.61% 継続保有
金田 大 0.24%
柴田 恭志 0.24%
三浦 弘人 0.12%
小山 孔司 0.05% 90日間
保成 久男 0.05% 90日間
木川 和広 0.05%

同社の株主構成ですが、中村社長が筆頭株主で、同社株の59%を有しています。資産管理会社保有分を合わせると83%程度を有しています。その他は役員・従業員が株主となっており、VC等は入っておりません。

今回の売出は中村社長のみで、計50,000株の売出です。上場後も中村社長は大株主として事業を牽引します。

今回は公募で28.3億円の資金調達を行い、調達資金は広告宣伝費や研究開発費、採用費等に充てる予定です。

なお、大株主の大半に90日のロックアップ制限がかかっています。上場後のエグジットリスクは極めて低いでしょう。

今回は公募が売出を上回る資金調達案件で、事業成長に向けた資金調達のためのIPOとなりますが、公募価格が極めて割高であるため、初値高騰にはやや疑念が残ります。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ジェイフロンティア」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 SBI証券 86.36% 760,000株
幹事 みずほ証券 3.64% 32,000株
野村證券 3.64% 32,000株
SMBC日興証券 2.73% 24,000株
東海東京証券 0.45% 4,000株
藍澤證券 0.45% 4,000株
岩井コスモ証券 0.45% 4,000株
東洋証券 0.45% 4,000株
松井証券 0.45% 4,000株
マネックス証券 0.45% 4,000株
水戸証券 0.45% 4,000株
楽天証券 0.45% 4,000株

今回の主幹事はSBI証券が主幹事を務めます。その他をみずほ証券含めた11社が幹事を務めます。

著者のまとめ

ヘルスケア事業を手がける会社として注目を集めそうですが、極めて割高水準での上場となるため初値は期待が持ちにくいでしょう。場合によっては公募割れリスクも考慮するべきでしょう。

ジェイフロンティア株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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