2018年7月4日に東証マザーズ市場へ上場する「ロジザード」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
ロジザードの上場日は!?
企業名 |
ロジザード |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
4391 |
事業内容 |
在庫管理システムのクラウドサービスによる提供 |
所在地 |
東京都中央区 |
設立 |
2001年 |
従業員 |
72名 |
会社HP |
https://www.logizard.co.jp/ |
監査法人 |
あずさ |
上場日 |
2018年7月4日(水) |
主幹事 |
野村證券 |
BB期間 |
2018年6月18日(月)~2018年6月22日(金) |
価格決定日 |
2018年6月25日(月) |
購入申込期間 |
2018年6月26日(火)~2018年6月29日(金) |
同社はクラウドを活用し倉庫の在庫管理等が可能としたシステムの運営を行っている企業です。
ECが普及している現代に置いて、EC事業者の倉庫や在庫の管理が複雑化してきている中、作業効率をあげるためのシステム開発を行っている点に同社の特色があります。
上場規模も小さく大いに期待されるIPO銘柄です。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.logizard.co.jp/service/)
同社は2001年に現・アダストリアでアウトレット事業の立ち上げや在庫管理システム事業を行っていた現社長の金澤茂則氏が筆頭に創業した会社です。
クラウドを活用した在庫管理システム「ロジザードZERO」を中心に提供しており、ハンディターミナルのレンタルを含め、中小企業物流事業者やEC事業者で低コストで導入できるモデルとなっています。
その他オムニチャネルビジネスで対応可能のロジザードOCEや、iPhoneやiPad等を活用しQRコード機能を利用した在庫管理システム「POSぴた-RBM-」の提供も行っています。
現在500社以上のサービス利用企業を有しており、その他経産省から業務委託されている「一般社団法人 サービスデザイン推進協議会」実施のIT導入補助金について同社システムが認められており、今後利用社数の増加が見込まれます。
日本以外には中国でもビジネスを展開しています。
売上や成長性は?
|
2013年6月期 |
2014年6月期 |
2015年6月期 |
2016年6月期 |
2017年6月期 |
売上高(百万円) |
569 |
682 |
853 |
1,010 |
1,074 |
経常利益(百万円) |
19 |
57 |
69 |
74 |
88 |
当期純利益(百万円) |
12 |
38 |
50 |
47 |
57 |
純資産額 (百万円) |
130 |
168 |
229 |
282 |
340 |
BPS(円) |
29,433 |
38,099 |
46,210 |
109 |
131 |
EPS(円) |
2,657 |
8,666 |
11,027 |
19 |
22 |
自己資本比率(%) |
33 |
36.1 |
47 |
56 |
62.1 |
ROE(%) |
10 |
25.6 |
25 |
18.2 |
18.2 |
配当性向(%) |
- |
- |
- |
- |
- |
同社の業績推移右肩上がりで売上高・利益共に5期連続増収増益となっています。配当政策は内部留保を優先するため無配を予定しています。
公募株数 |
総数830,000株 (内、公募400,000株、売出430,000株) |
OA分 |
124,500株 |
発行済み株数 |
3,061,500株 |
想定価格 |
770円(100株単位・8万円) |
仮条件 |
800円~900円 |
初値予想 |
2,000円~4,500円 |
想定PER |
約42倍 |
想定PBR |
約4倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
24億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は7億円と小さく、時価総額が24億円ととても小さいため、大幅な初値高騰を期待できるサイズ感です。ただし仮条件の上限が900円と小粒なため、セカンダリー投資として面白いサイズと言えましょう。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
フューチャー(株) |
31.3% |
90日間 |
金澤 茂則 |
12.6% |
90日間 |
小川 武重 |
10.5% |
|
(株)コンテック |
10.1% |
90日間 |
創歩人ホールディングス(株) |
7.87% |
90日間 |
金澤 卓美 |
2.62% |
|
遠藤 えみ子 |
2.62% |
90日間 |
遠藤 寛志 |
2.62% |
90日間 |
遠藤 史織 |
2.62% |
90日間 |
吉野 明寿 |
2.09% |
90日間 |
同社は上場会社で資本提携している「フューチャー」と「コンテック」が大株主に名を連ねていますが、基本的に金澤社長及び役員中心に保有されています。
売出は金澤社長の資産管理会社を含め7者、43万株です。
公募によって調達する2.8億円はシステム開発資金及びクラウド監視機能を含めた運転資金に充てられる予定です
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「ロジザード」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
|
|
株数 |
割当率 |
主幹事 |
野村証券 |
871,500株 |
91.3% |
幹事 |
SMBC日興証券 |
33,200株 |
3.5% |
みずほ証券 |
16,600株 |
1.7% |
|
SBI証券 |
16,600株 |
1.7% |
|
岡三証券 |
16,600株 |
1.7% |
今回は業界大手の野村證券が主幹事です。株数が非常に少なく、公開価格も低いため大幅高騰した場合の身入りは少ないでしょう。野村證券主幹事の小型株IPOのため信用度としても高いでしょう。
著者のまとめ
6月上場の中でも小粒銘柄ですが、将来的に大化けする銘柄になる気配を感じます。EC事業の拡大と同時にロジスティック施設も彼方此方で建設されており、益々需要がましてくることが想定される物流業界ですが、一方で複雑な在庫管理が必要となるため、同社の効率化を図れるシステムへの需要はより増してくると想定されます。
IPO銘柄としては初値ばかりを期待されがちですが、上場後により高い成長を遂げるようなビジネスモデルではないかとワクワクしています。
プライマリーでもらえなかったとしてもセカンダリーでぜひ投資をして行きたい銘柄です。国策の一つでもあるIT導入補助金を有効活用している点からも注目される銘柄になると思われます。