2018年10月10日に東証マザーズ市場へ上場する「CRGホールディングス」について概要と期待度を見ていきたいと思います。
CRGホールディングスの上場日は!?期待度は?
企業名 | CRGホールディングス |
上場市場 | 東証マザーズ市場 |
銘柄コード | 7041 |
事業内容 | 人材派遣紹介関連事業 |
所在地 | 東京都新宿区 |
設立 | 2013年 |
従業員 | 413名 |
会社HP | https://www.crgh.co.jp/ |
監査法人 | あずさ |
上場日 | 2018年10月10日(水 ) |
主幹事 | 大和証券 |
BB期間 | 2018年9月21日(金)~2018年9月28日(金) |
価格決定日 | 2018年10月1日(月) |
購入申込期間 | 2018年10月2日(火)~2018年10月5日(金) |
同社は人材派遣紹介事業や製造請負事業を行う子会社6社を束ねている持株会社です。
成長率が著しく高い人材派遣紹介業の1社がまた上場してきます。市場からの注目も高い案件となりそうです。
どんなことをしている会社なの?
(参照:https://www.crgh.co.jp/service/hr/)
同社は2013年に新設分割によって設立された持株会社です。
同社の旧会社設立は1993年に茨城県で警備保証サービス事業を行う株式会社ジリオンに遡ります。当初は警備員の育成や紹介を行っていましたが、徐々に事業拡大を行い現在に至ります。
現在傘下の子会社6社を中心に事業を展開しています。人材派遣紹介事業では、「(株)キャスティングロード」、「(株)ジョブス」、「(株)CRドットアイ」の3子会社で、BPO事業者やコールセンター事業者、IT事業者向けに人材の紹介及び派遣を行っています。
他製造業より事業を請け負う製造請負事業では、「(株)プロテクス」にて業務を請け負っています。近年では事務作業の効率化を図るためのRPAの開発にも取り組んでおり、コストダウンを目論む企業向けへシェアを伸ばしています。
売上や成長性は?
2014年9月期 | 2015年9月期 | 2016年9月期 | 2017年9月期 | |
売上高(百万円) | 112 | 166 | 16,600 | 18,856 |
経常利益(百万円) | 42 | 92 | 151 | 291 |
当期純利益(百万円) | 26 | 58 | 88 | 200 |
純資産額 (百万円) | 937 | 995 | 674 | 875 |
BPS(円) | 1,339,007 | 1,421,618 | 143 | 186 |
EPS(円) | 37,541 | 82,611 | 19 | 43 |
自己資本比率(%) | 93 | 95 | 17 | 19.4 |
ROE(%) | 3 | 6 | 14 | 25.9 |
配当性向(%) | – | – | – | – |
同社の業績は2016年9月期より連結決算になっているため、それ以前の数字は参考程度にしてください。売上利益共に右肩上がりに成長しています。上場を経て成長速度を高めていく方針です。配当政策については、目下の業容拡大のため当面無配を予定しています。今後安定した業績が構築できた際に配当を出していく予定です。
公募株数 | 総数1,350,000株 (内、公募550,000株、売出800,000株) |
OA分 | 202,500株 |
発行済み株数 | 5,250,000株 |
想定価格 | 1,020円(1株単位・10万円) |
仮条件 | 1,020円~1,120円 |
初値予想 | 1,400円~2,000円 |
想定PER | 約27倍 |
想定PBR | 約4倍 |
配当利回り | なし |
想定時価総額 | 54億円 |
今回の上場にあたっての吸収金額は16億円とマザーズ上場では標準サイズです。時価総額は54億円とそこまで小さくはありません。業界への関心は高まっているため上場後の株価の伸びは楽しみです。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
井上 弘 | 43.04% | 180日間 |
レッドロック(株) | 28.20% | 180日間 |
古澤 孝 | 16.45% | 180日間 |
持田 秀之 | 4.51% | |
(株)TRM | 3.76% | 180日間 |
小田 康浩 | 0.85% | 180日間 |
三並 史典 | 0.38% | 180日間 |
岡野 務 | 0.38% | 180日間 |
小林 啓志 | 0.32% | 180日間 |
大久保 裕次 | 0.21% | 180日間 |
大株主は代表取締役会長で創業者の井上弘氏で、同社株の43%を保有しています。また創業期メンバーでもある代表取締役社長の古澤孝氏も17%ほどの株式を保有しており、実質オーナー会社です。2位のレッドロック(株)は創業時のジリオン社であり、現在井上氏の資産管理会社となっています。5位の(株)TRMについても役員の資産管理会社です。
売出は井上会長と古澤社長の2者で80万株を売り出します。今回は大株主の大半に180日ロックアップがかかっているため、大株主によるエグジットリスクが非常に少ないです。
需給面では大きく上がる可能性が高い案件です。
公募によって調達する5.5億円は、システム開発費や事業所の新規出店費用、短期借入金の返済、人材採用費等に充てられる予定で、IPOを足掛かりに高い成長を目論んでいます。
どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?
今回の「CRGホールディングス」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。
割当率 | 株数 | ||
主幹事 | 大和証券 | -% | -株 |
幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | -% | -株 |
SBI証券 | -% | -株 | |
東海東京証券 | -% | -株 | |
エース証券 | -% | -株 | |
マネックス証券 | -% | -株 | |
水戸証券 | -% | -株 | |
みずほ証券 | -% | -株 |
今回は大和証券が主幹事を務めています。その他創業の地である茨城の水戸証券も名を連ねています。株数は多くないため獲得は容易ではありません。
著者のまとめ
多くの企業がBPOやコールセンター向けの業務をアウトソーシングするようになっており、人材確保に困っている企業が多いのが現状です。一方同社のような紹介企業は事業者にとって重宝されており、今後の高い成長が見込めそうです。
人材派遣紹介事業というと一昔前まではネガティブな話が多かったのですが、近年は働き方改革や転職活動の一般化に伴い、選択肢の一つになってきています。
IPOによってパブリックな企業になることで、より紹介事業がやりやすくなるという側面もあるため初値にとどまらず、上場後も期待したい銘柄です。