【7057】エヌ・シー・エヌ新規上場で気になる株価は!?

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2019年3月14日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「エヌ・シー・エヌ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

エヌ・シー・エヌの上場日は!?期待度は?

企業名 エヌ・シー・エヌ
上場市場 東証ジャスダックスタンダード市場
銘柄コード 7057
事業内容 木造耐震設計並びにその設計に基づく構造部材の販売
所在地 東京都港区
設立 1996年
従業員 87名
会社HP https://www.ncn-se.co.jp/
監査法人 太陽
上場日 2019年3月14日(木)
主幹事 野村證券
BB期間 2019年2月26日(火)~2019年3月4日(月)
価格決定日 2019年3月5日(火)
購入申込期間 2019年3月6日(水)~2019年3月11日(月)

同社は木造耐震設計および構造加工品のOEM販売を行う企業です。

主に木造戸建てに構造計算を用いた「SE構法」の普及に努めている企業であり、建設業としての側面はあるものの、サービス提供を行う会社です。ジャスダック上場銘柄ですが、陰ながら上昇する可能性が大いにある銘柄です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.ncn-se.co.jp/se/se_summary/)

同社は1996年に岐阜県美濃加茂市にて創業した会社です。当地のセブン工業と日商岩井(現・双日)の合弁会社として設立された同社ですが、当時阪神淡路大震災にて多くの木造戸建てが倒壊した時期であり、倒壊の可能性が少ない安心した木造住宅を提供すべく創業来「SE構法」にこだわった事業展開を行ってきました。

SE構法とは、アリーナや体育館など大規模木造建築物に用いられる「構造計算」を住宅にも活用する工法で、RC工法で用いられることの多い「ラーメン構造」を木造に用いることで、柱の数を減らすことで生まれる大空間や大開口の木造住宅の建築を可能としています。

同社はSE構法に当たった設計やノウハウを工務店に提供し、自社企画のSE構法用建材のOEM品を提供する形でビジネスを行っています。

これまでは戸建て住宅に対する耐震基準が曖昧であり、かつ大工によっては家の構造自体がまちまちであったため、住宅購入者としては見えない不安があったといえますが、SE構法を導入することで、耐震基準を計算の上、施行者の腕に左右されない安心感のある木造住宅を建築することができるため、徐々にシェアを伸ばしています。

また国としても耐震改修促進法が施行されたこともあり、耐震性に対する周囲の目が強くなってきています。同社には大きな追い風となっています。

売上や成長性は?

2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期
売上高(百万円) 6,055 5,621 5,533 5,894 6,083
経常利益(百万円) 280 98 199 164 229
当期純利益(百万円) 101 71 108 126 169
純資産額 (百万円) 503 563 686 898 1,046
BPS(円) 251,302 281,636 27,347 350 410
EPS(円) 50,686 35,710 5,074 50 68
自己資本比率(%) 15 19 22.3 25.7 27.5
ROE(%) 22.2 13.4 17.3 15.3 17.8
配当性向(%) 9.9 28.0 19.7 18.8 40.4

業績については、横ばいではあるものの安定した売上と利益を残しています。配当については内部留保と並行して配当を出していく方針です。前期の配当利回りは約2.6%と割と高い配当利回りでした。今後は1%~2%を挟んだ配当が予想されます。

公募株数 総数800,000株             (内、公募560,000株、売出240,000株)
OA分 120,000株
発行済み株数 3,069,000株
想定価格 700円(100株単位・7万円)
仮条件 700円~800円
初値予想 950円~1,300円
想定PER 約13倍
想定PBR 約2倍
配当利回り 約2.6%
想定時価総額 22億円

今回の上場にあたっての吸収金額は6.4億円で、時価総額が21億円です。小型な銘柄となり、かつPERも比較的割安であるため、思った以上の値を付ける可能性があります。また公募価格が3桁台と言うのも伸びしろがあると見受けられます。

株主名 保有割合 ロックアップ
(有)田杉総行 25.89% 90日間
田鎖 郁夫 22.67% 90日間
杉山 恒夫 16.08% 90日間
双日建材㈱ 7.84% 90日間
杉山 義久 7.81% 90日間
山河 和博 3.53% 90日間
伊東 洋路 3.14% 90日間
山川 裕史 1.96% 90日間
鈴間 浩 1.37% 90日間
飯島 靖 1.10%

同社の大株主は創業者の杉山恒夫会長と田鎖社長の資産管理会社である有限会社田杉総行で、26%を保有します。第2位には田鎖社長で23%、3位は杉山会長で16%となっています。

売出は杉山会長を含めた4者、24万株の売出です。大株主の大半には上場後90日のロックアップがかかっていますので、上場時のエグジットリスクは少ないです。ファンドが入っていないため需給はタイトとなり上昇しやすい状況です。

公募は3.5億円の資金調達で、用途は事業システムの更新を含めた事業成長資金として充当される予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「エヌ・シー・エヌ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 野村證券 90.43% 832,000株
幹事 みずほ証券 2.61% 24,000株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2.61% 24,000株
SBI証券 2.61% 24,000株
SMBC日興証券 0.87% 8,000株
エイチ・エス証券 0.87% 8,000株

今回は野村證券が主幹事を務めます。小型案件を担当することが少ない野村證券での案件であるため評価が高いといえます。株式の取得は取れないと考えた方が良いでしょう。

著者のまとめ

2019年上場銘柄のダークホースともいえる同社は非常に面白みがある銘柄です。

地震が多い日本における木造建築の根底を覆す構法を顧客に提供するための活動を積極的に行っており、協力会社も増えてきています。

タワーマンションが人気な今日ではあるものの、戸建て住宅の購入を検討される方は安定的に存在するため、同社のビジネスが拡大する可能性は大いにあります。

低位株かつ割安銘柄として注目を集めそうです。

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