2017年10月25日に東証マザーズ市場へ上場する「シルバーライフ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
シルバーライフの上場日は!?期待度は?どんな会社なの?
企業名 |
シルバーライフ |
上場市場 |
東証マザーズ市場 |
銘柄コード |
9262 |
事業内容 |
高齢者向けの配食サービスのFC本部運営およびFC加盟店向け食材販売 |
所在地 |
東京都新宿区 |
設立 |
2007年 |
従業員 |
70人 |
会社HP |
http://magokoro-bento.com/ |
監査法人 |
太陽 |
上場日 |
2017年10月25日(水) |
主幹事 |
みずほ |
BB期間 |
2017年10月10日(火)~2017年10月16日(月) |
価格決定日 |
2017年10月17日(火) |
購入申込期間 |
2017年10月18日(水)~2017年10月23日(月) |
2007年に現取締役の戸井氏によって創業された同社は、創業以来高齢者向けの配食サービスを展開してきました。当初は直営店でのサービスを行ってきましたが、フランチャイズモデルを確立し、全国展開を果たしています。
少子高齢化社会の日本にとって、高齢者に対する行政サービスは十分とは言えません。特に食事面に対しては管理栄養士による食事等を高齢者に合わせた形で提供していくことが不可欠なため、同社のビジネスチャンスが転がっていると言えましょう。
店舗数では日本トップである同社は「まごころ弁当」と「配食のふれ愛」の2ブランドをフランチャイズ展開しており、直営店での販売はもちろんのこと、フランチャイズ向けに食材の販売や営業ロイヤリティを受け取る形で経営を行っています。
高齢者ビジネスということで地味な業種ではあるものの、期待値は高い会社であるといえましょう。
どんなことをしている会社なの?
同社は「まごころ弁当」と「配食ふれ愛」の2ブランドを展開しております。両ブランドともに高齢者向けの弁当を配食しております。老人ホーム等からの受注はもちろんですが、ご自宅で住まれている高齢者に向けても1つから注文ができるビジネスを行っております。
特徴なのが高齢者一人ひとりに合わせて食材や調理方法を変えることができる「柔軟性」を持ち合わせている点です。カットの仕方も高齢者の状態に応じて細かく変更することができます。
同社は2017年7月末現在で全国563店舗まで展開しており、その店舗拡大を支えるものとして群馬県にある自社のセントラルキッチン工場が挙げられます。
顧客が高齢者ということもあり、食材の製造には万全を期して行うためにも自社のセントラルキッチンで調理を行い、各店舗に配送されていきます。味の安定性はもちろんのこと、無菌状態での製造のため、高齢者にも安心して食べてもらえる環境ができました。
非上場ながらも大幅な設備投資の甲斐もあり、日本で一番の高齢者向け配食サービスを展開するまでに至りました。店舗数の展開は年々右肩上がりです。
自社直営店はもちろんですが、フランチャイズ店舗への食材の提供を行っており、直近では「冷凍弁当」の開発を行いOEM向け(生産委託)で提供しております。
上場による資金調達額は約11億円であり資金用途としては「冷凍冷蔵倉庫兼物流センターの建設」および「社員寮の建設」、「第2食品工場の建設」に充てる予定です。
同社は現社長の清水貴久氏および役員の資産管理会社「株式会社近江屋」にてそれぞれ約46%を保有しており、そのほかは従業員に分けられております。株主にVC(ベンチャーキャピタル)等いないため、エグジット銘柄(手仕舞いする銘柄)ではなく、企業成長のステップとしての上場であると考えられます。
売上や成長性は?
業績面においては直近急成長を遂げております。
売上高は年々増加傾向にあり、次期決算においても前年度を上回る売上が期待できます。
利益は2014年度までは横ばいを続けておりましたが、2015年度より急激な右肩上がりを見せており、設備投資の成果と店舗増加に伴って利益が増加してきております。
サービス業にあたる同社は配当を出してはいません。成長過渡期に入っている同社は業容の安定が図れるまでは配当を出さないと思われます。ただし状況によっては配当を出せるよう定款には規定されています。
公募株数 |
総数650,000株 (内、公募500,000株、売出150,000株) |
OA分 |
97,500株 |
発行済み株数 |
2,506,000株 |
想定価格 |
2,400円(100株単位・24万円) |
仮条件 |
2,300円~2,500円 |
初値予想 |
2,800円~3,500円 |
想定PER |
約20倍 |
想定PBR |
約3.1倍 |
配当利回り |
なし |
想定時価総額 |
60.1億円 |
今回のIPOによって市場より吸収される金額が18億円ほどであり、発行株数の4分の1程度が市場に出てくる計算となります。浮動株が非常に少ないため一度火がつくと上昇していく銘柄になるでしょう。ただし業種としては若干地味であるため初値の大幅急騰は考えにくいでしょう。
株主名 |
保有割合 |
ロックアップ |
清水 貴久(社長) |
46.44% |
90日間or1.5倍 |
(株)近江屋 |
46.44% |
90日間or1.5倍 |
戸井 丈嗣 |
0.40% |
|
青沼 勝秀 |
0.31% |
|
片寄 達哉 |
0.29% |
|
大瀬 安昭 |
0.28% |
|
シルバーライフ社員持株会 |
0.28% |
|
岡崎 弘 |
0.27% |
|
中谷 顯嗣 |
0.26% |
|
加瀬 真由美 |
0.24% |
今回売出分の15万株はすべて社長の清水氏の持分より賄われ、上場後は役員の資産化入り会社である「株式会社近江屋」が筆頭株主になります。ロックアップ等の制限が掛かっておりますが、従業員ばかりの株主構成なので、上場後の浮動株不足による値上がりは十分に期待できそうです。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「シルバーライフ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
証券会社名 |
割当率 |
株数 |
|
主幹事 |
みずほ証券 |
90.0% |
585,000株 |
幹事 |
SMBC日興証券 |
4.0% |
26,000株 |
SBI証券 |
2.0% |
13,000株 |
|
いちよし証券 |
1.0% |
6,500株 |
|
岡三証券 |
1.0% |
6,500株 |
|
岩井コスモ証券 |
1.0% |
6,500株 |
|
丸三証券 |
1.0% |
6,500株 |
今回は主幹事のみずほ証券が9割の割当があるため、みずほ証券で取引がある方は当たる可能性があるでしょう。その他ではSMBC日興証券やSBI証券にて抽選であたる可能性があります。
今後の情報はマネーボックスで確認することができます。新規上場銘柄の情報はここからチェックすることができシルバーライフの上場後10月25日以降はここ(9262 シルバーライフ)から日々の値動きを確認することができます。
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著者のまとめ
10月25日はテンポイノベーションとの同時上場日となっておりますので人気が二分していくことが考えられます。
浮動株の少なさとVC(ベンチャーキャピタル)がいないという点から公募割れの可能性は低いと考えれます。
高齢者ビジネスはまだまだ伸びる市場であり、間違いなく同社のビジネスは現代にぴったりなものとなっております。しかしながら後は経営陣の腕に掛かっているため上場後の益々の成長に期待したいものです。
本文中の画像参照先:https://ipochallenger.com/m/9262.pdf