【3494】マリオン新規上場で気になる株価は!?

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2018913日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「マリオン」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

マリオンの上場日は!?期待度は?

企業名

マリオン

上場市場

東証ジャスダックスタンダード市場

銘柄コード

3494

事業内容

賃貸用不動産の運営・管理、不動産賃料収入に基づく不動産証券化商品の組成・販売

所在地

東京都新宿区

設立

1986年

従業員

19名

会社HP

https://www.mullion.co.jp/

監査法人

東陽

上場日

2018年9月13日(木)

主幹事

SBI証券

BB期間

2018年8月27日(月)~2018年8月31日(金)

価格決定日

2018年9月3日(月)

購入申込期間

2018年9月5日(水)~2018年9月10日(月)

同社は首都圏を中心に居住用不動産賃貸を行っている企業です。

特に単身者向けの不動産賃貸に強みを持ち、賃貸不動産の賃料収入を証券化する投資家向け不動産証券化サービスを業界で先駆けて取り組んでいます。

首都圏のマンション価格が高騰している中、ニーズの高い単身者用不動産でモデルを構築している点からも評価が高い上場案件です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:https://www.mullion.co.jp/

同社は1986年に現社長の福田敬司氏によって設立、不動産賃貸・管理を中核にビジネスをしてきました。

2004年に不動産特定共同事業法に基づく許可を取得し、不動産賃借料を原資とした証券化商品を組成し、投資家に提供する不動産証券化サービスを開始しました。

現在は単身者向けマンションを中心に、首都圏に591戸の自社保有・管理物件を有しています。そのうち約30%は安定性、信用度に優れた地方公共団体東京事務所等に賃貸しているため、安定した収益が期待できます。

その他サブリースサービスを行っており、上場時点で224戸の受託を受けています。

不動産証券化サービスは、マリオンボンドの名で提供しており、2015年からはインターネット上にて少額で投資ができるサラリーマンボンドの提供を開始し、累計出資額はマリオンボンド、サラリーマンボンド合わせて119億円、平成299月末現在の匿名組合預り金残高が61億円と、当社が投資を行う不動産にかかる総負債金額の42.3%を不動産証券化商品によって賄っています。

その他不動産売買事業も行っており、不動産事業を幅広に展開しています。

売上や成長性は?

 

2013年9月期

2014年9月期

2015年9月期

2016年9月期

2017年9月期

売上高(百万円)

1104

2108

2030

2597

2511

経常利益(百万円)

75

133

165

294

275

当期純利益(百万円)

16

80

78

177

153

純資産額 (百万円)

2133

2,213

2,297

2,568

BPS(円)

460,785

478,045

496,236

1,815

EPS(円)

3,529

17,332

16,825

178

140

自己資本比率(%)

20

20

21

15.1

ROE(%)

1

4

4

6.7

配当性向(%)

業績としてはまずまずといったところです。売上高は多少横ばいになりつつありますが、利益面では右肩上がりに成長しています。配当性向については20%を目標に安定配当をだしていく方針です。これまでは配当を出していませんので、上場を機に配当を出す方向で考えています。

公募株数

総数243,200株             (内、公募243,200株、売出0株)

OA分

36,400株

発行済み株数

1,565,800株

想定価格

2,170円(1株単位・22万円)

仮条件

2,200円~2,380円

初値予想

2,700円~3,500円

想定PER

約22倍

想定PBR

約1倍

配当利回り

なし

想定時価総額

34億円

今回の上場にあたっての吸収金額は6.7億円と小さく、売出のない上場となるため、初値の大幅上昇が見込めそうです。

株主名

保有割合

ロックアップ

福田 敬司

36.65%

180日間

一般社団法人ホンジン・ホールディングス

19.20%

180日間

(株)マリオン

15.35%

 

SBIホールディングス(株)

12.29%

 

西川 勝子

5.90%

90日間or1.5倍

(株)ベルーナ

5.76%

90日間or1.5倍

(株)フレンドステージ

2.56%

90日間or1.5倍

飛田 明彦

0.22%

 

肥田 理

0.20%

 

宮澤 深志

0.19%

 

同社の大株主は社長の福田氏で同社株の3分の1以上を有しています。2番目の一般社団法人ホンジン・ホールディングスは福田氏が代表を務める法人です。

その他同社役員と、主幹事のSBIホールディングス、上場会社で通販事業を行うベルーナとその筆頭株主であるフレンドステージが同社株を保有しています。

売出がないため当初は株式比率が変わらないと思われます。

公募によって調達する4.7億円は借入金の返済に充てられる予定です。財務体質を強化し好物件の取得に努めていく予定です。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「マリオン」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

 

 

割当率

株数

主幹事

SBI証券

243,000株

86.9%

幹事

SMBC日興証券

12,200株

4.4%

エース証券

4,900株

1.8%

極東証券

4,900株

1.8%

東海東京証券

4,900株

1.8%

むさし証券

4,900株

1.8%

藍澤證券

2,400株

0.9%

岩井コスモ証券

2,400株

0.9%

今回は大株主にも名を連ねるSBIホールディングス傘下のSBI証券が主幹事を務めています。比較的個人投資家向けに配分される可能性が高いため、積極的に申し込んでも面白いです。

著者のまとめ

首都圏の物件を中心に保有・賃貸・管理を行う同社は、社歴を踏まえても信用度の高い企業です。IPOによる信用度の向上と資金調達の多様化が目的であり、エグジット案件ではない点に注目したいです。

都心に人口が集結している中、単身者向け物件の人気は高く、同社ビジネスはしばらく好調を保つことを想定すると投資する価値があります。

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