【6698】ヴィスコ・テクノロジーズ新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

20171213日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「ヴィスコ・テクノロジーズ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ヴィスコ・テクノロジーズの上場日は!?

企業名

ヴィスコ・テクノロジーズ

上場市場

東証ジャスダックスタンダード市場

銘柄コード

6698

事業内容

画像処理検査装置の製造・販売

所在地

東京都港区

設立

2003年

従業員

97名

会社HP

http://www.visco-tech.com/

監査法人

新日本

上場日

2017年12月13日(水)

主幹事

みずほ証券

BB期間

2017年11月27日(月)~2017年12月1日(金)

価格決定日

2017年12月4日(月)

購入申込期間

2017年12月5日(火)~2017年12月8日(金)

同社はFA(ファクトリーオートメーション)向けの画像処理検査システムを製造・販売している企業です。

画像処理検査システムは製造業の生産ラインの一助を担い、製品の不良をチェックする際に用いられます。この分野はこれまで人の目を使った「目視検査」が主流でしたが、同社のシステムを活用することで時短・正確・低コストな検品作業が可能となります。

現在働き方改革を推し進めている日本を中心に、工場のFA化を通じて「無駄な人件費のカット」を図っている製造業が多いのが現状です。単純な作業をロボットに任せ、複雑な作業を人間にさせることでより付加価値のついた製品開発を行うためには、同社のような付加価値の高いシステムが需要を増してくることは間違いありません。

特に同社の画像処理検査システムは画像認証における特許をいくつか取得しており、業界内でも高い強みを持っているため、上場を機に高い成長が見込めます。

どんなことをしている会社なの?

同社は「画像一筋」という企業理念を持った「画像処理システム」に特化したメーカーです。

同社は中でもこれまで製造業において重要且つ高い人件費が掛かっていた「検品作業」に着目しました。「検品作業」は商品を良品か不良品かを出荷前に検査するという非常に重要な作業となります。一切手抜きは許されない作業ですが、一方で多くの人件費を消費してしまうという矛盾が生じてしまう作業でもあります。そこで同社は自社の高い技術を用いて「画像処理検品システム」を開発し、多くの会社の製造業向けにシェア獲得に努めています。

同社の画像処理検品システムはカメラやレンズを始め、画像処理ソフトウェアなどを自社で開発を行っている点が特徴です。電子部品業界や半導体業界を始め多くの製造業での導入が進められています

日本国内の製造業はもちろんですが、中国や東南アジアでの製造業からのニーズは高く、多種様々な製品の検品にも対応できる同社の画像処理検品システムはそのニーズを十分に満たすことができるものとなっています。

同社は現在中国、タイ、アメリカに現地法人を有しており、自社の画像処理検品システムの製品販売網を広げています。

その他台湾にも事務所を構えているなど、現在の世界的な流れである「EV」や「FA化」、「AI」等に利用される半導体の製造拠点を中心に拠点を有しています。

同社は画像処理検品システムにおいていくつかの特許を取得しています。まずは「超深度カメラによる全方位立体検査技術」です。通常製品では垂直のカメラ映像での撮影となってしまうため、欠陥を正しく診断できないことが多くありました。一方で同社は人間の目線に近い「斜め」からの診断と全体の焦点が合わせられる技術を生み出し、まさに「人間の目視で検品する」レベルまでに精度を高めることができました。

また表面が少し粒状の突起になっているような梨地であっても、クラック等を人間の目レベルで判断し検出することができる「CrackFinder」という特許も取得しています。

その他高繊細且つ高いピント調整力を有しているカメラを用いて、一度で複数面が検査できる「SegmentDefFinder」技術を有しています。この技術は同時に検品を重ねることで同製品の特徴を記録していく機能を有しているため、形等の不具合も判別することが可能です。

こういった「全方位立体検査」機能を有している同社の検品システムは検品する製品の写真を分割して撮影した上で貼り合わせても寸分の狂いもなく一枚の画像にすることが可能です。このことにより高速検品を高い精度で行うことができるため、製造業にとって高いメリットを提供できると言えましょう。

同社は現社長でアナログ・デバイセズ社やコグネックス社などで画像処理システムに携わっていた足立秀之氏が2003年に設立した会社です。創業時よりFA向けの画像処理検品システムの開発に取り組み、翌年2004年に画像処理検品システムを開発するなど創業以来高い競争力を有しています。

売上や成長性は?

