2018年6月21 日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「SIG」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
SIGの上場日は!?期待度は?
企業名 |
SIG |
上場市場 |
東証ジャスダックスタンダード市場 |
銘柄コード |
4386 |
事業内容 |
システム開発及びインフラ・セキュリティサービスの提供 |
所在地 |
東京都千代田区 |
設立 |
1991年 |
従業員 |
370名 |
会社HP |
https://www.sig-c.co.jp/ |
監査法人 |
あずさ |
上場日 |
2018年6月21日(木) |
主幹事 |
岡三証券 |
BB期間 |
2018年6月4日(月)~2018年6月8日(金) |
価格決定日 |
2018年6月11日(月) |
購入申込期間 |
2018年6月13日(水)~2018年6月18日(月) |
同社は独立系IT企業として情報システム、産業制御システム等のシステム開発を行っている会社です。
公的年金等の官公庁向けシステムや、産業ロボットの制御用システム組み込み等に高い強みを持っています。
足元フィンテックの流れがある中、同社は早くよりシステム開発に取り組んでいる実績があるため、上場を機に信用度を高めていくことが想定されます。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.sig-c.co.jp/services/software.php?s=gps_keitai_position.html)
同社は1991年に旧住友金属工業グループからの出資で誕生した企業であり、2000年にグループからの独立を果たしました。
創業以来、情報システム等の開発・運営を行ってきており、鉄鋼生産におけるプロセスシステム開発やGPS活用の位置情報システム等の開発を行ってきました。
また官公庁向けシステムにも強みを持っており、各種証明書自動発行システムや年金、人事給与システム等の開発を手がけてきました。
近年のフィンテックの流れにも早くから乗り出しており、そのほかクラウドサービスもアマゾンが運営するAWSを活用したシステムを提供しています。今回の上場を一つのステップとして信用度を高めることによる顧客獲得が見込まれます。
売上や成長性は?
|
2013年3月期 |
2014年3月期 |
2015年3月期 |
2016年3月期 |
2017年3月期 |
売上高(百万円) |
2,839 |
2,929 |
3,435 |
3,504 |
3,548 |
経常利益(百万円) |
98 |
104 |
128 |
110 |
217 |
当期純利益(百万円) |
△206 |
52 |
70 |
110 |
136 |
純資産額 (百万円) |
141 |
193 |
264 |
376 |
509 |
BPS(円) |
35,535 |
48,596 |
66,326 |
236 |
320 |
EPS(円) |
△51,842 |
13,061 |
17,681 |
70 |
86 |
自己資本比率(%) |
12 |
15 |
19 |
24.9 |
31.3 |
ROE(%) |
– |
31 |
31 |
33.6 |
30.8 |
配当性向(%) |
– |
– |
– |
– |
– |
同社の業績推移ですが、5期連続の増収増益基調となっております。収益性については悪くないでしょう。同社の売上高の24%は日立グループ、16%はパナソニックグループと強力な取引顧客を抱えています。配当政策は先行投資優先のため無配です。
公募株数 |
総数298,000株 (内、公募150,000株、売出148,000株) |
OA分 |
44,700株 |
発行済み株数 |
1,794,000株 |
想定価格 |
2,000円(100株単位・20万円) |
仮条件 |
1,600円~2,000円 |
初値予想 |
3,500円~5,000円 |
想定PER |
約26倍 |
想定PBR |
約5倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
36億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は7億円と非常に小さく、初値高騰が狙えます。また時価総額が36億円と小ぶりの為、事業内容と規模を考えても大幅な初値が見込めそうです。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
(株)IGカンパニー |
36.26% |
180日間 |
石川 純生 |
18.03% |
180日間 |
八田 英伸 |
5.84% |
180日間 |
(株)ぬ利彦 |
3.99% |
90日間or1.5倍 |
迫田 敏子 |
3.59% |
90日間or1.5倍 |
(株)リログループ |
3.37% |
90日間or1.5倍 |
(株)CIJ |
3.33% |
90日間or1.5倍 |
久保 一彦 |
3.33% |
|
スタンフォードインターネットソリューションズ(株) |
3.02% |
|
(株)テプコシステムズ |
2.88% |
|
同社は社長の石川純生氏が約18%と資産管理会社で36%を有しており、その他役員・従業員、取引企業が株主に名を連ねています。
売出は石川氏を含めた7人、約14.8万株となっています。
公募によって調達する2.7億円は人材採用とシステム開発の外注費等に充てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「SIG」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
|
割当率 |
株数 |
主幹事 |
岡三証券 |
268,600株 |
90.1% |
幹事 |
SBI証券 |
8,900株 |
3.0% |
SMBC日興証券 |
5,900株 |
2.0% |
|
みずほ証券 |
5,900株 |
2.0% |
|
いちよし証券 |
2,900株 |
1.0% |
|
極東証券 |
2,900株 |
1.0% |
|
東洋証券 |
2,900株 |
1.0% |
今回は中堅証券の岡三証券が主幹事を務めています。その他完全抽選のSBI証券等が名を連ねていますので、割り当てられる可能性は非常に低いです。申し込めるのであれば全力で申し込む価値があります。
著者のまとめ
銘柄としてはフィンテックや産業ロボット関連銘柄として注目を集めそうです。元々は住金系のSIerでしたが、現在は独立系として官公庁向けにも強みを発揮している点からも業容が今後も安定していくことが多いに想定されます。
特に産業ロボットの高度化には高度なシステムが必要となり、開発に強みのある同社が上場によって獲得した資金を用いて有能な人材の確保ができてくれば自ずと高い成長をし続けることが想定されます。
株数が非常に少ない為初値の大暴騰が期待できそうですので、上場後も注目していきたいです。