2019年12月10日に東証REIT市場へ上場する「SOSiLA[ソシラ]物流リート投資法人」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
SOSiLA物流リート投資法人の上場日は!?期待度は?
企業名 |
SOSiLA(ソシラ)物流リート投資法人 |
上場市場 |
東証REIT市場 |
銘柄コード |
2979 |
事業内容 |
物流不動産およびインダストリアル不動産の運用を行う不動産投資法人 |
所在地 |
東京都中央区 |
設立 |
2019年 |
従業員 |
なし |
会社HP |
なし |
監査法人 |
EY新日本 |
上場日 |
2019年12月10日(火) |
主幹事 |
SMBC日興証券 |
BB期間 |
2019年11月25日(月)~2019年11月29日(金) |
価格決定日 |
2019年12月2日(月) |
購入申込期間 |
2019年12月2日(火)~2019年12月6日(金) |
同法人は2019年に住友商事によって設立された不動産投資法人です。
住友商事が開発する物流不動産ブランド「SOSiLA(ソシラ)」シリーズを中心に、物流およびインダストリアル向け不動産への投資を行うファンドです。今回は中身を詳しく見ていきます。
どんなことをしている会社なの?
(参照:http://www.sosila.com/yokohama.html)
同社は2019年にメインスポンサーの住友商事が100%出資をして設立されたREIT法人です。
住友商事はかつて大阪港湾エリアの土地開発で事業をスタートするなど不動産には強みがあり、同社は、住友商事が運営する物流不動産「SOSiLA(ソシラ)」物件を中心に投資していく方針です。
SOSiLAシリーズの特徴は機能性に優れたハードと戦略的に物流拠点を展開する住友商事グループのノウハウを吸収した最新鋭の物流不動産です。主に首都圏や関西圏の重要拠点に今後も拠点を増やしていく方針です。
SOSiLAシリーズの物件には庫内作業やトラック運用の効率化のために、物流支援ロボットや無線カメラや位置センサー等が完備されており、物流会社にとって快適に利用できるようになっています。
同社はその他、インダストリアル不動産と題し、データセンターや通信施設、研究施設や向上など物流不動産以外の不動産への投資を行っていく模様です。
上場当初は7物件、取得予定価格765億円の投資を行う予定です。
売上や成長性は?
売上等の情報はありません。また配当政策はREITのため基本配当を出す予定です。配当額は未定です。決算は5月と11月末です。
公募株数 |
総数487,000株 (内、公募487,000株、売出0株) |
OA分 |
24,350株 |
発行済み株数 |
490,000株 |
想定価格 |
100,000円(1株単位・10万円) |
仮条件 |
100,000円~103,000円 |
初値予想 |
95,000円~110,000円 |
想定PER |
未定 |
想定PBR |
未定 |
配当利回り |
未定 |
想定時価総額 |
490億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は511億円と大きく、大幅な初値高騰は難しいでしょう。久しぶりのREIT案件のIPOとなるため、公募割れのリスクは少なそうですが、場合によっては公募割れのリスクについても考慮した方が良さそうです。
区分 |
物件名 |
所在地 |
敷地面積(㎡) (延床面積) |
築年数 |
取得額 (百万円) |
鑑定NOI利回り(%) |
物流不動産 |
SOSiLA横浜港北(準共有持分80%) |
神奈川県横浜市 |
39,041.22 (83,782.32) |
2.0 |
24,840 |
4.5% |
SOSiLA相模原 |
神奈川県相模原市 |
28,576.44 (53,412.85) |
1.3 |
12,820 |
4.8% |
|
SOSiLA春日部 |
埼玉県春日部市 |
24,394.93 (48,420.86) |
0.5 |
10,300 |
5.0% |
|
SOSiLA川越 |
埼玉県川越市 |
11,924.85 (21,818.73) |
0.7 |
4,124 |
5.6% |
|
SOSiLA西淀川Ⅰ |
大阪府大阪市 |
38,024.00 (71,416.86) |
3.2 |
17,470 |
5.1% |
|
インダストリアル不動産 |
北港油槽所(底地) |
大阪府大阪市 |
76,255.99 |
₋ |
3,210 |
5.2% |
南港乗下船ヤード(土地) |
大阪府大阪市 |
56,237.09 |
₋ |
3,800 |
5.1% |
取得する予定の7物件の平均鑑定NOI利回りは4.9%を見込んでいます。不動産の中でも退去リスクが少ない物流不動産や底地等の投資を行っていくため、ある程度安定した配当収入が期待できそうです。今後もSOSiLAシリーズの物流拠点やインダストリアル不動産の取得に努めていく方針です。
株主 |
出資口 |
住友商事株式会社 |
3,000 |
設立当初はメインスポンサーの住友商事が100%株主でした。上場後も株主として二人三脚でビジネスしていきます。
今回は売出がありません。
公募によって調達する約487億円は、物件取得に充てられます。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「SOSiLA物流リート投資法人」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
割当率 |
株数 |
||
主幹事 |
SMBC日興証券 |
-% |
-口 |
幹事 |
大和証券 |
-% |
-口 |
みずほ証券 |
-% |
-口 |
|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
-% |
-口 |
|
野村證券 |
-% |
-口 |
今回の主幹事はSMBC日興証券が務めます。幹事には大手証券会社が名を連ねています。獲得は比較的容易な可能性が高いです。
著者のまとめ
住友商事グループが運営を行う物流不動産に投資するREITの上場です。2019年久しぶりのREIT上場ということから注目を集めていますが、直近のREIT上場案件は非常に調子が悪く公募割れも多い状況です。
ただ、過去に物流系REITが数社上場していますが、上場後の株価は安定して上昇しており、同様に期待される可能性が多いにあります。
また2019年は海外投資家が国内REITを売却しているという話がある一方で、国内投資家が粛々と投資額を増やしており、低金利下の日本における配当収入を目的とした投資を呼び込めています。
今後の市場動向次第ですが、初値は公募価格周辺で収斂し、上場後は上昇していく可能性に期待したいところです。
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