2018年9月26日に東証ジャスダックスタンダード市場へ上場する「ブロードバンドセキュリティ」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
ブロードバンドセキュリティの上場日は!?
| 企業名 | ブロードバンドセキュリティ |
| 上場市場 | 東証ジャスダックスタンダード市場 |
| 銘柄コード | 4398 |
| 事業内容 | セキュリティ監査・コンサルティングサービス、脆弱性診断サービス、情報漏洩IT対策サービス |
| 所在地 | 東京都新宿区 |
| 設立 | 2000年 |
| 従業員 | 183名 |
| 会社HP | https://www.bbsec.co.jp/ |
| 監査法人 | EY新日本 |
| 上場日 | 2018年9月26日(水) |
| 主幹事 | 野村證券 |
| BB期間 | 2018年9月5日(水)~2018年9月11日(火) |
| 価格決定日 | 2018年9月12日(水) |
| 購入申込期間 | 2018年9月13日(木)~2018年9月19日(水) |
同社はネットワークセキュリティを担う企業です。
インターネットの急速な発展と同時に、セキュリティ問題が多発しています。ウイルスやマルウェアの新種が日々発生しており、場合によっては企業の情報漏洩となってしまい企業活動における脅威になってしまいます。
同社は企業向けのセキュリティコンサルティングを行い、セキュリティシステムの提供を行っています。
株式市場でも人気の高いインターネットセキュリティビジネスですので注目される案件です。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.bbsec.co.jp/company/service-model.html)
同社は1999年に日本電話施設株式会社と株式会社インターネット総合研究所、ファストネット株式会社の3社によって創業されました。
ネットワーク監視運用を行っていた同社は2006年にSBIグループより出資を受け、2014年に更なる資本業務提携を行ったことでSBIグループ入りとなりました。
インターネットセキュリティ関連全般対応できる会社ですが、特に個人情報の扱いが厳しいクレジットカードデータを取り扱う企業向けのセキュリティ監視およびコンサルティングサービスに強みがあります。
その他脆弱性診断サービスや情報漏洩IT対策サービスを展開しており、引き続き需要の高い事業領域になります。
売上や成長性は?
| 2013年6月期 | 2014年6月期 | 2015年6月期 | 2016年6月期 | 2017年6月期 | |
| 売上高(百万円) | 1736 | 2008 | 2322 | 2691 | 3067 |
| 経常利益(百万円) | △103 | △8 | △95 | 87 | 152 |
| 当期純利益(百万円) | △112 | △18 | △101 | 86 | 146 |
| 純資産額 (百万円) | △259 | 90 | △11 | 75 | 221 |
| BPS(円) | △1 | 0 | △0 | 22 | 64 |
| EPS(円) | △0 | △0 | △0 | 25 | 42 |
| 自己資本比率(%) | △30.0 | 7 | △1.0 | 6.7 | 14.8 |
| ROE(%) | – | – | – | 265.9 | 98.4 |
| 配当性向(%) | – | – | – | – | – |
同社の業績は上昇を描いています。売上高は右肩上がりに上昇しており、引き続きの成長が見込めます。利益については2016年6月期より黒字化に転じており、収益フェーズに転じたイメージです。配当政策は内部留保を優先し、無配を予定しています。
| 公募株数 | 総数700,000株 (内、公募400,000株、売出300,000株) |
| OA分 | 105,000株 |
| 発行済み株数 | 3,855,730株 |
| 想定価格 | 800円(1株単位・8万円) |
| 仮条件 | 690円〜750円 |
| 初値予想 | 1,500円~2,000円 |
| 想定PER | 約19倍 |
| 想定PBR | 約5倍 |
| 配当利回り | なし |
| 想定時価総額 | 31億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は6億円と小さく、時価総額が31億円と小さい案件のため、初値高騰が見込めます。
| 株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
| SBIインキュベーション(株) | 48.36% | 90日間or1.5倍 |
| SBI FinTech Solutions(株) | 26.78% | 90日間or1.5倍 |
| 持塚 朗 | 11.28% | 90日間 |
| 三井物産セキュアディレクション(株) | 2.78% | |
| 高久 勉 | 2.22% | |
| システムプラザ(株) | 1.39% | |
| (株)Eストアー | 0.69% | |
| エヌエスティ・グローバリスト(株) | 0.69% | |
| (株)セゾン情報システムズ | 0.69% | |
| (株)テリロジー | 0.69% |
大株主はSBIグループが75%強の株式を保有しており、上場後もSBIグループの子会社です。代表取締役社長の持塚朗氏は元CSKの代表取締役を務められた方で、同社が2002年から同社の代表取締役を務められています。同社株の第3位の株主です。
売出は筆頭株主のSBIインキュベーションのみで、30万株です。上場後も筆頭株主です。上場に際してSBIグループ2社に90日および公募価格の1.5倍のロックアップ、持塚社長が90日のロックアップ制限がかかっています。
その他多くの上場会社が名を連ねていますので、上場後の売却に注意が必要です。
公募によって調達する2.9億円はエンジニア採用費やシステム開発費に充てられる予定です。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「ブロードバンドセキュリティ」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
| 割当率 | 株数 | ||
| 主幹事 | みずほ証券 | 73.91% | 595,000株 |
| 幹事 | SBI証券 | 26.09% | 210,000株 |
今回はみずほ証券が主幹事となっています。2018年はみずほ証券が主幹事を多く取っています。その他はグループ証券であるSBI証券のみ幹事会社に名を連ねており、両社に口座がある方については当選確率が低くないでしょう。
ただし株価が3桁台のため、大きく利益は取りにくいでしょう。セカンダリー妙味がある案件です。
著者のまとめ
インターネットセキュリティ銘柄は世界的にも注目されており、同社についても人気化する可能性があります。
SBIグループの傘下として事業基盤を拡大してきましたので、ここからどのような事業計画で進めていけるかが見ものです。
投資妙味は高い銘柄です。
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