【4598】Delta-Fly Pharma[デルタフライファーマ]新規上場で気になる株価は!?

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2018年10月12日に東証マザーズ市場へ上場する「Delta-Fly Pharma」について概要と期待度を見ていきたいと思います。

Delta-Fly Pharmaの上場日は!?期待度は?

企業名 Delta-Fly Pharma[デルタフライファーマ]
上場市場 東証マザーズ市場
銘柄コード 4598
事業内容 医薬品などの研究開発、製造、販売
所在地 徳島県徳島市
設立 2010年
従業員 11名
会社HP http://www.delta-flypharma.co.jp/
監査法人 三優
上場日 2018年10月12日(金 )
主幹事 みずほ銀行
BB期間 2018年9月25日(火)~2018年10月1日(月)
価格決定日 2018年10月2日(火)
購入申込期間 2018年10月3日(水)~2018年10月9日(火)

同社は抗がん剤創薬に特化したベンチャーファーマ企業です。

独自の創薬方法でより付加価値の高い抗がん剤創薬に努めており、今後の成長に期待できる企業です。

どんなことをしている会社なの?

(参照:http://www.delta-flypharma.co.jp/about-us/index.html)

同社は2010年に四国・徳島県で創業した創薬ベンチャーです。

創業者である代表取締役社長の江島清氏は、大塚HD系の老舗開発ベンチャー系ファーマの大鵬薬品工業出身で、徳島大学の客員教授を経て同社を創業しました。

同社の創薬方法は、一から作用する物質を研究する通常の創薬方法ではなく、既存の物質を活用し、早期に有力な薬を創薬する「モジュール創薬」を用いています。

この方法によって、臨床実験の有効性と安全性を高めつつ開発期間を短縮し、求められている抗がん剤治療薬の開発に取り組んでいます。

現在開発中の白血病治療薬がアメリカで臨床3相に向けた準備を行っており、上市へのシナリオが見えてきました。その他肺がん治療薬等の開発に動いています。

現在日本新薬と協和化学工業とのライセンス契約を結び、上市に向けた研究開発が進められています。

売上や成長性は?

2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期
売上高(百万円) 211 409 145 902 150
経常利益(百万円) △302 △288 △596 323 △245
当期純利益(百万円) △303 △290 △598 305 △246
純資産額 (百万円) 121 631 464 769 822
BPS(円) 27,274 104,330 67,099 223 228
EPS(円) △68,920 △63,830 △92,772 88 △71
自己資本比率(%) 30 75 65 79.4 95.2
ROE(%) 49.5
配当性向(%)

同社の業績についてはあまり参考になりません。創薬ベンチャーの業績は、上市まではライセンス契約フィーが売上等に組み入れられるため、新薬承認まではきっちりとした売上は立たないでしょう。また配当政策についても収益化ができていないためしばらくは無配です。

公募株数 総数700,000株             (内、公募700,000株、売出0株)
OA分 105,000株
発行済み株数 4,305,000株
想定価格 4,670円(1株単位・47万円)
仮条件 4,570円~4,770円
初値予想 5,000円~6,500円
想定PER ー倍
想定PBR 約5倍
配当利回り なし
想定時価総額 201億円

今回の上場にあたっての吸収金額は38億円とマザーズ上場では大きく、時価総額は201億円と胃もたれ感のある大きさです。創薬ベンチャーですので、あくまで期待優先の部分が強い訳ですが、初値については市場動向次第でしょう。

株主名 保有割合 ロックアップ
江島 淸 20.64% 90日間or1.5倍
京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合 20.51% 90日間or1.5倍
㈱ヤクルト本社 11.65% 90日間or1.5倍
三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合 5.99% 90日間or1.5倍
イノベーション・エンジン三号投資事業有限責任組合 5.13% 90日間or1.5倍
ニッセイ・キャピタル6号投資事業有限責任組合 3.99% 90日間or1.5倍
三洋化成工業㈱ 3.99%
ニッセイ・キャピタル4号投資事業有限責任組合 3.33% 90日間or1.5倍
ディーアイティー・パートナーズ㈱ 3.33% 90日間or1.5倍
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 2.66% 90日間or1.5倍

大株主は代表取締役社長の江島氏で、同社株の21%を保有しています。その他は京大ベンチャーファンドが2位、他多くのVCが入っています。3位には上場企業のヤクルト本社が入っているなど業界では一目置かれた存在です。

今回は売出を行わず、資金調達のみとなります。大株主の大半に90日および公募価格より1.5倍のロックアップがかかっているため、大株主によるエグジットリスクが非常に少ないですが、大きく値が動いた際には注意が必要です。

公募によって調達する30億円は、新薬の開発費に充てられます。

どうやって&どこで新規上場銘柄を買えるの?

今回の「Delta-Fly Pharma」の取り扱い証券会社を以下にまとめましたので参考にしてください。

割当率 株数
主幹事 みずほ証券 87.83% 707,000株
幹事 SMBC日興証券 4.35% 35,000株
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2.61% 21,000株
SBI証券 0.87% 7,000株
いちよし証券 0.87% 7,000株
エース証券 0.87% 7,000株
岩井コスモ証券 0.87% 7,000株
藍澤證券 0.87% 7,000株
香川証券 0.87% 7,000株

今回はみずほ証券が主幹事を務めています。四国の香川証券も幹事に名を連ねています。株数は多くありませんが、獲得難易度としては低くはないでしょう。

著者のまとめ

創薬ベンチャーについては上市できるかが重要であり、銘柄によっても当たり外れがあります。ただし同社のモジュール創薬という仕組みを踏まえると、上市に向けて可能性が高い案件でしょう。

地合いにも寄りますが、値ごろ感があるところで仕込むことができれば面白い銘柄です。短期勝負というよりも長期投資に向いた銘柄でしょう。

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