同社の業績はこれからが過渡期に入るところです。

売上については20133月期の売上から翌期は減収となっていますが、着実な成長を見せています。一方利益についても同様のことが言えますが、働き方改革など世界的な流れにおいて同社の付加価値の高いシステムは必要性が高まっていくことが想定されます。まさにここからが過渡期に入るところでの上場ですので非常に期待できます。

配当政策については業績を勘案して出していく予定です。前期決算では1株につき1円の配当を出しており、配当性向は0.5%でした。基本は期末一括配当の方針ですが、上場後の過渡期を踏まえれば大きな配当は見込めません。同社株は配当よりも成長を見込んでの投資がいいでしょう。

公募株数

総数198,800株             (内、公募85,000株、売出113,800株)

OA分

29,800株

発行済み株数

713,500株

想定価格

4,820円(100株単位・48万円)

仮条件

4,720円 ~ 4,920円

初値予想

5,500円~9,840円

想定PER

約17倍

想定PBR

約2.3倍

配当利回り

約0.02%

想定時価総額

34.3億円

今回のIPOによって市場より吸収される金額が11億円ほどで、比較的小さな上場となります。時価総額も50億円未満で公募価格が4,000円台という初値高騰する銘柄の特徴を持っていますので、かなりの期待が持てそうです。

大株主

保有割合

ロックアップ

足立 秀之

31.87%

90日間 or 1.5倍

(株)有沢製作所

9.33%

90日間 or 1.5倍

東 正志

9.05%

90日間 or 1.5倍

三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合   無限責任組合員三菱UFJキャピタル(株)

7.18%

90日間 or 1.5倍

滝沢 義信

5.02%

90日間 or 1.5倍

鈴木 保良

4.24%

90日間 or 1.5倍

GOLDEN ASIA FUND L.P.             GOLDEN ASIA FUND VENTURES LTD.

3.80%

90日間 or 1.5倍

池田 欣吾

3.52%

90日間 or 1.5倍

DBJキャピタル投資事業有限責任組合        無限責任組合員DBJキャピタル(株)

2.87%

90日間 or 1.5倍

ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合

2.87%

90日間 or 1.5倍

同社は高い技術力を持っていることから複数社のVCから出資を受けています。筆頭株主は足立社長となっていますが、第2位には上場会社でありエレクトロニクス関連材料メーカーの有沢製作所が入っています。VCのエグジット案件とも捉えられますのでこの点は初値高騰の弊害になる可能性が高いです。

一方で大株主には90or1.5倍のロックアップが掛かっており、公開株式数の少なさからも公開価格の1.5倍以上は見込めるでしょう。

売出は大株主を含めた13名が売出人となっています。今回の総売出株式数は198,800株であり、総発行株式数の約3割となっています。従って上場後の需給動向を踏まえれば高騰が期待できます。

公募分の約3.6億円の資金は自社のソフトウェア開発に伴う人件費やシステム費等に当てられる予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ヴィスコ・テクノロジーズ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

証券会社名

割当率

株数

主幹事

みずほ証券

90.0%

179,300株

幹事

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

5.0%

9,900株

岡三証券

2.0%

3,900株

いちよし証券

1.0%

1,900株

SBI証券

1.0%

1,900株

岩井コスモ証券

1.0%

1,900株

今回は同社のメインバンクであるみずほ証券が主幹事となっています。その他中堅証券が幹事に名を連ねています。

今回のIPOは当選する確率が非常に少ない希少株になる可能性が高いため、SBI証券等を含めて広く申し込むことをおすすめします。

著者のまとめ

1213日は同社を含めた4社が同時上場を果たします。今年一の盛り上がりを見せるであろう12月のIPO市場の中でも同社の活躍は期待できそうです。

昨今業績を伸ばしているFA企業向けに高い強みを有している同社は国内外問わずにシェアを伸ばしていくことが期待できます。公募株式数も少なくこれからのビジネス展開を考えればテンバーガーに化ける可能性もある会社であると言えましょう。

IPO投資は初値が命とも言われますが、成長し続ける企業であれば数年後に10倍以上の株価をつけていることも十分に考えられます。

特許を有している点も同社の成長性を後押しする材料となりますので、是非とも上場後も含めて動向に注目していきたいものです。

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