【4249】森六ホールディングス新規上場の株価とPTS株価&ADR株価

20171220日に東証1部市場へ上場する「森六ホールディングス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

森六ホールディングスの上場日は!?期待度は?

企業名

森六ホールディングス

上場市場

東証1部市場

銘柄コード

4249

事業内容

化学製品全般の販売を行うケミカル事業および自動車部品の製造販売を行う樹脂加工製品事業

所在地

東京都港区

設立

1916

従業員

4311名(連結)

会社HP

http://www.moriroku.co.jp/

監査法人

あずさ

上場日

20171220日(水)

主幹事

野村證券

BB期間

2017124日(月)~2017128日(金)

価格決定日

20171211日(月)

購入申込期間

20171212日(火)~20171215日(金)

同社は東京に本社を構えるケミカル事業と樹脂加工製品事業を行う事業会社を傘下に抱える持株会社です。

事業としては肥料や自動車材料、コーティング材などの化学品や合成樹脂製品の製造・販売を行うケミカル事業と、自動車向けの樹脂製品の製造・販売を行う樹脂加工製品事業の2本柱でビジネスしております。

同社の創業は同社の前身である森六商店が設立した1916年ですが、会社の源流を踏まえた創業は1663年に遡ります。2018年で創業355周年を向かえる超老舗企業のIPOとなります。

どんなことをしている会社なの?

同社はケミカル事業と樹脂加工製品事業を行う中核会社2社を傘下に抱える持株会社です。本社は東京都ですが、源流は四国・徳島県にあります。まずは沿革を見ていきます。

同社は1663年(寛文3年)に阿波徳島で誕生しました。当時の日本は江戸時代で、4代目将軍・徳川家綱の時代です。創業時は藍の原料や肥料の販売を取り扱い、現在のビジネスに繋がっています。

徐々に年を追うごとに海外からの合成染料や工業薬品の輸入等を行うようになり、大正5年の1916年に本社・徳島、支店を大阪・東京に構える「森六商店」を設立します。

森六商店設立時は食品用防カビ剤等のケミカル事業が中心でしたが、1949年に合成樹脂の取り扱いを始めてから樹脂加工製品事業が立ち上がります。1958年に当時駆け出し中の本田技研工業(現・ホンダ)と共同開発で、人気二輪・スーパーカブの外装部品に同社の樹脂を使用したことから、自動車向けの樹脂製品の製造を始めていきます。

2013年に同社は創業350周年を迎えており、日本の中でも老舗企業に当たります。

事業についてみていくと、ケミカル事業は上記のような電機・電子材料、自動車材料、コーティング、ファインケミカル等の化学製品製造・販売を行っています。中核企業である「森六ケミカルズ」が中心を担っています。

現在は創業の地の徳島を始めとする日本全国に拠点を構えており、早くから海外進出についても積極的に行っています。

同社のケミカル事業は、商社機能とメーカー機能が併存しているという他社よりも高い強みを有しています。

ケミカル事業以上に売上を稼いでいる事業が「樹脂加工製品事業」です。1958年にホンダと共同で製品開発を行ってから60年以上の関係を続けている事業です。

車の中にあるセンターパネルやグローブボックス、外装のグリルやスポイラーなどの樹脂を用いているところの製品製造および販売を行っています。ホンダ向けに強い会社ですが、2018年度からドイツ・フォルクスワーゲン社に対して本格的販売を拡大する予定です。

こちらは中核会社「森六テクノロジー」が中心となってビジネスをしています。自動車やバイクに用いられていることもあり、世界の自動車工場がある地域に子会社および工場を有しており、長年の経験から自動車メーカーに対してアドバイスすることもあるようです。

近年の自動車の低燃費化には軽量化が必須で、これまで使用していた鉄から樹脂へのシフトが進んでいくことを考えれば同社のビジネスは引き続き拡大していくことが想定されます。

自動車向けには高いシェアを有している同社ですが、ケミカル事業においても子会社の四国化工が生産する上記の「機能性点滴バッグ」など競争力の高い製品作りに定評があります。一つの袋の中に4室作り、薬剤をそれぞれに独立させることで品質を保つことができます。利用時に力を入れて袋を押すだけで薬剤が混ざるようになり、適切な薬剤投与に寄与しています。

今後の事業計画や海外での勢力拡大にIPOは不可欠であったようで、今回の上場に繋がっています。

売上や成長性は?

