2018年7月24日に東証マザーズ市場へ上場する「バンク・オブ・イノベーション」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
バンク・オブ・イノベーションの上場日は!?期待度は?
企業名 |
バンク・オブ・イノベーション |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
4393 |
事業内容 |
スマートフォンゲームアプリの開発・運営 |
所在地 |
東京都新宿区 |
設立 |
2006年 |
従業員 |
145名 |
会社HP |
http://boi.jp/ |
監査法人 |
トーマツ |
上場日 |
2018年7月24日(火) |
主幹事 |
大和証券 |
BB期間 |
2018年7月6日(金)~2018年7月12日(木) |
価格決定日 |
2018年7月13日(金) |
購入申込期間 |
2018年7月17日(火)~2018年7月20日(金) |
同社はスマートフォン向けゲームの開発を行う企業です。
自社においてオリジナルゲームアプリの開発・配信が行える体制ができており、他の上場しているスマホアプリ会社と比べても混色ない実績を有しています。
学生時代に学生ベンチャー企業の立ち上げを経験し、大学卒業後に同社を設立した樋口智裕社長が率いる同社は業界でも高い評価を受けています。
どんなことをしている会社なの?
(参照:http://boi.jp/business/)
同社は2006年に現社長の樋口智裕氏によって設立されました。樋口社長は青山学院大時代に学生ベンチャー企業の設立に関わり、大学卒業後は個人事業として事業を始めたのちに同社を立ち上げました。
創業時は動画検索サイト「Fooooo」を運営しており、業界でも注目を集めていましたが、2013年に同事業を売却し、スマートフォンアプリゲームへシフトして行きました。
現在は4タイトルのスマホゲームを配信しており、「ミトラスフィア」、「幻獣契約クリプトラクト」、「ポケットナイツ」、「征戦!エクスカリバー」の4タイトルを配信しています。同社のゲームの特徴は、どこか懐かしさを感じるよう、味わい深い2Dグラフィックを用いた映像作りや、人気声優を登用したキャラクターの音声作りという強みがあリます。
それを可能としている点は、早くより優秀なエンジニアの採用を行っており、従業員は145名を抱えていることにあります。よってオリジナル作品として企画から製作までを一貫して取り組む環境が整っています。
売上や成長性は?
|
2013年9月期 |
2014年9月期 |
2015年9月期 |
2016年9月期 |
2017年9月期 |
売上高(百万円) |
873 |
1,928 |
2,023 |
2,300 |
4,001 |
経常利益(百万円) |
25 |
29 |
45 |
△376 |
160 |
当期純利益(百万円) |
22 |
30 |
39 |
△364 |
199 |
純資産額 (百万円) |
40 |
71 |
693 |
329 |
528 |
BPS(円) |
13,830 |
24,290 |
203,647 |
96 |
155 |
EPS(円) |
7,900 |
10,460 |
13,885 |
△107 |
59 |
自己資本比率(%) |
10 |
10.9 |
49 |
22.3 |
21.3 |
ROE(%) |
80 |
54.9 |
10 |
– |
46.6 |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
– |
同社の業績は成長の途中です。売上高は5期連続増収で、利益は2016年9月期は費用コストがかさんでいたため赤字となっていますが、概ね拡大傾向です。また配当政策は拡大重視のため無配を予定しています。
公募株数 |
総数230,500株 (内、公募130,500株、売出100,000株) |
OA分 |
34,500株 |
発行済み株数 |
3,861,500株 |
想定価格 |
870円(100株単位・9万円) |
仮条件 |
未定 |
初値予想 |
2,000円~4,500円 |
想定PER |
約17倍 |
想定PBR |
約5倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
34億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は2.3億円と非常に小さく、時価総額が34億円と大幅な初値高騰が狙えそうです。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
樋口 智裕 |
44.0% |
90日間or1.5倍 |
田中 大介 |
10.5% |
90日間or1.5倍 |
(株)サイバーエージェント |
9.2% |
90日間or1.5倍 |
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 |
8.9% |
90日間or1.5倍 |
(株)Cygames |
5.3% |
90日間or1.5倍 |
MSIVC2012V投資事業有限責任組合 |
5.1% |
90日間or1.5倍 |
JPE第1号(株) |
4.2% |
90日間or1.5倍 |
りそなキャピタル3号投資事業組合 |
3.2% |
90日間or1.5倍 |
HPEジャパンインキュベーション投資事業有限責任組合 |
2.6% |
90日間or1.5倍 |
太田 薫正 |
2.1% |
90日間or1.5倍 |
同社の大株主は樋口社長が筆頭株主です。他上場会社のサイバーエージェントや子会社のCygamesについても同社の株主に名を連ねています。他VCが多く入っている点が特徴です。大株主に公募価格の1.5倍ロックアップがかかっているため、上場後のエグジットについては注意が必要です。
売出は取締役の田中氏のみで、10万株です。
公募によって調達する1.1億円はスマホゲーム開発のための人員採用や過去のゲームタイトル開発に充てた長期借入金返済に充てられる予定です
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「バンク・オブ・イノベーション」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
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|
株数 |
割当率 |
主幹事 |
大和証券 |
-株 |
-% |
幹事 |
SBI証券 |
-株 |
-% |
今回は大和証券が主幹事です。他はネット証券大手のSBI証券のみとなっており、獲得の確率は低いでしょう。
著者のまとめ
IPO市場でも人気なスマホゲーム会社の上場となるため、大幅な初値に期待できそうです。上場時のPERが17倍と高くなく、割安さを感じます。
世界情勢のために日本の株式市場も変動していますが、IPO市場は引き続き活況です。その他樋口社長は過去に有力事業を売却した経験があるなど、実績を残している経営者ということもあり、市場から高い評価を得られることでしょう。
上場が楽しみな会社です。
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