【5699】イボキン新規上場で気になる株価は!?

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201882日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「イボキン」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

イボキンの上場日は!?

企業名

イボキン

上場市場

東証ジャスダックスタンダード市場

銘柄コード

5699

事業内容

解体事業、環境事業および金属事業による総合リサイクル事業

所在地

兵庫県たつの市

設立

1984年

従業員

130名

会社HP

https://www.ibokin.co.jp/

監査法人

あずさ

上場日

2018年8月2日(木)

主幹事

東海東京証券

BB期間

2018年7月17日(火)~2018年7月23日(月)

価格決定日

2018年7月24日(火)

購入申込期間

2018年7月25日(水)~2018年7月30日(月)

同社は廃棄物の収集・処理・リサイクルを手掛ける総合リサイクル企業です。

リサイクル企業としてISO14001等の国際規格を取得するなど、環境に対する意識の高い企業で、兵庫県を中心に事業を拡大しています。

リサイクル事業に対する市場の評価も高いため上場が楽しみな会社です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.ibokin.co.jp/

同社は1984年に兵庫県に揖保川金属株式会社として創業しました。

創業以来産業廃棄物の運搬および処分を中心にビジネス展開し、近畿および中国エリアでのシェアを拡大していました。

同社の強みは金属リサイクル事業はもちろんですが、解体事業も行っており、建設構造物の解体から運搬、リサイクルまでワンストップで行うことで、迅速かつ低コストで金属資源等の再利用可能資源の獲得が用意と容易となっています。

今後は希少金属であるリチウム等の需要が世の中で増してくることが想定されるため、同社のビジネスチャンスは増してくることが想定されます。

また同社は同業の他社6社(リバーホールディングス株式会社、株式会社エンビプロ・ホールディングス、株式会社やまたけ、株式会社中特ホールディングス、株式会社マテック、株式会社青南商事)と包括業務提携を結んでおり、業界内での連携が取れている点からも安定した業容が期待できそうです。

社長の高橋克実氏が2007年に就任以来、同社は積極的な事業展開を行っています。

売上や成長性は?

 

2013年12月期

2014年12月期

2015年12月期

2016年12月期

2017年12月期

売上高(百万円)

5394

5854

5073

4144

5700

経常利益(百万円)

155

150

165

91

278

当期純利益(百万円)

79

35

40

46

200

純資産額 (百万円)

1012

1,047

1,129

1,184

1,395

BPS(円)

1,265,544

1,309,287

1,412

1,042

1,228

EPS(円)

98,152

43,742

49

41

176

自己資本比率(%)

37

39

43

45.7

38.7

ROE(%)

8

3

4

4

15.5

配当性向(%)

同社の業績推移ですが、市況によって変動が大きいビジネスのため波があります。特に2016年度は原油価格の下落や資源価格の下落があったため業績を押し下げていますが、比較的成長段階にはあると言えます。配当については内部留保中心となるため無配が予想されています。

公募株数

総数624,000株             (内、公募484,000株、売出140,000株)

OA分

93,600株

発行済み株数

1,620,000株

想定価格

1,760円(100株単位・18万円)

仮条件

1,760円~1,930円

初値予想

2,000円~2,700円

想定PER

約14倍

想定PBR

約1.3倍

配当利回り

なし

想定時価総額

29億円

今回の上場にあたっての吸収金額は13億円と中規模で、初値割れのリスクは少なそうですが、大幅高騰まではいかないと思われます。

株主名

保有割合

ロックアップ

HS興産(株)

39.51%

180日間

(株)イボキン

29.88%

 

高橋克実

13.58%

180日間

髙橋勇史

8.64%

180日間

イボキン従業員持株会

3.95%

 

山﨑喜博

1.23%

180日間

髙橋守

1.11%

180日間

髙見武志

0.86%

180日間

(株)エンビプロ・ホールディングス

0.37%

 

リバーホールディングス(株)

0.37%

 

同社は高橋社長と資産管理会社が併せて50%の過半数を有する筆頭株主になります。あとは取締役で構成されています。金庫株も約3割保有しています。その他包括業務提携をしている他6社についても同社株を保有する株主です。

今回の売出は高橋社長と前社長の高橋勇史氏の2者で、14万株になっています。

公募によって調達する7.7億円は全額設備投資に充てられる予定です。特に基幹システムの更新や金属破砕機器、建機等の更新に充てられる予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「イボキン」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

東海東京証券

661,500株

92.2%

幹事

SBI証券

31,200株

4.4%

SMBC日興証券

12,500株

1.7%

エース証券

6,200株

0.9%

岩井コスモ証券

6,200株

0.9%

今回は中堅証券の東海東京証券が主幹事です。近年リサイクル関連銘柄の盛り上がりが大きく、同社株も同様に注目されることが予想されます。その一方で、元々の株主の数が少なかったため、上場に際して株主数の確保のために1株主あたりの配分が少なくなることが想定されます。

SBI証券の完全抽選であれば申し込みが容易です。

著者のまとめ

イボキンの高橋社長は若くして京セラの名誉会長の稲盛和夫氏が行う「盛和塾」に参加しており、経営ノウハウを兼ね備えた人物です。

印象が悪くなってしまいそうな産廃処理業者という概念を捨て、限りある資源の再利用を可能とするビジネスを考えている点は高く評価をしてもいいでしょう。

同業で直近上場したミダックや要興業も上場後は比較的上昇しているという先行事例があるため、同社株も期待できるでしょう。

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