同社の業績は比較的安定しているといえます。

売上はほぼ平坦な傾向を見せていますので、心配するような経営悪化には繋がりにくいといえます。一方利益は当期純利益ベースで前期は大幅な減益を出しています。これは樹脂加工製品事業において、鈴鹿工場の減損処理を行ったことが要因です。一時的なものなので大きな心配は要らないでしょう。

連結ベースで見ると、売上高は樹脂加工製品事業で62%、ケミカル事業が38%となっており、自動車向けの事業が同社を支えているといえます。利益についても樹脂加工製品事業が82%と同社を支える屋台骨となっています。ケミカル事業は利幅が狭い中、高付加価値商品の開発等で利益を伸ばしていく予定です。

ケミカル事業と樹脂加工製品事業双方ともに景気に左右されやすい事業であるといえますが、樹脂加工製品事業は上得意のホンダが存在するところに依存しているとも言えます。同社の業容拡大には販路拡大は不可欠です。

業暦が長い同社は配当をこれまでも出してきています。配当性向についての言及はありませんが、年1回期末配当を予定しています。前期は45円配当を出しておりますが、平成29104日付けで2分割しているため、上場時の株数で想定すると22.5円です。想定価格が2,610円ですので、前期の配当利回りは0.86%であったといえます。今期についても1%前後の配当ではないかと想定されます。

公募株数

総数3,400,000株             (内、公募1,228,000株、売出2,172,000株)

OA

510,000

発行済み株数

16,960,000

想定価格

2,610円(100株単位・26万円)

仮条件

2,610円 ~ 2,700

初値予想

2,700円~3,000

想定PER

43

想定PBR

0.8

配当利回り

0.86%前後

想定時価総額

442億円

今回のIPOによって市場より吸収される金額が102億円と多く、初値の高騰が期待できません。しかしながら上限で価格決定されれば機関投資家からの評価が高いということのお墨付きなので堅調な初値をつけてくることが想定されます。過去に直接1部上場の銘柄には自動車向けに強みを持っているツバキ・ナカシマなどもあり、上場後の堅調な値動きをした銘柄も多くあります。同社も同じような匂いがします。

株主名

保有割合

ロックアップ

森六ホールディングス(株)

12.69%

 

森六従業員持株会

10.70%

90日間

三井化学(株)

8.35%

90日間or1.5

三井物産(株)

6.65%

90日間or1.5

森 茂

6.35%

90日間

本田技研工業(株)

4.67%

90日間or1.5

(株)三井住友銀行

3.13%

90日間or1.5

(株)りそな銀行

3.13%

90日間or1.5

森 俊武

3.10%

90日間

(株)阿波銀行

3.10%

90日間or1.5

大株主を見ると筆頭株主は金庫株の約13%になります。その他従業員持株会や取引会社、銀行が名を連ねています。創業家の森家についても株式を有していることがわかります。一般的には社歴の長い会社は売出100%になる傾向がありますが、同社の場合売出6割ほどと資金調達を優先しています。この点はIPOとして評価できるといえます。

また今回は大株主に対して90日間のロックアップ制限がかかっております。ただし森家の創業家以外には公開価格の1.5倍のロックアップも付与されています。総発行株式数の約2割のみ市場に出回るため、需給面では比較的タイトな動きを見せるでしょう。

売出は銀行や創業家親戚等の11名が応じており、217.2万株の売出しとなっています。上場後も基本株主構成は変わりません。

公募分で調達する43億円は連結子会社の投融資資金やシステム投資に当てられる予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「森六ホールディングス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

証券会社名

割当率

株数

主幹事

野村證券

85.00%

2,890,000

幹事

SMBC日興証券

8.10%

275,400

岡三証券

2.00%

68,000

むさし証券

2.00%

68,000

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

1.20%

40,800

SBI証券

1.20%

40,800

みずほ証券

0.50%

17,000

今回は大手の野村證券が主幹事を務めており、85%の割当があります。

その他にネット証券等も名を連ねていますが、比較的当選確率が高い公募となるため申し込めば当たるかもしれません。

著者のまとめ

創業350年以上の老舗企業が上場してきます。本社は東京ですが、源流は四国・徳島であり、地方を代表する企業の上場であるといえます。

ホンダ向けに自動車の樹脂部品で業容拡大してきた同社ですが、早くから海外への進出にも積極的であったため、信用度が上がる今回のIPOを足掛けにより高い成長を期待できます。

徳島といえば製薬メーカーの大塚ホールディングスも徳島銘柄であり、上場後の値動きを踏まえると地域に貢献した部分があるのは否めません。

同社も同様の可能性も秘めていますので、意義のあるIPOとして投資することも一つではないでしょうか。

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