【7048】ベルトラ新規上場で気になる株価は!?

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2018年12月25日に東証マザーズ市場へ上場する「ベルトラ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

ベルトラの上場日は!?期待度は?

企業名 ベルトラ
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 7048
事業内容 海外・国内の現地体験型オプショナルツアー専門のオンライン予約サイトの運営
所在地 東京都中央区
設立 1991年
従業員 239名
会社HP https://www.veltra.com/jp/
監査法人 トーマツ
上場日 2018年12月25日(火)
主幹事 野村證券
BB期間 2018年12月6日(木)~2018年12月12日(水)
価格決定日 2018年12月13日(木)
購入申込期間 2018年12月14日(金)~2018年12月19日(水)

同社は国内・海外旅行に伴うオプショナルツアーを専門的に扱う旅行会社です。

近年海外旅行に行かれる方が増えている中、事前に現地での体験型ツアーを希望する方が増えており、時代のニーズに応えるサービスの提供を行っている会社です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.veltra.com/jp/)

同社は1991年に設立した会社で、創業当初はゴルフ場予約サイト「GORA」を運営していました。

徐々に伸びていた2003年に楽天へ同事業を譲渡しました。その後2004年から現在のビジネスである現地体験ツアーを扱うサイトを開始し、2012年にサイト名および社名をベルトラに変更しました。

同社のサイト「VELTRA」は、日本含む世界145各国、約5,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアーやレストラン、アクティビティ等の予約を同サイトで予約できるようになっています。また英語、中国語、韓国語にも対応しておりグローバルに展開しています。

平成29年12月期の月間平均Visit数は337万人、会員数は243万人を抱えており、代表的なオプショナルツアーサイトになりつつあります。

売上や成長性は?

2013年12月期 2014年12月期 2015年12月期 2016年12月期 2017年12月期
売上高(百万円) 775 1,095 1,584 2,313 2,826
経常利益(百万円) 201 388 401 △169 36
当期純利益(百万円) 181 326 227 △715 35
純資産額 (百万円) 638 964 1,191 318 538
BPS(円) 31,880,343 48,187,442 59,558,197 12 20
EPS(円) 316,488 16,307,099 11,370,755 △25 1
自己資本比率(%) 41.9 44.5 41.7 7.9 14.7
ROE(%) 28.4 33.8 19.1 8.4
配当性向(%)

同社の業績は順調に業績を伸ばしています。売上高は5期連続増収で順調に伸びています。一方利益は2016年12月期で大幅赤字を計上しています。これは当時の為替変動による損失と子会社の貸倒引当金繰入額によるもので、一時的なものです。配当政策は業績拡大に向けた内部留保優先のため当面無配です。

公募株数 総数3,120,000株             (内、公募1,500,000株、売出1,620,000株)
OA分 468,000株
発行済み株数 28,110,000株
想定価格 360円(100株単位・4万円)
仮条件 360円~384円
初値予想 420円~500円
想定PER 約289倍
想定PBR 約10倍
配当利回り なし
想定時価総額 101億円

今回の上場にあたっての吸収金額は13億円で、時価総額は101億円と中規模案件です。旅行会社の上場はいくつか出ていますが、オプショナルツアーに特化している点からも他社と差別化を図れそうです。ただし公開価格が3桁台と小さいため大幅な上昇は見込みにくいといえます。

株主名 保有割合 ロックアップ
Paxalan S.à r.l. 35.11% 90日間or1.5倍
齊藤 精良 15.25% 90日間
(株)プレンティー 13.49% 90日間or1.5倍
永島 徹三 11.70% 90日間or1.5倍
二木 渉 7.62% 6ヶ月
澁谷 剛 5.12% 90日間or1.5倍
SBI Ventures Two(株) 3.90% 90日間or1.5倍
萬年 良子 1.83% 6ヶ月
倉上 智晴 0.82% 6ヶ月
マルタスインベストメント1号投資事業有限責任組合 0.72% 90日間or1.5倍

大株主は、ルクセンブルクに籍を置く「Paxalan S.à r.l.」で35%を有します。第2位創業者の齊藤精良氏で15%を持っています。その他役員・従業員およびVC等が名を連ねています。

株主構成はやや複雑ですが、大半の株主には90日もしくは公募価格1.5倍のロックアップ制限がかかっているため、上場後しばらくは上昇方向に進むことが考えられます。

今回の売出は第3位の(株)プレンティーと齊藤氏、永島氏の3者で162万株です。売出を行いますが、引き続き株主構成は大きく変わらず、ロックアップもかかっているためある程度いい動きをしていくことが考えられます。

公募によって調達する4.9億円は基幹システム更新費用やプロモーション費用、人材採用費に充てられる予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「ベルトラ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 野村證券 88.70% 3,182,400株
幹事 SMBC日興証券 3.48% 124,800株
SBI証券 3.48% 124,800株
みずほ証券 2.61% 93,600株
マネックス証券 0.87% 31,200株
松井証券 0.87% 31,200株

今回は野村證券が主幹事です。大手証券会社が幹事に出ている他、ネット証券のSBI証券、マネックス証券、松井証券が幹事に名を連ねていますので、個人投資家向けに注目を集めそうです。

著者のまとめ

国内外問わず旅行者が増加している今日、ツアー旅行を予約せずにオプショナルツアーを別途予約する方も増えています。LCCが発達してきたこともこの需要を押し上げており、同社のビジネスの目付がいいといえます。

ただし海外旅行に伴う為替の変動は業績に影響を与えやすくなっているため、同社株は為替に多少なりとも連動する可能性があります。

株価も小さく個人投資家が手掛けやすい案件ですので、いい動きを見せそうです。

ベルトラ株価、PTS株価、ADR株価はこちら

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